第24話 さとうきび畑地/残像の服ハピネスランス
各々、仲を深めるために話し合いをしてもらい、気づくと朝09時になっていた。
時間って過ぎる時、あっという間に過ぎるよね。
経たない時はまったく時間が経過してくれないのに笑笑
体感時間ってやつかな。
今日のミーティングを行なって、各組で動いてもらうことにする。
予定ではひと月ほど、この喫茶店の経営に携わろうと思う。
この異世界はひと月30日で、1週間は平日平日平日平日平日休日の6日。1年は300日。
最初の15日間は店長と副店長に、経営のある程度の仕方について教育して、残りの15日はその店長と副店長の好きなようにしてもらう。
そして最終日に改善点と、良かった点についてフィードバックしてから、次のサドンの街に進む予定だ。
サドンの街は始まりの街をのぞくとセカドの街から1番近い街である。
ミーティング時の、店長の部下に対する目標
①具体的に説明を行うこと
②達成可能の有無と行動に継続可能性の有無
③期限
④前の日の総利益とお店で改善コントロール可能な金額
について伝えれているか見ようと思う。
①として、目標を『頑張りましょう』ではなく、
[1]何をどのように頑張るのか
[2]頑張れない精神状態の際の対処法、事前に体調不良の際は申してもらい、ポジションを変えるや休みにするなどを予め伝えれているかどうかなど。
②として、『達成可能』かどうか、
[1]いきなり大きな目標を掲げられてもいまいちピンとこずに、モチベーションも続きにくい。小さな達成感が重要なのである。
『継続可能かどうか』については、
[1]一過性の利益の確保は比較的簡単である。
営業時間を増やしたり、サービス残業させれば人件費削減・コスト削減になり、利益を出すために、メニューの値段を上げれば済むからである。
だが、店員のモチベーション低下、裏切りにつながる恐れ、値段を上げすぎると、次のお客様の来店低下の可能性が出てくる。
③として、もしも、今行なっている行動で3ヶ月経っても結果が出ていないならば、それは悪手である場合が多い。
すぐに、対処できるかどうかを見る。
④として、例えば、ホットケーキであれば作り間違い、焦げ、生焼け、オーダーの聞き間違いにより廃棄する場合の出費や、仕事業務行為の効率の良さなどについて、部下に意見を出せる環境を作れているかどうか。
お客様が第1というよりも、従業員が第1である。
従業員が楽しく働いていない場所でお客様が楽しくなることは、他の要因がない限り、難しいと考える。
企業のデータとして、従業員を大切にしている企業が、利益を出しているというデータを見たことがある。
そして、今更だが、何故俺がサント王国から離れたいと言っている割にセカドの街に1ヶ月滞在予定なのかというと、俺は、ステータス的には、敵がいない。
国を滅ぼすくらい軽くできると思う。
その為、すべての国の街で店舗を置きお金を稼げば、目立たずに、のほほーんと良い生活ができると考えたからだ。
だから、冒険者になりたくないというのもある。
「うん。OKです。見た目も味も合格ラインです」
俺はメニュー表とチラシを作っている間に料理組に、ホットケーキを作ってもらうことにした。
この6人なら任せられそうだ。
接客組には日本の接客マニュアル(勇越者通販にて取得)を読ませている。
文字が読めない子もいたので、ボイス付きのデータをダウンロード(勇越者通販にて取得、魔道ボイスレコーダー)して、聞かせた。
オーダーを受ける際の紙は予めメニュー名を入れておき、個数を書くだけにしとこう。
チラシとメニュー表を作り終え、接客組にチラシを配らせに行かせた。
PCとプリンターを購入した。
後で、タイピングの仕方やエクセル&ワードを教えようと思う。
「じゃあ、自分は畑地の確認していきますので、店長のバナジさん、副店長のカルシさん、後は任せますね。明日のためにプリンとジャムの下準備をしておいて、分からなくなったらそこに置いてある料理の本読んでみてください。後、そこにある時計が12:00の文字に変わったら畑地の男性陣にお弁当と飲み物届けてあげてください」
料理組のメンバーに指示を出す。
「はい。分かりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「「「「「いってらっしゃいませ」」」」」
店長のバナジさんに続いて他のメンバーが元気な声で送り出してくれた。
ほんと、良い子達ばかりだ。
この子たちがしあわせだと感じてもらえるようにもっと俺も頑張って行こうと思う。
~畑地~
家を出て、畑地に向かった。
草むしりを行なってもらってから、まだ1時間しか経っていないが順調な具合だった。
勇越者通販で、
・さとうきび
・小麦(ホットケーキミックスの材料になる薄力粉のため)
・りんご
・みかん
・いちご
・れもん
の出来上がる素(苗、実木など)を購入した。
りんごは品種によって多少ばらつきがあるようだが大きなりんごは5~7年で実になり。
観賞用のりんごは短く、2年で実になるのもあるようだ。
実がなるまでは、俺が直接、各品々買うしかないよな。
俺は草むしりをやめてもらい、農業魔法で、雑草を全部はぎ取った。
それを見た男たちが俺達の苦労は何だったんだと言わんばかりな顔で見てきた。
罪悪感やばいな。
「あるじさま~すご~い」
「そりゃないっすよ~」
畑地メンバーからのお褒めの言葉(笑)(笑)
そして、それぞれの品種に良い、肥料をこちらも勇越者通販にて買って、畑地にまいてから、さとうきび、小麦、りんご、みかん、いちご、れもんの素を入れた。
さとうきびに含まれる砂糖は1本100g〜200gとれるようだ。
いちごなどと違い、砂糖は保存も聞くので多めに植えることにした。
素を入れた後、超鑑定をして、どれくらいで採取可能か見てみると、あと24時間後ですとあらわれた。
「まじかっ」
つい声が出てしまった。
あー、もしかして、地球の商品って効力高いのか?
確かに昨日も衰弱してた者たちがビタミンの豊富な食べ物を飲み食いして、1日も経っていないはずなのに顔色良すぎたよな。
農業魔法は雑草取るだけに使ったから、直接、土には関与してないしな。
肥料のおかげだろう。
24時間で、採取可能なら俺がわざわざ勇越者通販で毎回、砂糖などを買わなくて済むな。
良かった良かった。
「畑地組のすることがなくなったから、今日は残りの時間は休みにしましょう。超ホワイトな企業!!!」
「えっ!?休み?」
アルトさん 男
(地球年齢15歳/風魔法D)
「休みなんて……。信じられない」
ゴントさん 男
(地球年齢15歳/風魔法D)
「なっ、何をすれば良いのでしょう?」
ジウトさん 男
(地球年齢20歳/調合スキルD)
「教会に行ってお祈りに」
ガントさん 男
(地球年齢22歳/雷魔法D)
「ご主人様の加護のおかげで、ステータス値もあがって、槍スキルもC街の外でご主人様の役に立つ素材を集めてきます」
テツトさん 男
(地球年齢23歳/槍スキルC)
休暇とは言っても、今まで奴隷として生活してきた畑地組の配下達は、何をすれば良いのかわからないと言った感じだ。
ガントさんやテツトさんは各々したいことがあるようで何より。
「あっ、街の外に出る感じですね。じゃあ、軍資金として、moneyと武器防具お渡ししますね。ジウトさん調合スキルと錬金と違い自分興味ありますので、ジウトさんの持ち帰ってきた素材で調合よろしくお願いします!」
商品名
□残像の服
商品説明
□回避率が抜群に上昇する服。
実際に『残像の服』の効果が発動して、攻撃を回避する際に、自身が自然と動く。
自然と身体が動く場所は、場所が自動的に視界にマークとして表示される為、急に動き、その後の行動に戸惑うことも少ない。
鎧ではないため、普段着として着用可能なため、優れている品といえる。
□値段
1000money(在庫過多の為、お値下げ価格)
武器として、槍に回復効果を付与。
魔法剣って憧れるよね。
槍だから魔法槍だけど……。
名前はハピネスランスにした。
ダメージを与えた際に、所持者の生命力も回復する魔槍だ。
さて、馬車組はまだ、ファスの村に着いていないだろうから、先に、お世話になった商業ギルドのレイニャーナさんや不動産屋のお姉さんにホットケーキの試食を持っていこうと思う。
お読みいただきありがとうございます




