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トレーニング  作者: 小島末広
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現状把握

私は4人部屋にて入院生活を始める事になった。間仕切はカーテンだけである。寝る時だけカーテンで仕切りをされた。謂わるプライベートは存在しない。食事の時も廊下から見えるのである。朝から担当医が順番に患者に挨拶し体調を確認その後看護師が体温を測って血圧測定して会話をしながら点滴を確認してその日にある検査を何時からと伝えてくれる。私は『ありがとうございます』とお礼を伝えてから席を立って歯磨きや雑用を済ませてベットに戻るといいタイミングでリハビリスタッフが顔を出してリハビリがはじまる。午前中に2回と午後1回といった感じで身体を動かすリハビリが午前と午後1回言語療法士による言葉や文字を書く練習が午前1回といった感じである

身体を動かすリハビリは、はじめは、歩く事だけであった。廊下を2週くらい歩いて広めの休憩スペースに座って手を握ったり開いたりといった具合でゆっくりと身体を動かす事に慣れる様にする事がメインであった。

後は世間話をする。そうすることで私に言葉を思い出す機会を作ってくれているのである。

言語療法士によるリハビリは紙に自分自身の名前や生年月日等を書いたり写真を見てそれが何かを答えたりするそれこそ『鉛筆』だったり車だったり『家』だったり『りんご』だったり『犬猫』だったりと簡単に答えられる様な物を見せられるのである要はそれが現実なのである。

こんな事とを思う様な事が多くあるがやはりそれが私に与えられた現実なのであった。

この事をいかに自分に言い聞かせて前向きに考えられるかがその後に於いて重要な事であった。

私はゆっくりでも良いから現実としっかりと向き合ってリハビリする事を決めてリハビリにかかるにしたのであった。

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