☆第31話 セカドの街での30日間のとあるお話(セカドの街の30日)
追加話です。
~はじまりの街~
ホットケーキ甘い夢喫茶店を運営し始めて数日後、俺ははじまりの街へとやってきた。
あんまり、サント王国に近い街には近づきたくないとは思うけど、色変化魔法で瞳の色を変えてるし、
日本みたいに写真とかがないから俺の似顔絵とか鮮明なのが作れないと思うんだよね。
だから、疑われても『人違いだと思いますよ?』で通じるはず。
茶髪で茶色の瞳なんて異世界だとたくさんいるし。
「こんにちは~!あっ、レシアさんお久しぶりです。院長先生もご無沙汰してます」
はじまりの街を旅立つ前に、孤児院に気持ちばかりだけど寄付していた。
レシアさんは、はじまりの街に来た初日にお花を売ってい居た8歳の少女(異世界年齢で11歳)だ。
祝福魔法を始めて付与した子。
因みに、俺が勝手に付与してそれを隠蔽しているから本人や鑑定スキル持ちの者でも俺の超隠蔽よりも高ランクでない限り、祝福魔法を所持していることは分からない。
というわけで、祝福魔法の存在は実質、誰も分からない…。はず。
「ユウエツさん。お久しぶりってほどじゃないですけど。あっ、聞いてください。ユウエツさんに出会ってから私、良い事ばかり起きて、ユウエツさんは天使様なのではないかと思っちゃってます」
レシアさんは俺のプレゼントしたリュックサックを背負って、両端の部分を片手片手で持ち、興奮気味に言う。
「天使さまって、それはすごい考えですね。ぜひ、生きている間に出会いたいものですね。あっ、今からお仕事ですかね?いってらっしゃいです」
仕事前と言った感じのレシアさんを送り出す。
『またきてくださいね~』
と言って、レシアさんは孤児院を後にした。
「孤児院の子たちにお仕事をお願いしたいのですけど、働き口を探している子っていますか?」
軽くあいさつをした後、院長先生に本題を話し始めた。
「嬉しいお話ですね。結論から申しますと、働き口を探している子はいます。どのようなお仕事でしょうか?」
「いるんですね。良かったです。えっと、資料を出しますね。少々お待ちください」
バッグ経由で収納魔法改から資料をとり出す。
俺が資料を取り出す間に、院長先生が、孤児院の子たちを何名か名前で呼び集めた。
年齢層を見るに、この子たちが働き口を探している子であろう。
『超鑑定』
年齢を確認する。
やはり、10歳(7歳)以上15歳(12歳)未満か。
この異世界では15歳(12歳)になったら孤児院を出ないといけないらしいからね。
勇越者通販で取得したサント王国の孤児院本についてあらかじめ読んでいたので予想通りの年齢層と判断した。
7歳~○○見習いとして働き口を探して、働きはじめ12歳には完全に孤児院を出ないといけない(就職先が見つからずそのまま、孤児院で働く子もいる)
12歳で野に放たれるって怖いよね。
日本だと小学校卒業する前の小6の12歳になった途端に追い出される感じだよ?
こわっ!
【募集店舗】ホットケーキ甘い夢 喫茶店(セカドの街)
【職 種】ホール・キッチンスタッフ
【給 料】時給500money(1日8時間を超えない。21歳以上から8時間以上可)
【勤務時間】09時~20時(ひと月のお休み7日以上)
【職場情報】30名以上のスタッフさんが大活躍中。スタッフさん同士の仲が良好で、教育システムも充実しています。実技と筆記試験合格でお給料UPも目指せます。にぎやかな職場で初心者大活躍中。自分の働きたい時間で働けるため、朝が弱い子は昼からの時間帯からの勤務可能などの勤務時間調整融通可。
【福利厚生】複数あり 下記に記す
①食事補助(1日3回 デザートタイム有り)
②制服貸与
③宿泊施設提供
④準備支度金2万money支給
⑤交通費:各実家までの交通費毎月全額支給
⑥手紙郵送費:全額支給
⑦時給昇給制度有り(毎月昇格試験有りのランクUPにより時給昇給)
【1】トレーニング中スタッフ(見習いスタッフ) 500money
【2】C級スタッフ(スタッフとして行動ができる(可))600money
【3】B級スタッフ(見習いスタッフに教育可・リーダーシップを発揮可)700money
【4】A級スタッフ(ホールまたはキッチンを統括可)800money
【5】S級スタッフ(副店長・店長の代わりとして店舗運営可)1000money
【お給料例】C級スタッフ 時給600円
①計算式 23日勤務×1日7時間=161時間
②計算式 時給600円×161時間=96600円
実際、この世界の人はだが、貴族、商人以外などなどの平民の月収は、10万から、15万ほど。
1日5000円以下の給料の人もいるということ。
【平民(職種による)】10万円~15万円平均
【商業ギルド員】30万
【商業ギルド副ギルドマスター】50万円
福利厚生が良いからC級スタッフで10万moneyだと『好待遇だ』と、ファンの配下の子たちには言われた。
だからお給料的に大丈夫だよね_?
商業ギルドのレイニャーナさんに
『福利厚生が良すぎです』
と、とても驚かれた。
商業ギルドの掲示板には、ハローワークみたいな掲示板がある。
そのため、お給料事情はレイニャーナさん詳しかった。
休みなしで1日12時間労働月給7万とかあったよ!異世界こわっ!!
時給194money
月給7万moneyから家賃払って食費払って、生きていけないよね!!
住民税とかもあるからね。住民税、異世界では、人頭税って表現されている。
「資料をお読みいただけるとざっくりとは、分かると思います。弊社はですね。ホワイトな会社を目指しております」
ホワイト大事。ほんと大事。
なんか、聞いた話によると、スタッフさんが故意ではなく落とした、フライ商品などを買い取りさせる飲食店とかあるらしいよ?
あと、お客さんが注文してたにもかかわらず、注文してないとか言ってきたときとかも注文受けたホールの子がお金払ったりとか。最悪だよね!!!おこ!
「接客が苦手な子にはキッチンだったり搬入などの裏方作業にまわってもらったり、その子に合わせて最善の環境を選択できるように努めます。その子が一番輝けるポジションを与えるように努めます。自分も正直接客好きではないので、できるけど嫌いです」
資料を眺める院長先生と孤児院の子。
俺はどんどん言葉を続けていく。
「あとは、お金の面が院長先生は気になることと思います。かわいらしい我が子を野に放つようなものですからね。お金について一応、セカドの街の商業ギルドの副ギルドマスターからのお墨付きをもらっています。福利厚生の準備支度金は、本日、勇越が面接して採用になった子が実際にお店で働くためのちょっとした生活品などの準備金に使っていただけると幸いです。手紙郵送費は、セカドの街からはじまりの街の院長先生の元まで手紙を送る際の郵送費を会社が負担すると意味です」
お金大切。お金のために働くって人がほとんどだと思う。
趣味で働いてますって人も稀に見受けられるけどね。
「ホールやキッチンなどのエリアポジションについては、研修スタッフの時にローテーションしながら教育予定です。苦手意識があっても、意外とやってみたらできちゃって接客が好きになっちゃう子もいますので」
「ありがとうございます。わかりました。子どもたちに決定をまかせます!」
院長先生はそう言うと、孤児院の子たちと話し合いを始めた。
俺は、待っている間に何かしようと思い、案内された部屋を出て、孤児院の敷地内に植えられている野菜たちの為に農業魔法で収穫のために魔法を行使した。
お読みいただきありがとうございます。




