番外編 山田加奈の憂鬱
私は、山田加奈。
喜多沢高校のロリロリな一年生。
加奈は入学初日に恋に落ちました。
高身長、爽やかな短髪、爽やかな笑顔。
イケメン極めてるあの人に。
加奈はメンクイですが、別にそれが悪いとは思っていません。
あなたが車を買うとき、まず見るのはパンフレットのはず。
中古のボロいバンがフェラーリ並の性能だとしても、買う人はマイノリティなはずです。
ああ、真野先輩、どうしてあなたはマノケンなの。
でも真野先輩は最近、私のバンドのギターボーカル兼モデルもやっていて、しかも巨乳という、トンデモスペックの女、加藤七海先輩となんだかいい雰囲気。
しかも最近はダブりのツンツンヤンキーにストーカー被害も受けています。
ああ、真野先輩、どうしてあなたはマノ……ううっ…オ、オエエエ
加奈は毎晩ゲロ吐きそうです。
そんなちょっぴりメンヘラ気持ちで送る日々の中、夏休みになりました。
真野先輩とその他2名が組んでいるバンド「Awaking Spring」の夏休み最後のライブに行く途中の事です。
というか、バンド名wwww通称アウェスプってwwwww名前付けたのが真野先輩の金魚のフン(浅見先輩)なのでダサいのは仕方ないですねwwwww
と、話が脱線事故です。
戻ります。
ライブハウスに向かう途中、メイマリの四人で歩いていたときの事です。
「加奈、あのさ!」
七海先輩が話しかけてきました。
「何でしょうか!?」
「私も、マノケンの事好きだから!これからは恋のライバルだよ!」
「ファッ!??!?!」
…か、勝てない。
一瞬で悟りました。
おっぱいの大きさの違いが、戦力の決定的な差ではないことを教えてやりたい。
だけど…
過去の真野先輩のデータは、完全に巨乳好きを裏付けているのです。
しかも過去の彼女はみんなモデル体系、かつ明るくフランクな性格…
しかも洋モノ好きとの報告もある…
七海ちゃんは裏設定で実はハーフだったりするのです。
それに比べて、私はロリ。
圧倒的ロリ。
狙って金髪ツインテールにするほどにロリ。
そして、ツルツルペタペタ…
「キィエエエエエエエエエエィィ!!??!?」
私は叫びました。
この想いよ、紺碧の空へ…
ライブハウスに着くと、浅見先輩はやっぱり女心の分からない金魚のフンでした。
それからアウェスプの出番が終わり、何故か真野先輩、浅見先輩、雨宮先輩が帰ってしまいました。
ライブが全て終了し、放心状態で立ち尽くしていると、で、出た、ツンツンヤンキー…
「どうした山田。なんか元気ないな」
「あなたには関係ありませんっ」
「なんだ、健二に振られたか」
「ハァ!?言っていい事とわりい事が」
「いやすまん、図星か」
「振られてませんから!まだ…」
「…山田、ちょっとこい」
地上に連れて行かれ、しばらく歩きました。
「なっ、なんなんですか?通報しますよっ?」
「いや、そういうんじゃねえよ」
「じゃあなんなんで…」
「…七海ちゃんは健二の中身をみてるぜ、多分。山田は健二の顔が好きなんだろ?」
「いっ、いけないですか?人の勝手です!」
「まあそうだけどさ、七海ちゃんに勝ちたいなら健二の中身をみてやんねーと。あいつ、全然自分の事話さないだろ」
「……なんなんですか、私に結婚してくれとか言うくせに…」
「あ?そりゃ惚れてるからな」
「じゃあなんで真野先輩との事、応援するような事言うの…?」
しまった、ついタメ口に。
この人、加奈に萌えちゃう…
「惚れた女には幸せになって欲しいからな、悔しいけど」
ズッッキュウウウウン。
正直、顔は全然好みじゃない…整ってはいるけど、目つき悪いし。
でもこの人は…
フェラーリのエンジンを積んだ、中古のバンだ!
「…ありがとう…相馬…タクミ先輩」
「お?初めて名前で呼んでくれたな!」
「加奈も…」
「ん?」
「加奈の事も、加奈って呼んで!」
「おう、加奈。結婚してくれ」
「軽っ!そういうとこ嫌いです!」
この時の先輩の「結婚してくれ」が、
なんだか加奈にとって…
すっっごーーく!嬉しかったのは…
ヒ☆ミ☆ツです!!
番外編・山田加奈の憂鬱
完




