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新たな旅立ちと世界の歪み

大公爵の支配が終わり、下層世界にはつかの間の平穏が訪れていた。穢れたエーテルは浄化され、人々の顔には希望の光が戻り始めていた。エリアン、ライラ、そしてアキラは、レジスタンスの臨時本部で、今後の計画を立てていた。

「エリアンのおかげで、私たちの故郷は救われた。もうこれ以上、あなたに危険を冒させるわけにはいかないわ」ライラは、心からの感謝を込めて言った。

アキラも深々と頭を下げた。「以前、お前を疑ったことを謝る。天空の鍛冶師 (Tenkū no Kajishi) … お前は、伝説以上の存在だった。」

エリアンは、彼らが用意した豪華な食事には手をつけず、ただ静かに窓の外の青空を見つめていた。彼の構造鑑定 (Kōzō Kantei) は、世界を救った後も、完全に止まることはなかった。

「修理 (Shūri) はまだ終わっていない」エリアンはつぶやいた。

「どういうこと? 天空の亀裂は閉じ、大公爵のシステムも破壊されたでしょう?」ライラは戸惑った。

「システムは破壊したが、世界そのものの構造 (Kōzō) に、歪み (Yugami) が残っている」エリアンは、持っていたエーテル安定装置を解析した。「この装置の最深部には、設計者が残した最終設計図 (Saishū Sekkeizu) の痕跡がある。それによると、この世界は、あるべき完全な構造 (Kanzen na Kōzō) から、わずかにズレている。」

「ズレ…?」

「そうだ。『次元整合性 (Jigen Seigōsei) の原理』。この世界の法則の根源コード (Kongen Kōdo) に、誰かが意図的に欠陥 (Kekkan) を埋め込んでいる。それは、大公爵のレベルではない。もっと高次元の、世界の創造者 (Sekai no Sōzō-sha) に近い存在だ。」

エリアンは、世界の全てを支配していた大公爵の背後に、さらに強大な仕掛け (Shikake) があることを確信していた。

アキラはごくりと唾を飲んだ。「世界の創造者… それは、神に挑むってことか?」

「俺は神には興味がない。俺はただの修理人 (Shūrijin) だ。欠陥は直さなければならない」エリアンは立ち上がった。「その根源コードの歪みを追うには、もう下層世界にはいられない。上層、そしてさらにその先の高次元 (Kō Jigen) の領域へと進む必要がある。」

ライラは、エリアンの決意の固さを悟った。彼女の故郷は救われたが、エリアンの使命は、この世界全体に及んでいた。

「わかったわ。私も行く。あなたは、この世界の全てを救うかもしれないけれど、あなた自身を一人にさせたりはしない」ライラは、自身の流星 (Ryūsei) の弓を手に取った。

アキラは迷っていたが、エリアンが世界を救う力を見た後では、もう彼の隣を離れることはできなかった。

「俺も行く。ライラはあたしの故郷の光だ。そして、アンタは、この世界を修理 (Shūri) する唯一のハンマーだ。俺は、そのハンマーが折れないように、側で支える」

エリアンは、アキラを一瞥した。「そうか。ならば、お前は補助技師 (Hojo Gishi) だ。無駄な動きは許さない。」

新たな旅立ちが決定した。彼らは、大公爵の崩壊によって開かれた、上層世界へと続く隠されたエーテルゲート (Kakusareta Ēteru Gēto) を利用し、より高い次元、そしてより危険な領域へと足を踏み入れる準備を始めた。

エリアンの次の修理の目標は、法則そのものだった。

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