第一話 転生してた
初投稿です。良かったら読んでみて下さい。
突然だが転生というものを知っているだろうか?
死んだ者が別の生き物になって生まれ変わる事である。
オレはおそらく、その転生をして生まれ変わった転生者とかいうものである。
かつて、オレは日本に暮らすただの高校生だったんだが…。
学校の帰り道にコンビニに寄って、そこでお会計を終えて店を出ようとしたら店内に車が突っ込んで来て…そこから意識がブラックアウトして……その後に奇妙なことが起こった。
よくある物語だと死んだら神様とか死神とか閻魔大王様とか川の向こうで手を振ってる死んだおじいちゃんおばあちゃんとかが現れるけど、オレの場合は違った。
難易度選択肢だった。
真っ暗で何も無い空間の中、いきなり目の前に…。
【難易度を選んで下さい】
・天国
・簡単
・普通
・難しい
・地獄
こんなのが出て来た。
何これ?なんて思いながら左右を見渡しても、もちろん誰もいない。
…と言うか視線を動かすと難易度選択の文字も一緒に付いてきて目の前から離れない…鬱陶しい。
しばらく待ってみても何も起こらないから、このままでは埒が明かないと思ったオレはとりあえず選ぶことにした。
先ず「地獄」と「難しい」は却下。
はっきり言って嫌な予感しかしない。
残りの「普通」「簡単」「天国」だが…。
そもそもこれは何が普通なんだ? 何が簡単なんだ? 何が天国なんだ?
なんて思いながらオレは「天国」を選択。
理由は勿論、一番楽そうな感じだったから。
選んだ直後、オレは強烈な眠気に襲われたように意識を失って…気が付いたら生まれ変わっていた。
名はエクト、歳は四歳ほどで性別は男。
魔法等が存在する異世界にある国、アルナティア王国王都のとある教会で暮らす孤児に生まれ変わったらしい。
…とりあえず一言いわせてもらおう……。
「天国」で孤児っすか。
初投稿で至らない部分があるかもしれませんがよろしくお願いします。