第99話 絶対記憶スキルデェファニィトゥリィメモリー
『つんつん、ツンツン』
つつかれている方を見る。
小さな女の子だ。
髪の色は白色。
年は5歳くらいである。
こんな、寒空なのに来ている服は、薄いシャツにスカート、くつは履いていない。
『超鑑定改』
いつもの癖で、その小さな女の子、少女のステータスを見る。
【ステータス】
名前:フワロ
性別:女
年齢:5
種族:白うさぎ
レベル: 3
体力: F
魔力: F
魔攻撃力: F
攻撃力:F
防御力: F
俊敏力: F
スキル: なし『デェファニィトゥリィメモリー』
称号:先祖返り
加護︰『記憶の女神の加護』
髪の色︰白色
髪の長さ︰ロング
身長︰106cm
好きな物︰はちみつ
身体症状︰風邪気味、栄誉失調、凍傷。
メモ︰白うさぎにしては、耳が短いため、不吉と言われ両親に捨てられています。
この耳が短いというのは、先祖返りをしており、特に不吉を呼ぶということはありません。
『未取得、ある条件のもと、スキル取得可能』
「あのう、そこのおみせのえらいひとですよね?はたらかかせてください」
俺が振り向くと、女の子は、ゆっくりと話だす。
「大丈夫ですよ」
俺は、直ぐに了承の返事をする。
もしかしたら、俺の正夢の状態が起きた際、この子だけは、覚えてくれている可能性がある。
絶対記憶スキル(デェファニィトゥリィメモリー)の持ち主フワロさん。
早めにスキルを取得してもらいたいところだ。
ティーケさんから、孤児院に預けられたほうが良いのでは?と言われたが、大丈夫ですとだけ告げて、『ぬいぐるみん』に戻った。
早く治療しなくてはならない。
見る限り身体症状が結構危ない状況である。
『エンジェルヒール』
フワロさんにエンジェルヒールをかけ、栄養剤を飲ませる。
その後、お風呂に入れた。
凍傷を治療するときは患者を温かい場所へ移動して治療を受けさせる。
凍傷部位は40℃から42℃くらいの湯に浸けるか、それが不可能な状況なら凍傷に冒されていない人の皮膚に接触させて温める。
これは患部に知覚と運動機能が戻るまで続けるが、この過程で神経が解凍されるに伴ってしばしば激しい痛みが生じる。
凍傷部位に含まれる氷の結晶が周囲の組織を傷つけるおそれがあり、決して凍傷部位をこすったり、叩いたり、振ったりしてはならない。
温める処置は一定時間継続して行わなければならない。
一度溶けかけた後に再凍結すると損傷をさらに悪化させるからである。
昔、凍傷の際は直ぐに温めたほうが良いのか、ゆっくりと温度を上げつつ、温めたほうが良いのか、気になって調べた。
「お兄ちゃんありがとう!!」
フワロさんが、風呂から上がってきた。
白い湯気が上に上がっている。
体調も大丈夫のようだ。
俺を見るなり、『ポンッ』と抱きついてきた。
アホ毛がひょこんっと立っている。
『なでなで』頭を撫でる。
フワロさんは、嬉しそうな顔をする。
「お兄ちゃん、ケガ大丈夫??」
フワロさんが俺の指の怪我について、心配してくる。
スキルの取得スピードが気になって、怪我していたのを放置しておいたのだ。
自分の、ステータスを確認したところ、自然治癒がついていた。
ランクが徐々に上がってきている、面白い。
あらためて、勇者を越えし者ランクSSの凄さを思い知った。
指をケガした経緯は、今年分の納税書の書類を書いていた際に紙で指を切ったからだ。
フワロさんは、『ぬいぐるみん』で雇うことにした。
夕ごはんの時間になったため、夕ごはんを食べることに。
俺の、右隣にはミーシャさん左隣にはフワロさんが座っている。
いつも、俺が座っている席の右側はミーシャさんで、左側には、他の子たちが自由に座る。
いつも、左側は一瞬で席が埋まる。
ミーシャさんの席は右側専用のようで、誰もその席には座らない。
圧力であろうか。
左側の席が空いた瞬間とほぼ同時に席が埋まる。
びっくりする。
流石に、男の者はしてこない。
殆どが、女性だ。
サイックスが稀に座ってくるが。。。
まぁ、気にしないでおこう。
春ちゃんは、基本的に呼ばない限りは、雲遁技を使い雲を出して空にいる。
将来的に天空島を作りたいらしい。
俺の、配下の者達(奴隷や雇用した者)は、とても普段から距離が近い。
身体が当たりそうな距離までまで近づいてくる。
この世界の者は美しい者が多いので、近づかれるだけでも、ときめいてしまう。
普通の男や、恋愛経験の浅い者なら好きになってしまうだろう。
勘違いや思わせぶりな態度とわかっていても好きになってしまうはずだ。
だから世の中の女性よ、男を弄ぶのはやめて欲しいと切実に思う。
『好きなのかな?』と勘違いして、告白した際には、振られる。
そして、裏で『○○くんに、告白されたんだよねー』。
『少し優しくしただけなのに、勘違いするほうが悪いよねー』
などと、風潮されるのだ。
実にたまらない。
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