第98話 タオルケッティー店 ブランドYEY
バスローブが完成したという報告を受けて、まぁ、『ぬいぐるみん』の目の前にあるのだが、『タオルケッティー店に』に足を運んだ。
「こんにちは、ユウエツさん」
ティーシャさんが、店番をしていた。
商品であるタオルをきれいに畳んでいる。
前回の騒動のときに比べて、色付きの商品が増えている。
「こんにちは、ティーシャさん。バスローブが、できたと聞いて伺ったのですが。ティーケさんいますか?」
ティーケさんが近くに見当たらないので、訊ねた。
一応、店長である、ティーケさんと、やり取りをしておいたほうが良いかなと思ったためである。
「お母さんなら、今年の分の税金を納めに税務所に行っています。行ってから結構経っているので、そろそろ帰ってくると思いますよ」
ティーシャさんの父親であるティーレックさんは、裁縫スキルもなく、普段することがないということで、フーロンで使う木の伐採を手伝ってもらっている。
もちろん、お給料は支払っている。
ティーケさんを待っている間に、ティーシャさんの、恋愛事についての話になった。
どうやら、裁縫ができ、お店の手伝いをしてくれる人が良いみたいだ。
そんな男、なかなかいないよなー。
1人あてはまる者がいるが、サイックスは、俺と目が合うと恋する乙女のような目で見てくるし、最近はお手製のマフラーまでもらった。
そっち系なのかもしれない。
好意を抱かれている分については問題はない。
今のところは。。。
このティーシャさんの付き合う条件について俺は、まず論外だ。
裁縫スキルを取得してはいるが、いつ、スキルが無くなるか分からない。
なぜ、上記のことを思っているのかというと、自分のステータスがレベル1になり、6種の能力がF、スキルや魔法がゼロになっている夢を定期的に見るからだ。
そして、その夢の中では、俺が少しでも関わってきた者は皆、俺の記憶を失っている。
この夢のことについて、誰にも伝えていない。
ミーシャさん、春ちゃんにくらいなら話しても良いとは思うが、心配かけるのもなんか申し訳ない。
まぁ、正夢にならないことを祈るばかりだ。
「お帰りお母さん」
ティーケさんが帰ってきたようだ。
「ただいま。あっ、ユウエツさん、待たせちゃいましたか?ごめんなさいね」
ティーケさんは、そう言って頭を下げる。
ティーケさんに、話を聞いてみたところ、延滞税の手続きで時間を食ってしまったみたいだ。
税金の支払いの期限について、この異世界では2つのパターンがあるみたいで、1年分を払う場合と、半年分を払う場合があるようだ。
半年分支払いにすると、1年分支払いよりも、15%減額してくれるみたいである。
ティーケさんを踏まえて、バスローブの出来を確認したところ、とても良い出来であった。
バスローブに、『YEY』のマークを入れてもらっている。
勇 Yu
越 Etu
夢 Yume
頭文字を取って、YEYである。
今後、俺が作る商品を真似されると推測できるため、オリジナルがどれかを分からしめるためである。
納税の話に戻るが、納税義務者は、一定の手数料を払って、納付した税額等について、証明書の交付をうけることができる。
この、証明書を納税証明書という。
納税証明書は、信用の証明など種々の目的のために利用されている。
この異世界では、納税証明書をお願いするのが、絶対ではないため、お金を支払ってまで納税証明書を貰おうと思うものが少ない。
〔この納税証明書について、裁判沙汰になり揉める話はまた後日の話である。〕
『つんつん、ツンツン』
ティーケさん達との話を、終わり、ぬいぐるみんに帰ろうとすると、つんつんツンツンと服のスソをつつかれた。
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