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第78話 偉いのに追い出された人

ブックマーク数、90件です。

ありがとうございます!

今後とも宜しくお願いします!!


 間違えた法律・裁判用語の解釈発言行動があるかもしれませんが、異世界の裁判ということであたたかく見守っていただけると幸いです。




「コーリンベルトさん側の貴族さん、こちらの新たな証言人が遅れて大変申し訳ありません。到着した際には、すぐに謝らせますので、貴重な貴族様の時間を頂いて重ね重ね申し訳ありません。」


 頭を下げる。


「あー。全くだ。上級貴族の私を待たせるとは実にけしからん。その者が、到着次第即刻謝罪させ、謝罪の際には頭を踏みつけてやろう。私は寛大だからな。命までは取らん。安心しろ」


 見事に俺の策略に乗ってくれた。


 俺の合図があるまで、新たな証言人には入ってこないように言っている。


 俺は手を叩き、新たな証言人を呼ぶ。

 ‎




「どうもー。サドンの街の領主でーす。伯爵やらせてもらってまーす。どうぞ気軽に私のあだ名のリーベストと呼んでくださーい」


 軽い感じで、俺の新たな証言人が入ってきた。

 

 皆、「領主様。。。」といった感じで唖然とした顔をした。



「私の頭を踏みつけて、謝罪させるという発言については、後日改めて話し合うとしましょうかー??まぁ、私が遅れてきたのにも問題がありますので、そこまで重たい罰にはしませんよ。そこまでね。まぁ、裁判で争うならそれでも良いですが。領地の持たない子爵のボーリンドさん」


 リーベストさんが、畳み掛ける。

 

 ボーリンドは、あははと、苦笑いだ。


「裁判官の方方並びに、コーリンベルト殿側の方々、待たせてしまいまして申し訳ない。いろいろと忙しくてですね」

 

 リーベストさんが、真面目な態度になる。


「それで、私は証言人として来たのですが、どの証言をするのかというと、不動産屋のフワリンヌさんが行なった売買契約についてです。さっそく、述べさせてもらいます」


「コーリンベルト殿の証言人の方、不動産屋で脅迫を、受けた際、不動産屋の中には、あなたの他に何人の方がいましたか?」


リーベストは質問をする。


「はい。自分の他に、フワリンヌさん、店長のフドーさん、そして、数人の、男がいました」


「裁判長、不動産屋の、中にいた、その数人の男にも証言人として、証言させてもよろしいでしょうか?」


 リーベストさんが、許可を取り、もちろんOKをもらい、2人の男が入ってくる。

 

 その男2人の、証言では、フワリンヌさんが脅迫を、している感じはなく、のほほんとした、喋り方で契約を、結んでいたということだ。


 新たな証言により、コーリンベルト側は確実に不利になった。

 ‎コーリンベルト側の弁護士は、下を向いてしまっている。

 ‎その他の証拠の準備をしていなかったのであろう。

 ‎

「そして、最後にその場にいたのはこの街の領主である私、リーベストです」


 リーベストさんは、追い打ちをかけた。

 ‎

 裁判所内が静まり返る。

 ‎


 これで、この件についてはこちら側は有利になるはずだ。

 ‎後は、トーラリーさんの暴行について、


「そして、今回はこの魔法具を使い、さらに証言をさせていただきます。皆さんよく聞いておいてください」


 俺は、準備期間の5日の間にボイスレコーダーにより録音しておいた声を流す。


『裁判長、第1回目の裁判、勝たせていただきありがとうございます。こちら、つまらないものですが、300万ほど用意しております。お納めください』


コーリンベルトの声が、鳴り響く。


『すまんな。ありがたくいただくとしようか。まぁ、第2回の裁判も、勝たせてやるから安心せい。どうせ、全てお主の企みなのであろう?土地・建物の脅迫も嘘じゃろ?ユウエツ殿の部下がお主の部下に暴行したことついても、本来あれは正当防衛で処理されるぞ?今後はバレないようにするようにな』

 

 裁判所長官の声が流れる。


 完全に、裁判所内の空気が変わった。



「「何じゃこれは、この声は私ではないぞ?」」


 こちらが、問いかける前に、声の主2人は、自分たちの声ではないと言い始める。


「裁判所長官とコーリンベルトさんの声ですよね?違いますか?もし、これについて嘘や偽りを述べるのであれば偽証罪に問われますよ?」


 裁判所長官の言葉を、そのまま言ってやった。


 「うぐっ」


裁判所長官は言葉に詰まる。


 「私の声ではない」

 ‎

 コーリンベルトは、自分ではないと貫き通すみたいだ。



 仕方ない。仕方ないよなー。



「こちらにもう一つ同じ魔法具がございます、今、声を録音して、流しますね」


 ボイスレコーダーが音や声を録音して、流すことができると言うことを説明する。




 裁判所長官と残りの4人の裁判官が話し合いを始めた。

 ‎あっ、裁判所長官が部屋から追い出された。

 ‎

 ‎今回の裁判について2回目の意見がまとまったようだ。


「第2回 コーリンベルト殿とユウエツ殿の裁判はユウエツ殿の勝ちとする。第3回は5日後とする。各自、証拠などなど、準備しておくように。これにて閉会」


 裁判官長官の代わりにひとりの女性がそう告げるが、そこに待ったが入る。



「領主は裁判についての権限で平民には1勝をあたえることができますよね?貴族には与えれませんが、立場の弱い平民を守るために領主にはそういう権限があるはずです」


4人の裁判官は頷く。


「私は、ユウエツ殿に1勝を与えます。これは、明らかに悪質であると考えるためです。この意味分かりますよね?」


 リーベストは、今までで1番真面目な顔と声で述べる。

 ‎前かがみになり、自分の意思を告げようとしている。

 ‎圧力とも言えるな。

 ‎

「わかりました。罪状、土地・建物の乗っ取り・コーリンベルト殿の部下への暴行についての裁判は、ユウエツ殿の、勝ちとする。『主文。1.原告コーリンベルトの請求を棄却する。2.訴訟費用は原告コーリンベルトの負担とする。』そして、コーリンベルト殿とコーリンベルト殿側の証言人に偽証罪を成立し、10年間の懲役及び1000万円以下の罰金に処す。そして、フワリンヌさんへの慰謝料として500万円ずつ、フドーさんへの慰謝料として100万円ずつ、そして、トーラリーさんへの慰謝料として監督責任者であるコーリンベルトさんは、1000万円の支払い、未来への損害賠償として、1月のサドンの街に存在するユウエツ殿のお店の27年分の利益を罰金、とする。」



 なんか、すごいことになった。

 ‎流石異世界と言う感じだ。

 ‎コーリンベルト側の嘘の証言をした者は全部で、1600万円の支払い。

 ‎コーリンベルトは、17億円の支払い。


 未来への損害賠償で、16億7400万円は完全に桁がやばい。


 そして、ボイスレコーダーは貴重な物であると、嘘を告げ、まぁ、実質、この異世界では今のとこら作れないから嘘にならず貴重なのだが、1台1億円、録音は1回のみ3回流すと壊れると言って、3回流し目の前でバレないように壊した。

 ‎闘気術を使った。


 ボイスレコーダー合計2台、2億円の支払いについても、敗訴下側に持たせるらしく、今回は特別に、裁判所長官に支払わせることとなった。


 コーリンベルトの支払いにならなかった理由として、支払う財産がないとの判断であった。




 そして、追い討ちをかけるように、春ちゃんが女性2人を連れて現れた。

 どうやら、コーリンベルトとそのコーリンベルトを担当した弁護士の愛人を連れてきたようだ。

 話を聞くに、俺を陥れようとしていたことについての資料を持参してくれた。

 ナイス春ちゃん。


 春ちゃんは、言葉巧みに女性2人に、もうコーリンベルトと、弁護士が勝ち目がないことを伝えて、資料を持ってきてもらうように誘導したようだ。







 それから10日後、コーリンベルトは、俺に10億円の支払いをして、犯罪奴隷になり、残りの7400万円は、コーリンベルト商会の従業員の中で、コーリンベルトの悪事を知っていた者、コーリンベルトの悪事を手伝っていた者から支払われた。


 悪事を手伝っていた者は、皆犯罪奴隷として、奴隷商に売られていった。


 6億円の、支払いは、されなかったので、どうなるのかと聞いたところ、コーリンベルト殿の懲役を10年→死ぬまでだが、仮釈放は無し。


 ‎日本でいう無期懲役に似ているものとなった。

 日本の無期懲役は仮釈放がある。


 仮釈放になるには、色々とクリアしなければならないが。。。


 6億円の支払いは行われないという結末で終わった。


 裁判所長官は、解雇となり、2億円の支払いができず、犯罪奴隷となった。

 その為に、俺の手元には裁判所長官からは700万円しか入ってこなかった。

 高給とりのはずが、愛人に貢いでいたため、貯金がなかったようだ。


 フワリンヌさんには、600万円、フドーさんには200万円


 嘘の証言をした男は、資産が少なかったため1600万円払わないと行けないところを、犯罪奴隷となった200万円しか払えなかった。


 嘘の証言をした男は、散財する癖・浪費癖があるらしく、不動産屋のフワリンヌさんから土地・建物の売買契約の際に、支払われたお金を3年で使い切ってしまい、お金に困り今回の、コーリンベルトの悪い話に乗ってしまったのだという。


 トーラリーさんには、1000万円が行き渡った。

 トーラリーに、奴隷としての地位を解放しても良いですよ?といったところ、今が、居心地良いから大丈夫です。と返答が来た。

 奴隷商に行って、獣人を助けるために使います。と、言われ正直驚いた。

 てっきり、お肉に使うものと思っていたからだ。

 




【メモ】


 通常の日本での有罪判決の言い渡しは、『被告人を懲役●●年に処する』と始まるのに対して、無罪判決の場合は、『被告人は無罪…」で始まるようです。


 傍聴席にいる記者たちは、『を』と『は』を聞き分けただけで、ニュース速報を流すために傍聴席から出て行くこともあると聞いたことがあります。

 



お読みいただきありがとうございます。


異世界の裁判所という感じでなんとなーくで読んでいただけると幸いです。

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途中までお読みいただいて、面白くないなと感じられた方、70部前後でアクセス数が激減しているのを把握しています。 別VERも195部からIF章としてございます。 『IF章 勇越夢は旅人のようです』 こちらをお読みいただけると幸いです。 それでも、面白くなかった方、筆者の実力不足です、申し訳ありません!!!
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