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第十一話 ビュウスの内心

本日二話更新 一話目

 俺はホムラに頼み込んだ。

 あの炎のゴリラは攻撃を捌いたり出来るが根本的に火力が足りなくて倒せない。

 そもそもデフォルト設定の召喚武器は極めて弱いんだろうな。

 だから普通に燃やされて終わった。


 ロギロスの暴走を止めなきゃいけないとは思ってはいるがそれ以上に俺は強くならなきゃいけない。

 そのためにも立ち止まっているわけにはいかないんだ。

 ホムラがロギロスの暴走について気がついて武器を作ってくれる気になってるのはありがたい。

 傑作が出来るまで我慢してとか普通に言われそうだしな。


 多少弱くてもいいんだ。

 せめて一瞬で壊れてしまうような武器ではないものを作ってくれればそれでいい。

 ホムラは考えるような仕草をしてそのまま口を開いた。


「いいよ。もとより作ってあげる気だったしね。工房が完成しないと品質の低い武器になるとは思うけどボスイノシシが結構近くに居るし・・・・・・MPK狙われるかもだし武器がないと厳しいでしょ。ビュウスの武器スキルって何?」


「槍だ。《ヤサン》」


 俺は槍を召喚する呪文でデフォルトの槍を召喚した。

 どんな槍を使っていたのかは見て貰った方が良いだろう。


 というかテンペストボアがすぐ近くに居たのか。

 まさかあのぶっ飛びは意図的に引き起こしてそれで逃走したのか?

 ゴリラならともかくイノシシは足が速いから逃走は難しいだろうしな。

 特にホムラは俺とは違って完全に準備不足だ。

 呪文の威力も低いだろうから俺とは違って無限に等しい(・・・・・・)エネルギー量(・・・・・・)があっても対抗できるわけが無い。


「って、召喚スキル持ってるの!?」


「持ってるが恐らくテンペストボアには通用しないぞ。ぱっと見は鉄の剣だけど耐久力は木の棒以下だ。呪文で強化すればある程度は耐えてくれるがその程度でしか無いからな」


 そのせいで《リヤシァ》と無駄に使わないといけなくなるからエネルギーの消耗が激しい。

 まあホムラはエネルギーに困ることは無いから何度も呪文唱えてのごり押しが通用するかもだけどな。

 最も、もう少し呪文を強化すればの話だが。


「確かに・・・・・・簡単にへし折れたもんね。それ以前に呪文使わないで振るったこと無かったからそこまで耐久力無いことに気がつかなかったよ」


「召喚される槍は大本の性能が左右するからな。呪文を強化すれば召喚可能本数と大本の性能再現率上昇の効果はあるがデフォルト状態だと再現率上昇は意味ないからな」


 呪文が出た直後から完全再現してるので上昇しない。

 だから呪文強化したところで召喚可能本数が増えるだけという始末だ。

 何度も槍を召喚できるようになったとは言え、無駄に再召喚出来る程エネルギー量は余裕は無い。

 だから手っ取り早く強くなるには武器を強化するしか無いわけだな。


「う~ん・・・・・・突貫品を作るにしてもまずは知ることからかな。私自身も強くなった方がいいとおもうし・・・・・・よし!」


 なんか色々考え始めたな。

 声に出てるんだよな・・・・・・・気付いてるのかは知らないけど。


「折角だから訓練相手になって。どんな戦い方をするのか、それを見て武器を作りたいから」


「訓練相手かぁ・・・・・・」


 まさかホムラに戦いの訓練相手になるなんてな・・・・・・

 以前は逆だった(・・・・・・・)のにな。

 まあいいや。ホムラが力を取り戻す(・・・・)ことが出来れば記憶を取り戻すことに繋がるだろうしな。


「分かった。受けて立とう」


 俺はホムラの訓練相手となることを承諾した。

 この世界は現実だからかこのときのホムラの笑顔はかつての記憶を刺激する物だった。


ソニス「なんか割とホムラって謎が多かったりするのかな?

さて本日紹介する呪文は《リビフト》、ビュウスの使った電撃の球を放つ呪文だね。

リビは電気、電撃の球を作り出してシュートできる訳だね。フト系でも火力は高い方だと思うよ。

雷や氷なんかは入手困難な属性だからね。だから比較的強いんだ。光も入手困難だろって?それは言わないお約束。と言うわけで今回の解説はこれで終わりだよ。次回も見てね」

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