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徒然短編集

恋といった類のもの

作者: 紫木

君が語った言葉をまだ覚えている


「私はこの世界が嫌いなの

 だからこんな世界に負けたいと思わないわ

 ずっと辛い事が続くけど、こんな世界に潰されてしまうなんてごめんよ。

 まだやりたい事もあるし叶えたい夢もある。

 意地でも殺されてなんてやらない。

 

 中にはこの世界をより良いものにしようと励む人達もいるわね。

 その姿勢はとても立派だと思う。

 だってその人たちはまだこの世界を見限っていないんだもの。

 私が随分前に捨てた感情だわ。

 

 私はこの世界から抜け出せないけど、この世界を否定する。

 私が世界を殺しても、私は世界になんて殺されてなんてやらない

 そう・・これは唯の意地よ。

 下らないと笑う人もいるでしょうね。ふざけるなと諭す人もいるでしょね。

 でも、もう手遅れよ。

 ここまで来てしまったら、この感情は消える事はないわ。

 

 ねぇ、君にはわかるでしょ?

 だって私と同じ目をしてるもの   

 とっても素敵よ。とっても暗いものを隠しているんだもの                」


失礼な話だと思う。

それでも明日も君の言葉を思い出すんだろうな

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませて頂きました。 君が語った言葉をまだ覚えている。明日も君の言葉を思い出す……と過去形で語っているという事は、「君」はもう主人公の傍には居ないという事なのでしょうか? 二人がどんな関係…
[良い点] 恋って本人にもどうにもならない物ですよね。 彼らがこれからどういった関係を作っていくのか気になります。恋をした相手の言葉が忘れられなかった昔の事を思い出しました。ご執筆ありがとうございます…
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