★第120話 エアッポ/スノト王国マジスタ学院/勇越 チャーム街にて店経営
「ハルゥおはようなのだ。ソイルはたくさん寝たのだ」
「ソイルちゃん、おはよぅ。はるぅもたくさん寝たよぅ」
「今日の使い魔召喚楽しみなのだー」
「そうだねぅ。たのしみぅ」
ソイル・マジックフォン・スナサンドさんの魔法向上のために魔法大国のスノト王国へと行くことになった。
優秀な成績のソイルさんはチャーム魔法学院から、スノト王国のマジスタ学院へと転校が決まったらしい。
春ちゃんは、ソイルさんの親御さんの紹介もありマジスタ学院に通うことが決まった。
『一番小さい国』
サント王国消滅
『お薬大国』
ムント王国サント王国吸収
『騎士大国』
クラウト王国
『魔法大国』
スノト王国
『一番大きい国』
レイト王国
桃色のローブを羽織り、白いブラウス、桃色のロングスカートを着たソイルさんと、春ちゃん。
俺は、LIVE魔法にて春ちゃんの動向を確認しながら、チャーム街にて、新しいお店の運営を手がけている。
①パンツやブラジャーなどを売る下着店
②宝飾品などを扱う宝石店
③平民でも購入可能な服から貴族様が着るような高級品を売る洋服店
娼館(しょうかん/キャバクラ)の盛んなチャーム街ならではのお店運営だ。
女の子らしい顔立ちのソイルさんと春ちゃんは桃色のローブとスカートがよく似合う。
因みに男の子は水色のローブに水色のズボンである。
制服って良いよなー。
高校を卒業してからありがたみを感じるようになった。
学院の女の子寮にて2人部屋を割り当てられて一緒に生活をし始めた2人。
今日は、使い魔召喚を実施する授業がある。
使い魔召喚は、ソロで行う召喚魔法ではなく、その1つ前の段階の儀式使い魔召喚である。
召喚魔法では、召喚されたモンスターは絶対的に言うことを聞く。
理由としては、モンスターを召喚する際にモンスターが感じとる主人の魔力の質によって喜んで召喚されるからだ。
これとは違って、儀式使い魔召喚は、複数の魔法使いが魔法呪文詠唱を★の角の位置に達詠唱し、呼びだす者が呪文詠唱をすることによりモンスターが呼び出させて、召喚される。
この儀式使い魔召喚では、モンスターが主人を認めることにより使い魔として主従関係になることが可能。
『ざわざわ』
「やったわ。火竜のサラマンダーよ」
「わたしは、いたずら好きなデビルンだったわ」
12歳になる年齢の者が儀式使い魔召喚を行うマジスタ魔法学院。
男女、色は違うがソイルさんや春ちゃんと同じ制服を着て、棒杖を持ち、子供たちが先生たちの指示に従い、次々に使い魔召喚を行なっている。
「それでは、次は転校生の諸君だ。改めて説明するが、『使い魔』とは、主の呼び出しに応じ現れて日々の生活の手助けをしてくれる存在」
儀式による使い魔と召喚魔法によって呼ばれたモンスターには信頼関係という差異がある。
「火竜のサラマンダーが出れば火に特化した魔法使いに、水に特化したウィンディーネが現れれば水に特化した魔法使いの勉強を行う専門科目の割り振りが通常科目とは別に増える」
春ちゃんとソイルさんは場合によっては、専門科目が別々になる可能性がある。
「使い魔は両親の使い魔や本人の魔法属性に影響されることが多いが、ごく稀に祖父母の使い魔や祖父母の魔法属性に影響を受けることもある」
魔力の親和性的な面からそんな感じなんだろうな。
「そして、この儀式使い魔召喚は星の巡り合わせにより一年に一度しか行なえない。今回失敗した者は、来年まで使い魔なしで使い魔の授業を受けたりしなければならない。そのため、気を引き締めて儀式使い魔召喚に臨むことをおすすめする」
儀式使い魔召喚によって使い魔を呼び出せるのは学院に通っていた者が通例となっているため、F1の水魔法持ちの平民が使い魔を所持していないことは、学院に通っていないことが理由になる。
「この使い魔召喚は、補助魔法の使い手だったムント王国初代創設者様と攻撃魔法の使い手だったスノト王国初代創設者様の創り出した儀式である。その旨、重々頭に入れて臨むように。では、儀式を始めよう。呼ばれた者から指定領域に立ちなさい」
★★★★★★★
「ハルゥ、ソイルはサンドゴーレムが使い魔になったのだ。名前はドゴムにしたのだ」
無事に使い魔を召喚したソイルさん。
土魔法に特化した家系のソイルさん。
土岩でできたゴーレムを使い魔にした。
「お次は、ハルゥ殿。指定領域に立ち魔法呪文を詠唱しなさい」
教師が春ちゃんの名を呼ぶ。
「わかったぅ」
春ちゃんはそう言うと、所定の位置に着き、購入しておいた魔法杖を手に持ち、魔法呪文の詠唱を始める。
「みぐも・はるの名にて……」
皆が読み上げていた魔法呪文詠唱を行い、良いタイミングにて異空間忍術で使い魔にしていた妖怪の猫又(化け猫)を呼びだす。
春ちゃんは魔法強いじゃないからね。
使い魔召喚魔法の儀式じゃモンスター呼ばないよ笑笑
「では、皆さん。教室に戻りますよ。エアシップ。浮遊のエアッポで戻ってくる方達はくれぐれも魔力切れに気をつけてくださいね。落っこちて怪我でもしたらたいへんです」
教師のお腹の出ている魔法使いは空中に浮いた。
風魔法Aランクのエアシップの使い手のようだ。
「「「エアッポ」」」
風魔法のDランク以上の生徒たちが一斉に浮遊し始める。
エアッポはエアシップの完全劣化版。
エアシップが全力ダッシュ、魔力さえ込めれば地上での全力ダッシュよりも早く進むことができるのに対し、エアッポは地上で歩くのと同じスピードとなる。
エアッポにて浮遊した生徒たちは、城のような建物へ向かって飛んでいく。
「ソイルちゃん、はるぅたちははるぅの雲でぅ飛んで行こぅ」
「あっ、安全運転でお願いしたいのだ」
雲遁の扱いにもすっかり慣れた春ちゃん。
雲に乗って、教室までぷかぷかと飛んでいく。
ふたりは綿菓子を食べながら進むのであった。
【猫又(化け猫)】
猫が数百年生きると妖力を持ち、身体が巨大化したり人の姿に化けることが可能。
猫又がどうかはしっぽが2つあるかで判断。
良い猫又は災いや疫病から主人や家族を守ったり、恩返しをする。
人の言葉を理解して話すことができる。
踊り好きで強い妖力を発動する際は素敵な踊りを披露する。
【猫魈】
猫が数100年生きると猫又になり、飼い猫が30年生きると猫又や化け猫、魑魅魍魎を従える妖怪、猫魈になれると言われている。
猫魈はしっぽは根元から分かれて3本になり、束ねることでかなり太くなる。




