第100話 Sランクポワン商会 ロストマジック
祝100話です!!!
「これは、素晴らしいですね」
『ぬいぐるみん』・『フーロン2種』が営業を開始してからの、とある日。
お薬大国のムント王国とサント王国の貿易を執り行っているSランク大商会『ポワン』のツーキさんが俺の店、ぬいぐるみんに赴いた。
『ポワン』は、ムント王国お抱えの商会の用である。
ツーキさんは、女性で誠実そうな人だった。
髪の色は薄紫色。
髪型はショートカットで、服装はキシっとした格好をしている。
「ありがとうございます。ツーキさん。お褒めいただき光栄です」
「はい、買わせていただきます。ムント国の第3王女様へのプレゼントに最適です。あー、第3王女様はですね。5歳で、ちょうど、私がムント王国に戻る頃には誕生日を迎えられるので、良いタイミングです」
ツーキさんは、ネコのぬいぐるみを手に取り、肉球の部分を、もふもふと触る。
「そうなんですね。でしたら、こちらはどうでしょうか」
俺は、鍵をかけてある裏の倉庫へと行き、ぬいぐるみの目にアクアマリン(宝石・ジュエリー)が埋め込まれているものを見せる。
「これは、アクアマリンと言われる宝石じゃないですか!!!ムント王国にも、1つだけ輸入されたっきりで、出元が分からなかったと有名になっている希少な宝石ですよ」
アクアマリンの埋め込まれているぬいぐるみを手に取りじっくりと確認するツーキさん。
「はい。当たりです。アクアマリンは、冒険者のムーマさんから買い取った品です。ツーキさん。購入されますか?」
最近は、何でもかんでも、ムーマのことにしている笑笑
便利だ笑笑
「はい、ぜひ、買わせていただきます。ですが、お高いですよね?私の任されているお金では、少し厳しいかもです。色々と買わないといけないものが多くて。。。」
「無料で、大丈夫ですよ。そのアクアマリンのぬいぐるみは」
無料と言う言葉に、一瞬ツーキさんは、目を輝かせたが直ぐに訝しむ目で見てくる。
タダほど怖いものはないというからな。
「何か、条件でもあるのでしょうか?」
ツーキさんが、真面目な顔で聞いてくる。
「はい。アクアマリンの出どころを秘密にしていただきたい。それと、今後、私のユウエツ大商会をご贔屓にしていただくというのが条件です」
「分かりました。その条件飲みましょう」
ツーキさんが即答で頷く。
「では、この契約書にサインをお願いできますか?口約束は信用しない主義なのと、書類がないと証拠能力に欠けてしまうので」
「はい、大丈夫です。宜しくお願いします」
それから、ツーキさんは、大量のぬいぐるみと、フーロン2種で売っている、香り付きの入浴剤をたくさん買っていった。
この世界には、
『一番小さい国』サント王国
『お薬大国』ムント王国
『騎士大国』クラウト王国
『魔法大国』スノト王国
『一番大きい国』レイト王国
があり、この5つの国の真ん中に魔王城が存在する形のようである。
一番小さい国のサント王国には、初代勇者パーティーの勇者。
そして、お薬大国のムント王国には、初代勇者パーティーの回復魔法士。防御系の魔法が得意であったようだ。
騎士大国のクラウト王国は、初代勇者パーティーの、騎士。騎士であったが、全体的にどの武器でも一流と言われる実力であったようだ。
魔法大国は、初代勇者パーティーの賢者、戦闘魔法が得意だったようだ。
一番大きい国は、初代勇者パーティーの武闘家。魔法を拳にまとわせることができ、魔法しか有効でないゴースト系にも攻撃できたようだ。
初代勇者パーティー5名(全員女性)のうち、召喚された者は、サント王国の勇者のみで、初代勇者パーティーはとても強い実力であったと魔王城にある書物に記されていたようだ。
初代勇者パーティーが使えた魔法やスキルはロストマジック・ロストスキルと言われ、失われた魔法・スキルと言われている。
失われた魔法・スキルが気になって、その書物を見させてもらったのだが、汚れて読めなくなっていた。
収納魔法改に入れて、自動修復機能に頼ってみたのだが、だめであった。
不思議な力でかき消されたのであろうか。
全て大魔王、プリーシュさんに聞いた話である。
初代勇者パーティーは、大魔王を倒すことができなかったようで、その時の大魔王は、『人間共と争うのは面倒だ』と言って、国ひとつひとつに勇者パーティーのメンバーを配置させ、管理するようにと告げたようだ。
お読みいただきありがとうございます。




