★★第96話 三雲 春 の旅② 大魔法爵
追加話です。
ガイコツの攻撃によって、亡き者となってしまった騎士。
騎士の亡き骸を火葬することに。
女の子に頼まれ、春ちゃんが火遁を使った。
「今までありがとう」
生き残った者達は、燃えていく亡き柄と空へ舞い上がる炎に祈りをささげる。
「改めて助けていただきありがとうございました。ありがとうございました」
マリアナさんが春ちゃんにお礼を伝える。
頭を深く下げるマリアナさん。
「気にしないでいいぅ。当然のことをしたまでぅ」
「感謝なのだ」
お礼の言葉を口にする茶髪の女の子。
普通の馬車ではなく豪華そうに見える馬車。
お金持ちのご令嬢であろうと推測できる。
まぁ、超鑑定改にて俺は既に把握してる笑笑
護衛の騎士がいてメイドのマリアナさんという女性。
まぁ、70%の確率で貴族。
残りの30%はお金持ちの商人とか…。
「あっ、ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません。わたくしは、大魔法爵家スナサンド家のご令嬢ソイル様のお世話係をしております、マリアナと申します。そして、今、わたくしの隣にいらっしゃるお方が大魔法爵家ご令嬢、ソイル・マジックフォン・スナサンド様でございます」
「わたしがソイル・マジックフォン・スナサンドなのだ」
大魔法爵とは下級貴族に位置する。
【下級貴族】
ランク高い順で記載
★大魔法爵★
大魔法爵位は男爵よりも上の爵位、子爵家よりも下の爵位。
範囲魔法を使えることを絶対条件に爵位が授与される。
絶対条件が、揃わないと世襲制とならず一代限りの地位として扱われる。
そのため大魔法爵位のものは後任を実子や養子にする。
村を領地として持つことが多い。
★男爵★
基本的に領地を持たない
★准男爵(準男爵)★
一代限りの爵位として、軍人や名士に与えられる階級。
名誉的なものであり、領土を与えられることは殆どないが稀にある。
★騎士爵・魔法爵★
特定の貴族に仕える軍人階級。
通常は領地を持たず俸給を得て生活。
基本的には世襲。
准男爵と同じように一代限りの地位として扱われる場合もある。
騎士は騎士爵、魔法士は魔法爵。
大魔法爵のご令嬢ソイルさんの親は次の街の1つであるマウンワンの街ではなく道が枝分かれして存在するもう1つの街、チャーム街の方向にある大きな村を領地としているようだ。
「はるぅの名前ははるだぅ」
春ちゃんは貴族を相手に緊張した様子もなく平然としている。
俺が、携帯食品として渡している干し芋をおいしそうに食べている。
「ハル。そなたは、回復魔法には秀でておらぬか?」
「回復はできないぅ」
ソイルさんは、春ちゃんに回復魔法の有無について問う。
そもそも、春ちゃんが普段使っているのは魔法ではなく忍者の遁術だ。
「そうか。残念なのだ」
春ちゃんの言葉を聞いて残念そうにするソイルさん。
「どうかしたのかぅ?」
「父上がな。原因不明の病に伏せっておっての。セカドの街の領主様は回復魔法に長けておると聞いて行ってきたのじゃが、回復魔法は使えぬ、と言われてしまったのだ。このままでは……父上が」
「護衛の騎士には裏切られ、ガイコツには襲われて踏んだり蹴ったりです」
ソイルさんに続いてマリアナさんも言葉を発する。
ん?
回復魔法?
セカドの街の領主は吸血鬼キュアート・ブラッディー・ヴァンラッディさんであり、確かに魔法に秀でているが魔族のため回復魔法は扱えない。
回復ポーションは持っているはずだが。
多分、回復ポーションの存在を聞かれなかったから答えなかったんだろうな。
回復魔法は使えないってことしか伝えていないんだと思う。
「回復技使えなくて申し訳ないぅ」
春ちゃんは申し訳なさそうにする。
「ハル、気にするでない。ハルには助けてくれて感謝しておる。あのままでは、皆、亡き骸になるところであったからの」
「あっ、あのハル様、もしよろしければ、お嬢さまの護衛をお受けしていただけないでしょうか?護衛の騎士たちが減ってしまい、先ほどのようにモンスターが再度現れた場合、お嬢さまの生命が危なくなります」
「わかったぅ。まかせてぅ」
「護衛お受けいただきありがとうございます」
「ハルありがとうなのだ」
★★★★★★★
馬車が目的地に向かって進んでいく。
春ちゃんは、直接馬車の中で護衛をすることになった。
護衛の騎士達は各々馬に乗り馬車の前と後ろを走って馬車を護衛している。




