表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/33

第二十一話 ホムラの覚悟と契約

「1、2、3、4!」


 私は今、全力で鍛えていた。

 私は弱かった。でもいつまでもくよくよしていられない。 

 もう一度戦うために少しでもスキルを鍛える。


 私が鍛えている背後では浮遊する手で生産活動をし自由に使えるEPの確保を行う。

 鍛冶台はここにあったから剣、槍、斧などの武器を作っていく。

 《ブレイケボル(陽光の炎を)・サントリ(召喚し操る)》様々だね。

 これのおかげで品質こそ低いけど沢山の武器が作れるからね。


 なんか嘆いている内にソニスが居なくなってたけど多分私のことを考えて一人にしてくれたんだろうね。

 まああの後すぐに立ち直って自らを鍛え始めるとか思わないだろうね。

 私も思わなかった。私って意外とポジティブなのかな?


「さて・・・・・・三日もあるわけだしそれまでにハイスキルへ進化させようかな」


 既にハイスキルを獲得する可能性を見いだしてるわけだしね。

 でも肝心の融合進化のさせ方が分からないんだけどね。

 全然融合進化しないもん。


「《ブレイフト(陽光球飛ばし)


 とりあえず空に向かって呪文を放ったりしてる。

 数撃って進化の兆しみたいなのを獲得出来れば良いと思ってる。

 ちなみに地面に撃たないのは後片付けが面倒だからだ。

 この呪文は一定距離飛んだら拡散して消えるから曲射で遠くを狙い撃つとか出来ないからね。

 まあ物体として残る土とか水だと話は別なのかもしれないけどね。


「《ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)ブレイフト(陽光球飛ばし)・・・・・・・・・・・・」


 何度も呪文を唱えて練度を高めていく。

 一時間も経過する頃にはまだ手のひらからしか出せないとはいえ火と光を手のひらで融合させるという行程を省きそのまま陽光の球を出すことが出来るようになった。


 次はこれを《ブルダ(二つ)》で成功させるかな。

 行程省きを沢山の呪文を放つもので試して出来るようになればいけるでしょ。

 まあ、すぐ後ろで武器を作りながら出来る私ならそんなに時間はかからない。


 その後は《ブレイフト(火球飛ばし)》と《レイフト(光球飛ばし)》で爆発させずに強引に作り出すという形で訓練すればいけそうだね。

 さっきの逃亡の時その気になれば爆発しなさそうな手応えはあったからね。


「さて、このままハイスキルを目指して・・・・・・」


「目指してどうするの?」


 気がつけばすぐ後ろにソニスが浮かんでいた。

 なんか覚悟を決めた表情でこっちに問いかけてる。

 何かあったのかな?


「目指してあのイノシシ獣人を倒す」


「下手したら捕まって悲惨な目に遭うかもしれないのに?」


 悲惨な目にね・・・・・・

 目をつぶってさっきの光景を思い出す。

 夢に出てきたあの光景。

 そして姉だと思っている女の人の大けが・・・・・・


 あの記憶は私の後悔の記憶だ。

 遙か遠く、それこそ私が再び生を受ける前の記憶だ。

 あの後私は強くなって、その後敗北して死んだんだろうね。

 どんな形かまでは思い出せないけどね。


 私は恐らく記憶を持ったまま新たに生を受けてその後死にかけたんだろう。

 そしてあそこまでの大けがを負った。

 記憶とかつての力を失って自力で怪我を治せないくらいに弱くなったんだよ。


「私は弱いよ。もしかしたらかつてはあのイノシシ獣人程度簡単にひねり潰す程強かったのかもしれない。でもそんなのは今は関係ない。今の私は弱い」


 何も守れない。

 何も作り出せない。

 本当に弱い。


 もし、かつて強かったのだとしてそれにすがりついて何になる?

 今は弱いことには変わりは無い。

 そもそもそんなかつての栄光の記憶すら無いんだから。


「私は強くなるよ。ほとんどの記憶は無くてもかつての決意は思い出した。力を失ったのならもう一度取り戻すために強くなれば良い。そして弱いからといって対峙した敵から逃げてたらいつまで経っても強くなれない。だから戦うよ。あのイノシシに捕まって酷いことをされる可能性があったとしてもね」


 私はソニスに止められてもアレと戦うのをやめる気は無いよ。

 逃げてばかりではいつまで経っても強く離れないからね。

 ハイスキルが手に入らなくても私は挑むつもりだ。

 戦いの中でしかハイスキルは覚醒しない可能性も十分にあるからね。


「もし戦ってハイスキルが手に入らないんだとしてもやりようはいくらでもある。だから私は逃げないよ」


「・・・・・・本当に無駄な心配だったね」


 ソニスは笑いながら言い放った。


「ホムラ、私と本格的に契約する?」


「契約って前いやがってたよね」


 確か、理由は言ってなかったけどデメリットがあるとか何とか・・・・・・


「永遠に生かされ続けて死ねないというデメリットがあるからね。

契約を解除できない。そして本も破壊できなくなる。親しい人と別れ続けなきゃ・・・・・・」


「なら心配ないよ。私が契約で生き続けるってことは君も居るってことでしょ? もしかしたらかつての契約者達は君が共にいることを忘れちゃってたのかもね」


 まあ、本の中に戻らないと対話できないもんね。

 普通は本の中の世界に戻るなんてことはほとんど無いだろう。

 それこそ死んだときくらいしかね。

 そして死にたいと思って死んだときに毎度毎度見てたら・・・・・・イヤになってくるんじゃ無いかな。


「じゃあ私からも契約を申し込もう。私とソニスで一緒に強くなろう?」


「・・・・・・ふふふ、自分を強くしてとはよく言われたけど一緒にというのは初めてだよ。うん! 一緒にね!」


 その瞬間契約は成立し・・・・・・現実世界の私の体が病院から消え幻想の書に取り込まれた。

 もう後戻りはできない。

 でもそれで良いんだ。守りたい者を守り続ける為には代償は必要なんだから。


 それに、かつて強くなろうとしたときは一人だった覚えがある。

 でもこれからはソニスが必ずそばに居る。

 私は強くなるよ。いつしかあの脅威に立ち向かえる程にね。


ホムラのスキル一覧


挿絵(By みてみん)


1剣

2光→3に合成→なし

3火→陽光

4足→5に合成→なし

5拳→格闘

6召喚→超召喚

7操作→6に合成→なし

8強化→6に合成→なし

9盾→鋼翼

10翼→9に合成→なし


運営「え? 私が・・・・・・あ、変に口調変えるな? 分かったよ。

っとボクの名前はまあ秘密なので運営でいいよ。ボクが紹介していくのはスキルだ。

記念すべき一回目のスキルは火だ。ロースキルの属性型スキルだね。

これの獲得で火を操る呪文などが使えるようになるよ。上手い組み合わせをすれば氷系の呪文も獲得出来るしね。水スキルと組み合わせて《コリフト(氷球飛ばし)》とか使えたりもするよ。まあ氷スキルとして成り立たせれば単独で使えるようにもなるけどね。

そしてスキルに存在するパッシブ効果は熱耐性と熱感知だね。とはいえ熱感知は意図的に鍛えないと自覚できないから必ず使えるとは限らないよ。まあホムラは最初から熱耐性マックスな上熱感知は最初から持ってたからほぼ意味ない代物だけどね。本人はパッシブ効果が無いとさえ思っててもおかしくないかな。

と言うわけで今回はここまで。次回もお楽しみに」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ