第102話 こたつ/異空間忍術の練習
『気が向いたら』来てほしいとのことなので、後回しにしようと思う。
直ちに〉速やかに〉遅滞なく
上記は法律用語の速さの度合いである。
どれにも当てはまらないので、気が向いたら、行くことにしよう。
女性に食事行きませんかとLoneで連絡したら、『気が向いたら是非行きましょう』と返事がきたんだよねー、と男友達から昔言われたことがある。
本人曰く、『これって脈アリじゃねっ?』と嬉しそうな顔で言っていたが、多分違うと思う。
結局、何度お誘いのLoneをしても、時間が取れない、用事がある、忙しいということで、断られていたらしい。
そして、その女性は忙しいと言っていた日に、とある水色の鳥のマークのSNSに『いま、ひまー』とつぶやいていた。
用事が無くなったのかなー?と、それを見た男友達はLoneで連絡したようだが、返事が返ってきたのは3日後だったらしい。
その女性は、俺とも友達だったので、『○○君からしつこく誘われて迷惑、相談にのってほしいな、今から会えない??♡』とその日の内に俺に連絡が来た。
女性こわいよー。こわいよ。怖い。恐い。
frightening。terrible。scary。fearful。dreadful。bloodcurdling。hair raising。
逆に、男性が女性から誘われたときに『気が向いたら行こう』と女性に伝える場合。
①がっついたらかっこ悪いから行きたいけどここは一歩引いてもう1回誘われるのを待とう。
②その子に興味がないから誤魔化している
③お金がない(奢らないといけないと思っている男性が多いと思う)、お金がないなど恥ずかしくて言えないため、気が向いたらと断る。のではないかなーと思う。
話は変わるが、今日は、何もしたくない日だ。
なので、何もしない。
『ぬいぐるみん』の2階の自室のベッドの上でごろごろしている。
右にごろん、左にごろん。
敢えてアイスクリームを、食べてみる。
冷たくて美味しい。
足元の湯たんぽが温かい。
エアコンもつけている。
加湿器も設置済みだ。
季節は冬のため、乾燥が気になる。
化粧水などぬらないと、肌がパリパリする。
部屋の中で加湿器を使っている人も多いと思う。
加湿器で適度な潤いを部屋の中に満たせば、風邪やインフルエンザなどを予防する効果も期待できる。
今日は、アロマオイルに柑橘系のオレンジの香りだ。
爽やかで水水しい香りが部屋に漂う。
『冬だなー』
何か忘れている気がする。
冬、人をだめにするものがあったはず。
日本の冬の風物詩。
江戸時代から続く伝統的な暖房器具。
その名は、こたつー。
『こたつ、コタツ。ぽちっ』
勇越者通販で、大きめのこたつを購入した。
エアコン暖房などが増え、こたつのある家が減りつつある。
和やかな家族団欒のひとときを演出する暖房器具として、また、省エネ&エコな暖房器具として再び注目を集めている、と商品説明に書かれていた。
驚いたのだが、『パーソナルタイプ』と言われる、1~2人用のコンパクトサイズのこたつがあるようだ。
毛布などを掛けて手軽に使える小型。
早春の受験に向けて追い込みに入った学生さんにはぴったりの商品ですと書かれていた。
小さい分、こたつ内があたたまるのも早いだろうし、電気代の節約にもなりそうだ。
こたつを、部屋に設置して、温まるまで待つ。
あたたまるまでが寒いんだよな。
子供の頃の記憶として、朝起きて、1番最初に電源点けるのは、寒かった記憶がある。
そして、着る服をこたつの中で温める。
シワになったりするが、小学生のときは、シワより暖かさ優先だった。
毛布とカーペットも購入した。
見て温まりそうな気を脳が錯覚してくれるように、水色系ではなく、オレンジ赤系統で揃えた。
『コンコンッ』
「勇越さま、失礼します。起きてますか?」
ミーシャさんが、俺の部屋のドアをノックして、起きているかの有無を問う。
「はい。起きてます。おはようございますミーシャさん」
ミーシャさんがドアから顔をひょこっと出して入ってくる。
なんか、可愛い。愛くるしい。
ミーシャさんは、今日も、夢ちゃんを持っている。
最近、ミーシャさんと、一緒にいる時間が減っていたので、ミーシャさん不足なのかもしれない。
ミーシャさん。ミーシャさんミーシャさーーんという気持ちだ。
「勇越さま、もうお昼ですよ?こんにちはで
す」
「えっ、もうそんな時間ですか?はやいですね」
こたつの中でホットレモンティーを飲みながらミーシャさんに返事をする。
「勇越さま、今日は何もご予定ないのですか?」
ミーシャさんが首を傾げる。
「はい。今日は何もしない日です。お休みの日です。こたつの日です」
「分かりました。勇越さま、いつも頑張ってますので、休みの日は大事ですね。こたつの日とは何のことでしょうか?」
「この、自分が今入っている暖房器具なんだけど、こたつって言うんですよ。とりあえず入ってみてください」
「なるほど、こたつとはこれのことなのですね。分かりました。失礼します」
ミーシャさんが、俺の隣に来てこたつに足を入れる。
こたつって4つ入る方向あるんだけどなー。
大人2人同じ部分に入ると少し窮屈に感じる。
ミーシャさんが近い。とても近くに感じる。
「温かいです。なんですか、これは素晴らしいですね。」
ミーシャさんがるんるんに目を輝かせている。
「勇越さまの国では、これが、当たり前のようにあるのですか?」
「最近では、無い家庭もあるみたいですけどね。昔からあるみたいですよ。人をだめにすると言われるものです」
「人をだめにするですか?」
「はい。こたつの中暖かいですよね?」
「はい。あったかです」
「外寒いですよね?」
「はい」
あっ、といった感じでミーシャさんは気づいたようだ。
「こたつから、出たくなくなりますよね」
「そうかもです」
「そういうことです」
納得してくれたミーシャさん。
みかんを食べる俺。
ミーシャさんにもみかんを手渡す。
因みに、みかんには熱を下げる効果があるらしく、こたつによって身体が暖まり良い感じになったときにみかんを食べて水分を摂取して脱水症状を回避することができる優れ物だ。
昔の人は、その効果を自然と知っていたのかもしれない。
「あっ、こたつぅーー。ゆめくぅん、はるぅもこたつはいるぅー。はぅー、あったかあったかぅ」
寒くなってきたので最近ではあまり、雲遁を使って外に出かけていない春ちゃん。
フォスンの街にて異空間忍術をひたすら自室で練習している。
春ちゃん家の異空間忍術の初歩技は、召喚魔法に近い。
日本では、動物を呼び出したら二流。
妖怪を呼び出せたら一流とのこと。
こたつの中で3人でトランプをすることにした。
この日は、盛り上がり、トランプで1日中盛り上がった。
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