第110話 花見・桜見/魔力バイクとスケートボード
目の前には、桜の木が見える。
風が吹けば、たくさんの桜の花びらが美しく舞う。
美しきかな。
きれいだ。
俺の膝の上では、りんごジュースを飲むマルリィーさんと俺の右横でコーヒーを飲むミーシャさん、俺の左横でフワリンヌさんがお酒を飲み、俺の目の前では、サドンの街の領主のリーベスト伯爵がお酒を飲んでいる。
春ちゃんは、旅館の女将さんとして好んで働いている。
「やっぱり、このりんごジュースが1番美味しいね」
「コーヒーの美味しさが分からないとは、マルリィーちゃんはお子ちゃまですね」
「お酒ですですですですー。お酒の美味しさを知ってからが大人というものですよー」
マルリィーさんミーシャさんフワリンヌさんの順に、感想を述べる。
フワリンヌさん、脱いじゃだめだよー。
みえてる。見えてるから。
刺激が強すぎるよ。男の子には。
花見に、際し女性陣は浴衣姿である。
ピンクの浴衣姿が美しいフワリンヌさん。
あぐらで酒タル抱えて飲んでいなければ、モテそうなのに。
リーベストさんの、部下の男性陣が、フワリンヌさんに熱い視線を向けていたのに、その姿を見て青い顔をしてそそくさと去っていったよ。
フワリンヌさん、お酒飲まなきゃ良い人なんだよ?ほんとだよ?
リーベストさんの娘さん、リーシュさんはマフフさんと桜の木をバックに追いかけっこしている。
リーシュさんが、桜の木をゆらす。
こらこら、桜の木を揺らしたらだめだよ。
怒られちゃうよーー。
桜に過敏な日本人がいたら怒られちゃうよー。
俺の配下(奴隷や店で雇用している者)達も勢揃いしている。
サント王国跡地には、立派な旅館を建てた。
サント王国跡地にあった、お宝関連は、お宝探しをしたとき主に犬獣人達がたくさん見つけてきた。
嗅覚で見つけているのだろうか?
結局、お宝は俺のところに全部集まった。
商業ギルドに、持っていって換金すると、安く買われてしまうかもしれないと、ミーシャさんが言ってから、俺が配下の者たちが集めたお宝を換金して支払うことになった。
元奴隷の加護配下の者通販たちは、俺からお金を支払ってもらうのではなく、何か勇越さまからいただきたいたいと申し出るものが多かった。
女性陣には、アクアマリンの指輪を渡そうと思ったが、桜にちなんで、ピンクトルマリン(宝石)の指輪やブレスレット、ネックレスを渡した。
男性陣には、バイクを渡した。
燃料は、魔力である。
魔力を充電できるように改良した魔力貯蓄石を埋め込んでいる。
これで、魔力のないあるいは、少ない獣人も、誰かに魔力の充電を頼めば乗ることが可能だ。
このバイクは、時速10kmしか出ない安全設計にしている。
構造を念入りに聞いてくるものがいたので、速度のストッパーを外されるのも時間の問題かもしれないな。
そのときは、その時だ。
自ら考えて、行動を起こすのはすごいことなので、止めるつもりもない。
むしろ喜ばしいことだ。
子供の男の子たちには流石にバイクを、渡せないのでスケボー(スケートボード)を渡した。
スケボーは、一枚の板に車輪が付いた乗り物である。
これを見た、レイニャーナさんは、にこにこ顔でこれなら作れそうですと言って俺に作成の許可を取りに来た。
車輪作れるのだろうか?
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