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☆☆☆第31話 セカドの街の30日③ / 領主きゅあ



「おそ~いきゅあ」


 セカドの街の領主である吸血鬼(きゅうけつき/ヴァンパイア)のキュアートさんは、そう言いながら、俺に手のひらを見せてプレゼント頂戴ポーズをとる。


「すみません。お待たせしました!」

 

「キュアートさま。ユウエツさんは、はじまりの街でお仕事をして、その後セカドの街に来て少しの休憩も取らずに1日中働いていたんですよ?キュアートさまみたいにごろごろしてたわけでは……。失礼しましたさきゅ」


『あれれ?おかしいぞぉーーーー。俺、始まりの街に行っていたなんて言ってないし。少しの休憩を取ってないこともなんで知ってるんだ?あっ、俺、未だ今日何も食してない。コーヒーは飲むんだけどね。話はそれたけど、あっ、俺の行動が分かるのはヴァンパイアとサキュパスのペットであるこうもりからの情報か。納得納得』


「そうであったか。人間は寿命が短いのによく働くきゅあ」


「キュアートさんサキュプゥさん、どうぞ、デザート持ってきましたので。テーブルに出しますね」

 

 俺は、準備してあるデザートをテーブルに並べていく。


「今日もおいしそうきゅあ」


「ありがとうございますさきゅ」


 黒色のマントを羽織り2本の可愛らしい角を生やし、長めの銀髪をツインテールのようにしているキュアートさん。

 吸血鬼だ。魔族である。

 

 瞳の色は宝石のルビーのようにキレイだ。

 クリっとした大きめの瞳は可愛らしさを際立たせる。

 

 普段は、隠蔽の魔道具を使っているとのことで人間と見分けがつかない。

 見た目からでは人間との違いを見つけ出すことはほぼできない。

 

 ただし、よく見てみれば、女の子の口から覗く鋭い歯が、人間より長いことが分かる。 

 身体から禍々しい魔力を放っている。


 普通の魔力は、黒色と言われているが、吸血鬼は、黒色と紫の色が混じった魔力を放出させている。

禍々しい魔力とは言っても、超鑑定改で確認したところ、鮮やかできれいな心情の持ち主である。


 


 そして、その吸血鬼の女の子の隣には緩いふわふわの巻き髪。

 髪の色は薄い黄色いわゆるバニラ色。 

 

 茶色い瞳の優しげなタレ目。

 唇の下のホクロが、なんだか妙に色っぽい美貌を誇る女性がいる。

 

 女性の名前は、サキュプゥさん。

 こちらの方も魔族であり、種族はサキュバスである。

 

 サキュパスは、女性のことを言い、男性の場合はインキュバスと呼ぶようだ。

 見た目はほぼ人間と変わらない。

 だが、背中から生えている羽が、彼女を魔族だと認識させていた。


 キュアートさん、サキュプゥさんは外に出るときは、隠蔽の魔道具を使い、人間にバレないようにしている。



 サキュパス族は胸がすごく大きいとのことで、今でも、着ている服の胸元が弾け飛びそうだ。

 胸元のホクロがセクシーさを増している


 愛がいっぱい詰まっている愛カップIカップとでも言うのだろうか?

 

 ボンッキュッボンの三拍子揃っている。

 グラマーだ。

 柔らかそうで、触りたくなる。

 触りたくなる。


 くっ……! あの胸が。あの胸が俺を呼んでいる。

 こっこれは、サキュパスの仕業だな。


 俺は操られているのだな。

 うん。操られているのだな。


 仕方ない。仕方ない。仕方ないよな?

 誰かに心の中で確認する。


 俺がジロジロと見ていると、視線に気づいたのか、ウィンクをして、両手で胸を隠した。

 

 その際、手にまったくおっぱいが収まり切っていなかった。

 もう頭の中がおっぱいで、おっぱいおっぱいだよ。

 

 そんなバカなことを考えていると、殺気を感じた。


 吸血鬼であるキュアートさんは、胸が小さい。

 

 キュアートさんは、俺の下半身を見たかと思うと、『ふっ、ちっちゃいきゅあ。』

 と嘲笑ってきた。


 まさか、キュアートさん、透視スキル使った??


 怖いんだけどー。


「おいしいきゅあきゅあ」


「ユウエツさんが持ってきてくださるデザートはおいしいさきゅです」


 俺が勇越者通販で購入したデザートに満足している様子の2人。


「お口に合ったようで良かったです。それで、前回お会いしたときにキュアートさんがお気にいりになられましたチョーカーをたくさんお持ちしました。領主邸と女性騎士に配る分と鬼魔族の方々に配られる分で2000個ご用意いたしました」

 

 勇越者通販で購入したわけだから、お金さえあれば個数揃えられるんだよね!!


「うむ。ありがとうきゅあ。お金はサキュプゥからもらうと良いきゅあ」


「ありがとうございます。キュアートさんとサキュプゥさんには、高価な宝石をチャームとして使わせてもらっています。オリジナルで世界に一つしかありません。キュアートさんは瞳の色と一緒でとてもきれいなルビーを。サキュプゥさんには、サファイアをチャームとして使用させていただきました」


 世界に一つしかないという言葉に『ニコリ』とする2人。

 特別感があって嬉しいのであろう。


 お金はあるところからもらえば、経済破綻しないよね?

 公爵家だからお金たくさん。

 キュアートさんは魔族だから、特にたくさんお金持ってるみたいだし。






 にしても、正直、始まりの街はスライム魔族の頂点に君臨するマグマスライム魔族が領地を治めているし、セカドの街の領主は魔族の吸血鬼が治めているし、サント王国の領主ってみんな魔族なんじゃないかな?と思う(笑)

 キュアートさんは公爵家当主でありキュアート・ブラッディー・ヴァンラッディが正式名らしい。


お読みいただきありがとうございます。

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途中までお読みいただいて、面白くないなと感じられた方、70部前後でアクセス数が激減しているのを把握しています。 別VERも195部からIF章としてございます。 『IF章 勇越夢は旅人のようです』 こちらをお読みいただけると幸いです。 それでも、面白くなかった方、筆者の実力不足です、申し訳ありません!!!
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