第44話 サドンの街の商業ギルド《 3 》
誤字脱字、抜文、説明不足・言葉の選択間違いが目立つと思います。
楽しめて、頂ければ幸いです。
俺は、受付の女性に良い印象と商品に興味を持っていただくため、白ぶどうの香りのする香水を勇越者通販で購入した。
軽く風が吹いたら漂う程度に首元うなじかな?と手首の内側にふりかけた。
うん。良い香りだ。
香水は、自らが香りに慣れてしまうと、香りを感じなくなってしまい、1日の使用量が増えて香水臭い人ができあがるというのを友達から聞いたことがある。
同じ香りを、ずっと嗅いでいると、その匂いの刺激量に慣れてしまい、同じ量の香りを嗅いでも香りがあると判断しにくくなるのではないか?と俺もそのときに考えた。
この情報を教えてくれた友達とは男友達だ。
女友達ではない。
香りというものは俺の中で大事な分類だ。
香りがきつい人の側にいるのはかなり辛いものがある。
バスの中でお弁当なんかを食べている人がいる車内は少し不快に感じる。
臭いが、酷いときは酔ってしまう。
窓ガラスを開けれれば良いが、開けれない状況だと。
あーってなる。
受付窓口が空いた、やっと俺の順番がきた。
前へと進む。
受付の女性に話しかける。
この世界に日本のような優れた美容品などないだろうに、艶のある肌とサラリとした茶髪だ。
2度目笑。びっくりんこだな。
見たことがある。
あー、見たことがある。
レイニャーナさんにそっくりだ。
確かに、この美貌なら商人にも大人気であろう。
長い列ができるのも頷ける。納得だ。
『超鑑定改』
うん。レイニャーナさんの妹さんみたいだ。
「こんにちは。商品を買っていただきたいのですが」
俺は、間髪入れず言葉を繰り出した。
「はい。こんにちは。商業ギルドをご利用ありがとうございます。私の名前は、サーニャーナと言います。以後お見知りおきを。それで、どんな商品でしょうか?」
俺は、10種類のワインとサングリア1種類を出した。
「こちらのワイン10種類とフルーツの果実を楽しめるサングリアという商品です。あー、ワインとは果実酒のことです。サーニャーナさんというのですね。私は勇越と申します。宜しくお願いします」
「ユウエツ様ですね。よろしくお願いします。早速ですが、こちらの果実酒はどのようなフルーツをお使いになられてるのでしょうか?」
サーニャーナさんは木箱からワインを手に取ると首を傾げて聞いてくる。
「はい。マンゴー。りんご。いちご。白桃。みかん。ライチ。さくらんぼ。白ぶどう。赤ぶどうの9種類ですかね。こちらの果実酒は独特な甘みがあるものや、お湯割りにすると香りも増して、身体も温まる成分も入っている物もご用意しました」
「すみません。知らないフルーツもあるみたいでして、無知で申し訳ないのですが、どのような風味や甘味のフルーツを、使っているのか、試飲をさせて頂いてもよろしいですか?」
サーニャーナさんは申し訳なさそうな顔をして聞いてくる。
一応、売り手に予め許可を取るようだ。
「はい。よろしいですよ」
「ありがとうございます。飲ませていただきますね」
サーニャーナさんは、少し席を外すと木でできたコップを11こ持ってきた。
味が混ざるといけないからだろう、11こ持ってきたようである。
『ゴクッごくっ』
「これは、美味しいです。甘くて、飲みやすいですね。このサングリアと呼ばれるものもとても素晴らしいです。サングリア気に入りました。新しい発想でもあります。高値で売れるでしょう」
サーニャーナさんは、そう言って褒めてくれる。
少し顔が火照ってきているが、大丈夫であろうか?
にやにやとした顔もしている。
商業ギルドとしても利益が出せるからであろう。
俺から、専属でこの商業ギルドにお酒を卸して貰えば儲けはかなり出るはずだ。
まぁ、2度目の卸しはしないがな。
少し飲むと言っていたがたくさんの量を11種類飲んでいた。
お酒好きなのか、甘いものが好きなのか。
「はいっ。気に入っていただけて良かったです。お口に合い安心しました」
そして、俺は、ガラスで作られたスライム型のビンを取り出した。
「これは何でしょうか?もしかして、これにも入れてお売りになるということでしょうか?」
「はい。その通りです。流石サーニャーナさんですね。友達などへのプレゼントやおみやげ、自分へのご褒美など、見た目でも楽しめるお酒を売っていこうと思いまして。お酒だけにお洒落なボトルに入った果実酒。丁寧に作ったさまざまな色のビンをご用意する予定ですので、飲み終わった後も花を入れる花瓶として使えるなど、楽しめるものです」
「ありがとうございます。そのビンの発想も、実に素晴らしいですね。飲み終わったあとも見て楽しめるだなんて。あと、質問があるのですが、ビンの着色は服と違って、普通のスライムゼリーではできません。クイーンスライムのゼリーでないと硬い物質、鉄やレンガなどには着色できないのです。そのため、クイーンスライムのゼリーは需要が高く入手も色によっては困難です。入手経路は確保なされていますか?」
「はい。既知していますよ。入手経路は確保してあります。ご心配していただきありがとうございます。因みに、入手経路は秘密です。私も商人ですからね。手の内を明かすわけには行きません。まぁ、教えたところで真似することはほとんどできないでしょうがね」
「いえいえ、入手経路知りたかったのですが、そうですよね。分かりました」
サーニャーナさんは少し残念そうな顔をして言う。
あー。そんな顔されると教えてしまいそうになるな。
だめだだめだ。女性には誑かされないぞ。
俺は何回も女性の策略に引っかかって反省と後悔をしている。
俺は20歳になるまで彼女ができたことなく、彼女ができても1週間以内に振られたのが5回はあった。
小学校の頃の話だが男子にからかわれて、告白してきたA子ちゃんと言う女の子がいた。
そんな告白なども俺には通じない。
高校生になってから、A子ちゃんからほんとに好きです。
付き合ってくださいと言われたが断った。
A子ちゃんは、告白してきてから毎年の様にバレンタインデーにメッセージ付きでチョコレートをくれたり、俺の誕生日にはわざわざプレゼントをくれたりした。
メッセージの内容は確か、
『あなたのことが大好きです、本気です、断られてしまいましたが諦めきれません。いつもあなたのことを考えています。いつもあなたのことを見ています。なんでも言うこと聞きます。あなたの側にいさせてください』
だったかな?言葉遣いや漢字とかは、違ったと思うけど、まだ習っていないはずの漢字も使われていたから、漢字辞書を使って調べたのであろう。
まだ、電子辞書はそのころ普及してなかったからな。
携帯もガラケーだったし。
周りに携帯持っている子1割程度だった。
その子は、俺の誕生日が、学校の休みの日と重なったときには俺の家までプレゼントを届けに来てくれたが。
あれは小3の時の嘘の告白の罪悪感があるのでしてくれているのであろう。
俺は、女性に期待しない。
下手に優しくして、裏で気持ち悪いと影口を言われるのがオチだ。
女の子に嘘をつかれて、
『勇越くんから毎日毎日LONEが来てイヤなんだよねー。迷惑なのー』
と、相談されたんだー。
と女友達経由で教えてもらったことがある。
俺はもちろん、毎日LONE をしていないし、その嘘を言っている女の子から『かっこいい』と言われていることもその嘘を言った女の子と仲の良い女の子から聞いていたから、最初は何を言っているのか理解できなかった。
そこから、俺は女性という生き物を信用しないことにした。
女性の言葉には必ず裏がある。
本心を言っていないというように考えることにした。
嘘をつかれて噂になってからというもの、その女の子が可愛ければ可愛いほど、周りの男はその女の子の味方をするし、他の女の子は俺の悪口を影でこそこそ言って、徐々に嘘に、尾ひれがついて有ること無い事付け加られていくのだ。
女の子関連になると、日本で男は不利な生き物だなと感じた。
今では、セクハラ・パワハラ・モラハラ・スカハラ(臭いハラスメント)・ゼクハラ(ゼOシィからきている、いつ結婚するの?と聞くこと)など、さまざまなハラスメントがある。
女子が少しでも不快に感じたらセクハラであるとか、調子良く言っていた女の子もいた。
こわいこわい。女の子こわい。
話がそれ過ぎたな笑笑つい、昔のことを考えてしまった。
「はい。それで、今回この10種類のワインとサングリア1種類を、すべて20本ずつ売却したいと思っています。周知していただきたいので宣伝もお願いしたいのですが可能ですか?」
「分かりました。1本 1000ml みたいですね。1種類10本の計220本で買取価格は合計、660万円でいかがでしょうか?酒税は商業ギルドで負担させていただきますね。宣伝ですね、了解致しました。任せてください」
1本、3万のようだ。少し、安い気がするが、まぁ良いだろう。
すべて1年ものだしな。
ビンの色もついてないから。
この値段が商業ギルドとしても良いのであろう。
酒税を商業ギルドが負担してくれるなら助かる。
だが、今後酒店をするなら販売する際に、酒税で10%引かれるのは痛いな。
1万のワインをお客さんに売ったら1000の酒税を取られるわけだ。
「分かりました。660万にて大丈夫です。酒税の負担ありがとうございます。助かります」
俺は、売却証書にサインをするために少し前かがみになった。
「なんか、良い香りがしますね。この香りは、先程飲ませていただいたフルーツの香りに似ています。白ぶどうでしょうか?」
サーニャーナさんはクンクンと俺の首元に顔を近づける。
なんか恥ずかしいな。
「おー。気づかれましたか。その通りです。白ぶどうの香水です。爽やかな香りでよいでしょう?」
「はい。とても良い香りです。私は好きな香りですね。男の方で香水をつける方は商人の方や貴族の方でも多いのですが、苦手な香りをつける方が多いのです。それに比べて、ユウエツさんは良い香水を使われていますね」
サーニャーナさんは、少し物欲しそうな目で見つめてくる。
ほしいのだろうか?多分ほしいのであろう。
「もし、宜しければお譲りいたしますよ?サーニャーナさんには私の持ってきたワインとそのワインを販売するお店を宣伝していただきたいので。ワイロですね笑」
「良いのですか?嬉しいです。ありがとうございます。ユウエツさん」
サーニャーナさんは、俺の手を握りぶんぶんと上から下にふってお礼を言ってくる。
俺は、スライム型のビンに白ぶどうの香水を入れてプッシュ式に部品を交換してサーニャーナさんに手渡した。
香水の色は白色のため、ビンの色は水色にした。
サドンの街に来る途中にブルークイーンスライムを1体倒していたので、ビンを染色できたのである。
「はいっ。お待たせしました」
「ありがとうございます。大切にしますね」
俺は、660万moneyをもらい、商業ギルドを出た。
去り際にマリアーニャさんお手製の、ブルースライムのぬいぐるみも手渡してきた。
香水とおそろいのブルースライムのぬいぐるみに嬉しさ倍増って感じだった。
ぬいぐるみを抱きしめてニコニコ顔をしていたのが見受けられた。
商業ギルドの外ではミーシャさん達が待っていた。
中に入ってくればよかったのになーと思って見たら、皆、両手にたくさんの買い物袋を持っていた。
荷物が多いから、入ってこなかったのかと納得した。
ミーシャさんは荷物をアイテム袋に入れているのであろう。
夢ちゃんを相変わらず両手で抱いていた。
商業ギルドをでて、酒店、兼、家に向かう。
直接、奴隷商に行こうと思ったが重たい荷物を持って歩くのは大変だろうからな。
俺の収納魔法に入れても良かったが、他の人の目線がある場所で安易に使い目立つ恐れもあるため直接奴隷商に行かず家に帰ることにした。
奴隷商には、俺とミーシャさんで行こう。
みんな、歩き疲れたはずだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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