第十五話
短いです・・・
「ぐっ、あっ・・・。」
「アリーナ様、これで終わりました。」
「お疲れ様~♪結構早かったね~♪」
「な、な、一気に全員・・・。何故魔法が・・・。」
「私直伝だもの♪」
「ひっ!ティクレスの王の直伝・・・。」
「なんで悲鳴が先に来るんですか?」
「さあ?」
「さてと、とりあえずセレナイト王はボロボロになった部下と一緒に帰ったわ♪何があったかは、私がセレナイトに先に手紙を送ったから隠蔽することはないでしょうね~」
「それにしても、アリーナには毎度驚かせられるのう・・・。」
「それも悪い方の意味でだがな。」
「あなたも大変ですね、こんな主を持って。言いたいことは言ってしまった方がイイと思いますよ?」
「そうですね~・・・「ちょっと~セイドル~」それでは一つだけ。」
「ひっど~い。ユキ~貴方も言うの~?」
「そうじゃ!言いたいことがあるのならば言ってしまえ!」
「我慢するのは良くないからな。」
「では、アリーナ様は酷いです。」
「え~何が?」
「私にもセレナイト王を血祭りにあげるの手伝っていいって言ってたじゃないですか・・・。それを一人で殆どやるなんてズルイです。酷いです。」
「あ~っごっめ~ん。すっかり忘れてたわ~。」
「忘れないでください。重要です。」
「「「・・・」」」
その時、王達の全員が思った。
『言うとこそこ!?』と。
結局、この後会議では私と百合花ちゃんをどうするかって話になった。私はもうもうティクレスに後見人になってもらっているし、多分百合花ちゃんの方もセレナイトの城に住んでいることから現状を維持することになった。
そして透明色の騎士が本当に私なのかもちょっと話題に出たが、騎士3人を倒した力と魔法の力を総合的に視て”こんな生き物はこの世界ではありえない”ということで透明色の騎士と確定した。
というか、こんな生き物って酷いな。おい。
…という結果で会議は終了。王達は既に帰りました。
あっ因みに会議の内容をもっとつっこんで説明するのは面倒なんで省きます。それに、世間話みたいなもんだったし…。
今日の3時のおやつはショートケーキです。
「おいひぃ~♪」
「おいひぃ~です~!」
「あひあほうごあいまふ。(ありがとうございます。)」
「ユキ・・・食べ過ぎじゃない?」
「ほうれふか?(そうですか?)」
モグモグ。ゴックン。
「そんなに食べてないと思いますけど?」
「ホール丸々1個は食べ過ぎにはいるわよ?」
「しかも太る気配がないとは・・・やはりユキ様は凄いです!」
「会議が始まるまでの3日間、忙しくてゆっくりたべられなかったですからね~。これから暫くは平和に食べれそうですから安心ですね。」
「ね~♪暫く何事もなく平和にユキの作ったお菓子が食べられるわ~♪」
「本当ですわね~!」
平和にお菓子を食べられるのを夢みていたが、それが早くも消えることとなるとはあの時考えもしなかった。否、誰も思わなかっただろう。なんなんだろう?そういうのを呼び寄せる星まわりなのかな…。