第112話 ふぅー!?ハム語旅館??
「何してるんですか?と言われましてもー、お昼時になったのでー、用意していたお弁当をだしてー、ゆうえつさんに食べさせてるだけですよー」
フワリンヌさんは、ふわふわとした口調で2人に言葉を返す。
「それは抜け駆けですよ!ずるいです」
「きゃっ」
ミーシャさんが、フワリンヌさんに詰め寄ると、体制を崩したフワリンヌさんが俺に抱きつく形になる。
フワリンヌさんの、髪の香りが漂う。
良い香りだ。
少しドキドキする。
抱きついている、フワリンヌさんに離れてもらう。
フワリンヌさんの顔をみる。
顔が少し赤い気がするが、お酒のせいだろう。
たくさん飲んでたからな。
「だいふくぅ。だいふくぅはいかがですかぅ?いちごだいふくぅもあるぅー」
旅館で働く配下達が、春ちゃんとおんなじように色々な品を持って歩いて回っている。
旅館にて働くことになった新しい配下達。
この配下達は、チャーム街の奴隷商店にて購入した者達。
女性は皆、ハム語で喋っているのだが……。
春ちゃん笑笑
まぁ、いっか笑笑
俺がフワリンヌさんの方を見ていると、不意に口に食べ物が入った。
もともと、テーブルの上に準備されていた、ローストビーフを俺の口に入れるレイニャーナさん。
パンチのあるブラックペッパーの効いたローストビーフ、やっぱり美味しいね。
お酒が進むよ。
「ずるいですー。私の真似しないでくださいー!」
フワリンヌさんが、突っ込みをいれる。
「たまたま、私の行動がフワリンヌさんの取った行動に似ていただけです」
レイニャーナさんは、フワリンヌさんに子供のような言い訳をする。
「フワリンヌさん。レイニャーナさん、勇越さまを困らせたらいけませんよ。仕方ないですね。ここは私が、勇越さまの食事をお手伝いしますので、大丈夫ですよ?おふたりは、あちらでお酒でも飲んでてください」
今まで傍観していたミーシャさんがしょうがないですねーといった具合で話をまとめようとする。
「夢さん、お腹空いてるの?マルリィーが食べさせてあげるね」
そう言って、マルリィーさんが、俺の口に運んでくれるのだが、それ飲み物。
りんごジュースは食べ物じゃないよ??
「ここにもライバルが」
「恋敵多すぎです」
「お酒は楽しく飲みましょー」
マルリィーの行動を見て三者三様の発言をする。
「おせんべいーぅ。ぬれおかきぅ。ぬれせんべぃぅ。ぬれぬれぅ。いかがですかぅ」
「あつかんぅ。あったかいおさけぅ。いかがですかぅ」
ハム語に脳内が侵食されそうだ笑笑
「おさけーーーーーーーー。いただくーーーーぅ。あつかんぅーーーーーーー」
フワリンヌさんがハム語になっちゃった笑笑
【熱燗あつかん】
温かい日本酒のことを熱燗と呼んでいる人が多いが、温かい日本酒=熱燗ではない。
熱燗とは50℃程度に温められた日本酒。
40℃が「ぬる燗」
45℃が「上燗」
温度によって表現が異なる。
温かい日本酒全般を指すには「燗酒」という言葉で用いられる。
日本酒は、冷たいものから温かいものまで幅広い温度で味わえるのが魅力。
日本酒は温度にて香りや味わいが変化。
冷やすことにより香りは華やかになり、飲み口がキリっとしてうまみが軽やかになり、アルコール感が少なく思う場合がある。
逆に、温めることで香りが広がり、飲み口はまろやかになり、うまみがふくらみ、甘みが広がる。
このように同じお酒でも、温度によってまったく違う香りや味わいになる。
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