第114話 りんごのぐみ
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「えっ!?」
「激しくて、なかなか眠れなかった」
りんごジュースを飲み干し、りんごのぐみを食べながら笑っているマルリィーちゃん。
「勇越さまっ……」
悲し目な目でミーシャさんが俺との距離を縮めてくる。
一線を完全に越えたのと思ったのだろう。
ミーシャさんの目は涙目である。
涙か流れるのを必至にこらえている様に見える。
これは、泣かれちゃうかもしれない。
女の子に泣かれるとどうすれば良いか分かんなくて困っちゃうんだよな。
『俺は、恋愛経験浅めのオトコノコナノデス』
誰に言うでもなく、心の中でそう告げる。
「マルリィーさんっ?」
「なあに?ゆめさん」
目だけこっちを見て、グミを食べることに必死なマルリィーちゃん。
「その、どのような激しいことなのでしょうか?」
激しいという元凶について聞く。
「えっ?どうしたの???ゆめさんのイビキだよ??マルリィー変なこと言ったかな?」
「……。いびきか」
「なるほどですね」
安堵する俺とミーシャさん。
俺は、いびきが激しいと言われ少し落ち込んだ。
いや、そういうことしてなかったということで、安心したんだけど、いびきかいていたとは恥ずかしい。
「うんっ。いびきが気になって、眠れなかったの」
「マルリィーちゃん。ハレンチな発言は控えてくださいっ」
涙目から、打って変わって笑顔になるミーシャさん。
「えっ。マルリィー。ハレンチなこと言ったつもりないよ?あと、ハレンチなことしたらだめなの?」
「客観的に聞いたら、ハレンチに聞こえるのです。だめですよ。マルリィーちゃんもイヤでしょう?そういうことは、好き、結婚したいと思った人とするものなのですよ?」
少し、怒っている、呆れている顔でいうミーシャさん。
「えー。マルリィー、でも、ゆめさんならいろいろえっちぃことされても大丈夫だよ?ゆめさんのこと好きだし結婚したいと思ってるもん」
「マルリィーちゃんっ」
ミーシャさんが驚愕の顔を浮かべている。
「ミーシャさんは、夜が良いみたいだけど、私は1日どの時間でも大丈夫!!」
「私だって、朝昼夜全部いけますよ」
ミーシャさんとマルリィーさんが近寄ってくる。
俺は、未だにベッドの上のため、ふたりは前かがみになり迫ってくる形になる。
ちょっと、2人とも胸が……。
谷間が見えているってばー。
『ガチャッ』
どのような言葉で断ろうかと考えていると、急に、ドアが開く音がした。
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