第四話 殺せば消える
誤字修正が新たな誤字を生むという、イタチごっこな事になっています。
メガネ買おうかなぁ。
言い回しの調整で少し長くなりました。
殺せば消える。
それなら気絶させて……生きたまま解体するのか?
冗談だろ、さすがにそれはやれないぞ。
でも、興味がある。
仕方が無いので気絶させ、ほんの少し肉を切り取って……ペロリ……うん?
あれ? 味がしないぞ。
切り取った肉を口に入れてみるも、無味で舌触りがあやふやだ。
つまりそう、何と言うか、水で作ったゼリーみたいな?
歯ごたえも無く、舌先で溶けて無くなるような感覚。
なんだ、こんな味なら要らないぞ。
がっかりしたので止めを刺し、魔石になるのを待つ……のだが、何時まで経っても魔石にならない。
おっかしいな。
仕方が無いので中に魔石があるかと解体してみると、妙に大きな石がある。
ドロップとして出る魔石がビー玉としたら、こいつはビリヤードの球ぐらいある。
もしかしてレアだったのかと思いつつ、少し食べたのが何かの意味を成すかも知れないと思い付く。
そうして次のゴブリンも気絶させ、少し肉を食べて殺してみるがやはり魔石にならない。
もしかして、これは何かの裏技か?
もっとも、肉が無味なのがどうにもしゃくだけど、でかい魔石になるってのは魅力だよな。
ただ、死体放置になるのが拙いかも知れないが、他の魔物が食うならば良いが、まあそのうち朽ちるだろう。
これでノーデットモンスターになるなら何とかしないといけないが、そうじゃないなら放置で構わないか。
ただ、この方式ばかりで狩ると、言い訳が出来なくなるから従来の方法の狩りも必要だろうと、いくらかは狩った。
夕刻まで狩った後、村に戻ると通行料は要らないと言われた。
あれは初見だったが為の入村料で、村から出て村に戻る分には不要だと言われた。
その分も覚悟していたので、無料なら狩りも毎日でも構わないだろうと楽な気分となり、その足で魔石を売却所に売りにいく。
従来を12個売って銅貨120枚と、こんなのが出たと、例のでかい魔石を試し売りしてみた。
「こいつぁ、オークの魔石か。何匹居た? いや、違うか。となると、フォレストウルフか? それともリザードか? 」
「それがよく分からないんだ。それと言うのも草むらで音がしたんで武器を投げたんだ。そうしたら倒れる音がして、行ってみたらそれが落ちていたんだ」
「ううむ、そうなると、そうだのぅ」
交換所のおじさんには悪いけど、ここは嘘を付かせてもらうよ。
あんな方式が当たり前なら別だけど、それすらも分かっていないんだ。
もしあれが新発見なら、きっと騒ぎになるに決まっているしね。
結局、オーク換算での価格に決まり、銀貨2枚で引き取ってくれた。
聞くところによると、ゴブリンは弱い魔物なので、子供でも狩れそうな事もあり、銅貨10枚前後が引き取り相場。
フォレストウルフは集団で人を襲うので、中々ソロでの狩りがやれない事もあり、一匹の魔石は銀貨1枚ながらも、数が揃うのでパーティ向きの獲物らしい。
そしてオークは図体はでかいものの、その動きは比較的緩やかなのでソロでも狩れない事も無いらしいが、力が強いので油断すると危険な魔物の扱いなので銀貨2枚らしい。
そして魔物の肉について聞いてみると、討伐すれば消えてしまうのでどうしようも無いし、そもそも魔物など誰も食いたいとは思わないだろうとの事だった。
残りの魔石はひとまず在庫とし、そのうちどっかの街で売ろうと思う。
もし、誰も知らない取得法だとしたら、うっかりとバラすのは拙い。
教えた奴が独り占めを狙わないとも限らないし、そんな事で命を狙われるとか冗談じゃない。
そして世間に広まっているのなら、当たり前に売れば良いだけの話だしな。
ああ、そういや銅貨100枚で銀貨1枚だった。
その上の硬貨も聞いてみたら、銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で白金貨1枚との事だった。
宿代からしてみると、田舎の素泊まりなら数千円だから、銅貨18枚で考えると銅貨1枚が300円前後だろうと思う。
だけどそうなると300円が最小単位って事になり、経済的に不便じゃないかと思ったりする。
それでよくよく聞いてみると、銅片という銅貨の1割の単位があるらしいが、あまり使われていないとか。
同様に銀片、金片もあるらしく、それぞれ1割の価格換算になっているとか。
見せてもらったけど、小さくて使い辛そうだった。
「ああ、財布が傷むんだ、尖っているから」
形は切ったスイカみたいな感じで、庶民が使う財布に入れると尖っているから財布が傷むので人気が無いらしい。
商人は丈夫な動物の皮の財布を使うらしく、銅片も持っていたりするらしいが、大抵は銀片からとか。
さて、ちょっと整理してみよう。
銅片 30円換算
銅貨 300円換算
銀片 3000円換算
銀貨 3万円換算
金片 30万円換算
金貨 300万円換算
白金貨 3億円換算
こんな感じらしい。
◇
ああ、腹減った。
小さな村なので宿が1軒なら食堂も1軒らしく、中に入ると品書きがある。
どうせ読めないとは思ったものの、一応とばかりに見てみると……あれ?
なんでカタカナで書いてあるのかな。
いや、よく見ると少し崩れた感じの文字だけど、カタカナっぽいんだよ。
そして料理名も妙に似た感じになっている。
「何にするかい」
「サンバの塩焼きとダガイモの煮物、後はエールとイワトリの肉をくれ」
「あいよ」
これはチャレンジだ。
サンバはサバじゃないかと思う訳で、ダガイモはジャガイモじゃないかと思う訳で、イワトリはニワトリじゃないかと……味は似ていた。
しかしダガイモの色は紫で、紫芋のジャガイモ版って感じで、サンバは白っぽくて、塩サバっぽい味だけど実は野菜らしい。
イワトリは岩場に住む鳥で、飛べないけどちょこまかと動きが早く、捕まえるのが大変らしい。
岩場でどんな食い物があるのかと不思議に思ったけど、どうやら岩陰の苔が好物らしいな。
その苔は薬の材料になるから、イワトリ退治はそのついでだと聞いた。
どうやら村には薬師が居るらしく、やはりこんな世界でも病気の対策はあるんだなと、少し失礼な事を考えてしまった。
とりあえずは失敗しなかったようで、それなりの味わいを楽しめた。
エール2杯で満足したので、ご飯にしようかと探してみるが、それらしきモノは……これか? ビフランとあるが。
これはピラフかビーフンか……チャレンジパート2だな。
焼きビーフンだった。
ただし、ビーフンをみじん切りにして焼いたような料理になっており、ピラフ風の焼きビーフンって感じになっているんだけど、原材料を聞いてみると、豆? 春雨じゃないかよ。
ううむ、米のデンプンじゃ無かったよ。
どうにもそういうのは見当たらないようで、この世界にあるのかどうかはまだ分からない。
となると昨日食べたおにぎりが食い納めだったのかも知れないと思うと、少し寂しい気分になった。
結局、今日の朝も異世界料理の踏ん切りが付かず、手持ちの菓子パンで済ませてしまっている。
そうして今夜、遂に思い切って食べてみたら、もどき料理でしたって感じだ。
オレは塩サバが好きなのだが、かつては骨の周りに僅かに付着した魚肉しか食えなかったので、都会に出たら当分の間は塩サバの定食ばかりだった事もあり、例え野菜と言えども味が似ていれば構わない。
それでも白米が無いと折角のその味わいも、ただ酒の肴になるだけだ。
これはなまじ似ているだけに、馴染むには逆に時間が掛かりそうだな。
料金は銅貨25枚でした。
やけに高いと思ったら、エール1枚が銅貨10枚って……3000円相当かよ。
2杯飲んだから高いだけで、日替わり自体は銅貨5枚だったみたいだな。
どうやら穀物の収穫が悪く、それを使っているからどうしても高くなるんだそうで、税金も関係した価格だと言われた。
村人になったらその分、価格が下がると言われたけど、なんで異世界に来てまで村に定住しないといけないのよ。
村が好きなら都会になんて出てないよ。
まあ、出なかったらこっちに来てないかも知れないから幸せだったかも知れないけど、出ちまったものは仕方が無い。
あちらの世界の事も気になるけど、それは田舎よりもおやっさんの事だ。
確かに両親には逆の意味での思い出があるが、それとは別の妙な期待を村の人達に無理やりに背負わされた思い出もある。
え? 進学の金? 自腹だよ。
なんせ15才元服方式なので、15才未満でも予備軍として仕事がやれたんだ。
あれは10才ぐらいの頃だったか、猟師達の集まりにお邪魔して色々と話を聞いているうちに、狩りに興味を持ったと言ったら「それならやってみろ」と言って古い小弓をくれたんだ。
そうして使い方を教わって集会所の庭の隅っこに案山子も立ててくれて、それでひたすら練習していたものだ。
そのうちに解体のやり方を習って彼らと共に解体にも精を出しているうちに腕が上がったのか、「それだけやれれば一人前だな」と言われた後、「これからは金を取っても良いからな」とお墨付きを得て、依頼のままに解体依頼を受けてそれなりに稼いでいた。
猟師は自分でも解体出来るので大した金にはならなかったが、必要だったのは何も猟師だけじゃない。
農家の若奥様の中には家畜の屠殺を嫌がる人も居て、毎回猟師に頼んでいたところが、ガキなら安く済むと思ったのかどうなのか、毎回オレを指名してくれていた人がいた。
まあ、家の事情を知っていたのなら、憐憫だったのかも知れないけど。
そんな訳で毎回じゃないけどボーナスみたいな感覚になっていて、日々の解体とは別の扱いとしてはいたけど、あれもありがたかった。
金自体はそこまでじゃないけど、仕事が終わると食事を出してくれたんだよな。お疲れ様と言って。
あれが本当にありがたかったんだ。
ともかく、学校から戻ったらすぐさま猟師会の溜まり場に行って、小弓の練習をしていたら大抵はそこに居ると分かっているから、解体依頼があると伝令が来る。
そうしたらすぐに行って解体をすると、そんな事ばかりをやっていた時期もある。
もちろんその伝令も小さな子供達であり、それで小遣いをもらっていたのでオレと似たようなものだ。
村の中を走り回って伝言を届ける彼らは、言葉の宅急便か走る電報って感じだった。
確かに電話があるんだから要らないようなものだけど、大抵は家を留守にしてそこらをのたくっているから通じないんだ。
田舎じゃスマホはおろかケータイすらもあんまり持ってなくて、学生ぐらいしか持ち手が居なくてさ、だから畑仕事をしている爺さんへの伝言とか、子供達の小遣い稼ぎで人気だったんだ。
ともかく、やっと元服な年齢になって猟師会の面々からの祝いの言葉をたんまりもらった後、贈り物を受け取って派手に感激して大騒ぎをしたんだ。
なんせ人からの贈り物とか初めてだったからさ、目をうるませて何度も何度もお礼を言ってさ。
それを不憫に思ったのか、その後の宴では散々食い物も寄越して酒もじゃんじゃん飲まされたんだ。
その翌日の朝はさすがに気分が悪かったけど、祝いの会の事を思い出すたびにニマニマしてクラスの奴らに引かれた思い出もある。
もらった品は15才になった祝いにと、それなりの弓とナイフ、それに今も愛用しているナタだ。
そうして入山許可を猟師会の偉い人に貰い、本格的に山に入れるようになったんだ。
それまでは森の浅い場所までで、山菜なら構わんが猟はダメだと言われていた。
それがやっと解禁になって嬉しかったのを覚えている。
その頃には金属加工の伝手を得て、やじりも自作するようになっていたんだけど、色々な秘密兵器を作っていたんだ。
今から思えば玩具みたいだけど、大型の獲物向けの『トライデント』という三叉のやじりとか、速度を出そうとして『コークスクリュー』って渦巻き型のやじりとか、そういうのを色々拵えていたんだ。
まあ、今にして思えば中二病に罹っていたんだと思うけど、結局はまともに使えたのは普通のやじりだけだった。
ああ、殺さないやじりは使えたか。
ゴムのやじりだけは使えたけど、使い道は村の猟師の練習用になっちまったんだ。
パチンコ球を熱して叩いて楕円っぽい形にして、先にゴム塗料を厚く塗って矢の先端に埋め込む感じで拵えていたんだ。
うちの村では竹とか笹が多く生えていて、矢の本体はそれを使う事が多くて、だから埋め込むのも意外と楽にやれたんだ。
ただ、割れないようにするのに針金とかが必要だったけど。
そんな生け捕りになるかと日々拵えていたそのやじりは全て、村長さんの買い占めになっちまったんだ。
ある宴で最近の猟師の弓の腕前が悪いって話になり、練習場が中々無いって話に発展し、それならゴムやじりで練習すれば良いと軽く言った事がそのまま採用され、見本と言われて見せたところ、どれぐらいあるのかを聞かれて在庫数を言ったところ、全て買い取ろうって話になったんだ。
数年間の成果の数はかなりの量になっていたけど、パチンコ球は高校近くの繁華街を歩けば大抵転がっていた代物で材料費はタダだったのと、猟師会の狩人でパチンコが好きな人が居て、獲物と交換で分けてくれと頼んだら、それなら下に落ちているぞと言われ、こっそりと入店して回収した事もある。
俯いたら目立つので、靴に磁石を仕込んで回収し、トイレでポケットに入れるというのを何度かやった事がある。
なんせ靴も自分で買わないと親からは得られなかったので、古ぼけて穴が開いていたりしていたから磁石を仕込むのも簡単だったんだ。
ゴム塗料も買えばかなりの価格だが、高校のクラブ活動で使うという名目の横流しでタダ。
工作クラブは不人気ながら、参加すれば融通を利かせるという話に乗り、だからゴム塗料はその伝手で入手したんだ。
まあ、ゴムやじりはその工作クラブで拵えていたんだけどね。
バーナーもその経緯で据えたんだけど、そのカモフラージュにガラス細工を拵えていたら、それがすっかり定着したって話もある。
文化祭で売ったらこれが妙に人気が出てさ、半分は部費に流したものの、残り半分は部員で山分けにしたんだ。
あれから部活では皆がガラス細工を作る事になり、ガラス工芸部に名前が変わったと聞いたけど良かったのかなぁ。
そんな事もあり、数年間の集大成は相当な数になっていて、捨てるのも惜しいが使い回すから減らなくて困っていたんだ。
結局、射つとそのままショック死するみたいで生け捕りにはならなかったけど、傷の無い毛皮は高く売れたんだ。
だから愛用はしていたものの、相手が小動物ばかりだから長持ちするし、針金で補強したせいなのか中々割れなくてさ。
なのにどうしてそんなに作ったかと言うと、せっかくの横流しなんだから、一生分の矢を作って備蓄しておこうなんて事を考えていたんだよ。
それもこれも貧乏があかんのや……なんて、何かの雑誌で見たけど、まさにその心境って感じだったな。
貧乏という名の何が開かないんだろうと思っていたら、関西の方言だったって落ちもある。
ともかく、そこで調子に乗って、村祭りでの競技にして競ってみればどうかと言ったんだ。
そうしたところがそれがそのまま採用され、その年の弓の最優秀者が『ミスター那須与一』と呼ばれてやたらモテて、しばらくして祝言になったものだから大変だ。
猟師達は言うに及ばず、村の独り者連中すらも暇さえあれば弓の練習をするようになり、全体的な腕前が上昇して獲物も多く獲れるようになったんだ。
それまでは散弾銃に頼った狩りだったんだけど、あの音で他の獲物が逃げるから全体的な収獲には結びつかなかったのが改善されたみたいだったんだ。
そうした一連の流れから村長さんの呼び出しを受けて報奨金の話になったけど、親にバレると盗られるから内緒にしてくれと頼み込んで進学の資金にしたいという願いを受けて、村長さんからの進学祝いという名目で受け取ったんだ。
さすがにいくら虐待でも、村の長からの祝い金を横取りなどすれば、外聞が悪いなんてもんじゃない。
ただでさえそういうのに敏感で、だからこそ何とか生存が可能になっていたんだ。
そんな狡猾な親が不用意な事をするはずがないと、そしてそれは成功したって訳だ。
そしてその金を持って都会に出たんだ。
実際、村を出るまでのオレの蓄えは村長さんに預かっていてもらったので、殆どをそれにプラスして名目の僅かな金額を目録に書いての進学祝いとなっていた。
だから親が見ても小銭だと思えば、まあいいかと思ったはずだ。
その実、かなりの額となっていたのに入学金と前期の授業料の支払いに充てると、殆ど消え失せたのが残念だった。
それでも生活費を抜いた余剰金の話なので、生活は一応は可能だったのが幸いだったが、後期の授業料獲得の為には何でもやらないといけなかった。
さすがに殺しはやらなかったものの、裏の仕事には何度も手を染めた。
そうして後期の授業料の目処も立ち、とりあえず順調と思っていたのにな。
村の期待と言うのはつまり、発明第二弾への期待って言うかさ、ゴムのやじり騒動が村おこしっぽくなったせいもあり、2匹目のどじょうを皆が期待したんだ。
単なるビギナーズラックなのにその次を期待されても困るんだけど、期待する奴らは勝手に期待する。
だから無理だと言っても「焦らなくて良いから」と言われ、学校に行くと言えば更なる期待をされ、どうにも嫌になっていたんだ。
それとうちの親の態度もある。
確かに高校まで行かせてくれたのは感謝しているけど、弟や妹とは全く違う待遇が嫌になっていたんだ。
顔を見れば勉強しろの一点張りで、80点取ればもっとやれ、90点取ってもまだ足りない。
ならばと必死で勉強して100点取れば、それをそのまま持続しろというばかりで、褒められた事など一度も無かった。
それが嫌になって成績を下げればもう、ガミガミと説教の日々だった。
しかもだよ、弟も妹も成績は普通で何も言われないのに、どうしてかオレだけに言われ続けたんだ。
後は小遣いは弟と妹しか貰えず、だからオレは猟師達から技術を学んで自分で稼いでいた。
その稼ぎも遊びなんかには使えず、主に生活用品に使っていた。
そう、着替えも自分で稼いで買っていたんだ。
つまり、親から得られたのは授業料と残飯と寝る場所のみで、その見返りが親のストレス発散とも思える説教の日々って訳。
そんな境遇だと貰われっ子の疑いも出るってもんで、高校卒業までは何とか耐えた後、都会の学校に行くと言う名目で二度と戻らない覚悟をして田舎を出たんだ。
でまあ役所で転出届を受け取ってその真実が分かり、ああそれでかと納得したんだ。
本当にそうだったなんてな。
だからまぁ、工業系が好きと言うか技術が必要な仕事が好きと言うべきか、そんな感じだったんだ。
だからアルバイトとは言え、その手の仕事を見つけたらもう、学校とかどうでも良くなったんだと思う。
今はこんな事になっちまったけど、特に未練は無いのかな。
まあ、日本食には未練があるけどね。