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発見

「う、う~ん。よく寝た」


洞窟の入り口から差し込む光で目が覚める。

時間はわからないがかなりの時間を寝ていたはず。

・・・自分でもよく寝れたものだと思う。

起き上がると体の節々がいたかった。

寝心地はまぁまぁだが、起き心地は最悪だった。

よたつきながら歩き洞窟から出て、改めて周囲を確認する。


「・・・・・・・」


昨日と同じ光景があった。

草木が生い茂っており、先が見えない。

その光景を見ながら考える。

このまま隠れてひきこもるか、ここから出て周辺を探索するか。

少し考えて答えはすぐに決まった。

ここにいても何も始まらない。

探索だ。

そう決めた瞬間まっすぐ森の中に入る。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


「・・・なんもんねぇ」


探索と決めて森の中に入ってから数時間。

意気揚々と探索をしに行ったのだが、生き物1匹見つけられなかった。

まさかこんな状況になるとは・・・。

余りにも予想外だった。

う~ん、どうしたものか。もう疲れたし帰るべきか。一応水は『言霊操作』で作れたので飲み物の心配はない。・・・・ただし、味は物凄くまずい。

どうしたもの-おっ?

目の前にリンゴみたいな実をつけた木が沢山生えていた。


「・・・う~ん、食べれるのか、これ?」


昨日から何も食べていないので腹はかなり減っているが、食べるこ-

ぐううううううううううーーーーーー。


「・・・・いただきます!!!」


実を1つ取り、かぶりつく。

シャクシャクシャクシャクシャクシャクシャク。

う、うううううううううううう-


「ウマ―!!!」


普通に食べれた。しかも味がまさにリンゴと同じで美味かった。

これはいくらでも食べれる!!!

リンゴ(?)に夢中になりながら他の実を取って口に運ぶ。

シャクシャクシャクシャクシャクシャクシャク。

9個目を食べ終えたとき-

ピコン。


「んっ?ピコン?」

どこからか音が聞こえてきた。

なんだろうか?周りを見てみるが何もない。考えられる事としたら・・・・。

ステータスを出現させて覗き込んで見ると-


「・・・」


スキルの欄に『鑑定』と書いてあった。


・鑑定-このスキルを使用して物を見た際、自分以外のステータスを見る事が可能である。


・・・・なんで『鑑定』っていうのが入っているんだ?

不思議に思いながらも右手に持っている実を見て、『鑑定』で確かめてみる。


アンゴの実-甘酸っぱい味がする果実。疲労回復の効果を持つ。


おお。これはすごい。

これで心おきなく食べれる。

改めて食事を再開しようと鑑定したアンゴの実を口に運び-


グルルルルル!!!


「なんだぁぁぁぁ!?」


いきなり動物のような鳴き声が近くから響いてきた。

周りを見ると近くの茂みから狼のような生き物が1匹出てきた。


「・・・狼、なのか?」


それは姿かたちは僕の知っている狼なのだが、体毛は青色で覆われており、体中傷だらけで右目に大きな傷跡があった。

な、なんだこの狼は。ただもんじゃね…てっあれ?

もしかしてこれってやばくないか?









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