Classiクラッシーくらっしークラッシ-
現在日本は不登校、いじめ、学歴第一主義、学生の画一化など様々な教育問題を抱えている。それらの教育問題の中でも最も重篤な問題はやはりclassi問題だろう。多くの学生がclassiからの迫害を受けており、今現在でもSNS等でその悲痛な叫びを聞くことができる。しかし、それを目撃しclassiの討伐に赴いた者がいただろうか?いや、誰一人動かず教育現場は悉くclassiに侵略されていった。その侵略は今現在も加速度的に拡がっている。このままでは教育は資本主義の思想にのまれ一介の商品へと成り下がってしまう。今こそ我ら日本人は立ち上がり新宿三井ビルディングの14階へ特攻すべきである。ところで、ここまで読んだ読者はclassiとは何なのか、資本主義商業主義の化身なのか、それとも日本に蔓延る教育ギャングなのかと思考を巡らせているだろう。そのため、ここで漸くそもそも抑もclassiとは一体何なのか説明しよう。
classiというのはclassi株式会社の教育用アプリで正しくはclassi生徒用のことを指す。学校アンケート、学習状況の記録、web学習、校内SMS、ポートフォリオ等の機能を搭載している。アプリ利用者数は116万人(classi株式会社調べ)。サービス自体は2014年に始まり、2020年現在も活動中。売上高は右肩上がりで2017年の時点で売上高は4億7666万円。
ここまでの説明ではclassiはまるで学生の学習をサポートし、徐々に拡大している企業のように見える。そんなclassiが多くの批判を浴びせられ、アプリの評価を1.3☆くらいに下げられる羽目になったのには、やはり理由がある。
先ず、何よりも大きな理由は多くの学校で得体も知れぬアプリのインストールを強要されるという点だ。そんなことをされては、我々学生は堪ったものではない。教育現場という公的な場に我々の私的所有物であるスマートフォンを持ち出すことを強制されるからだ。だから我々は奮起しclassiレビュー欄へ向かい、荒らし、classiへの批判を続け、ユーザーからの信頼を失ったclassi株式会社の純利益は-3930万円となり、現在は絶賛赤字経営中である。とはいえ資本金が8億円以上あるので寿命はまだ先だろう。
しかし冷静な読者諸君は、悪いのはclassiではなくそれを導入した学校ではないかと思ったかもしれない。実際、classi職員が自身のtwitterにてclassiが非難されるのは門違いだ、学校が避難されるべきだと述べている。だが、やはりclassiは悪だろう。ある教員はclassiを用いて他の教員と私的なコミュニケーションを取ったところ、そのことを学校に報告されたそうだ。この教員は何も悪くない。自身の目的のために自身のアプリを用いただけである。これはclassiがその基本的存在目的を盾に個人のプライバシーに介入したということを示す。大変怪しい。と、ここまで善悪の話を進めたが我々は善悪などどうでもいい。
ただしclassi職員、てめーは間違っている。我々の目的は教育現場に私的所有物を持ち出させることに対する反発だ。この新たな教育システムにより我々が被った怒りを、このシステムを破壊するためにその根本たる1つのアプリに集中砲火しているのだ。門違いじゃない。賢い我々は被害の根本的原因を素早く見つけ出し、怒りに身を任せて攻撃しているのだ。
この我らの攻撃により、classiがクソッシーと蔑まれる新たな原因が生じた。過剰なメンテナンスである。我々の同志の中には優れたクラッカー達がいる。彼らはclassiサーバ破壊のためサーバへの侵入を幾度も試みた。未だに誰もゴールには到達できていない。だが勝利の女神は我らに微笑んだ。classiは我々への対抗策として過剰なメンテナンスをするようになった。果たしてユーザー達は喜んだろうか。否、そんな訳がない。実際、classiの低評価レビュー欄ではメンテナンスについての意見は少なくない。結果的にclassiは己の首を締めることとなり、我々の同志は一気に増えた。
またclassiはステータスを防御力に全振りしてしまったため大変重くなった。今ではclassiは重いアプリの代名詞である。アプリの重さを理由に我々の同志になる者は後を絶たない。classiユーザーの少なくとも半分以上はclassiの死を望んでいるだろう。
最後に私からclassiに愛と憎悪の籠もったメッセージをやろう。赤字が続く前に資本金8億円の回収は諦め、アプリ"classi生徒用"を完全削除し給え。寛大な我々は笑顔でその降伏を受け入れよう。