1-1 【第一子誕生と憂い】
縁国。
国王夫妻に第一子誕生の祝砲が上がる中。
国王夫婦は、絶望に包まれていた。
誕生した第一子は、皇女。
王妃を労うに来た国王も、娘に会いに来ていた。
王妃はルルドの王女出身で元々身体が丈夫ではないので、第一子の妊娠すら危ぶまれた。
国王は、王妃の身体に負担がある中、王妃と娘が無事であったことで胸を撫で下ろしていた。
産声を上げたばかりの皇女は、
王妃の腕の中で可愛らしい赤子は目を開くと母を見上げる。
皇女の瞳をみて、夫妻は息をのみ、絶望に襲われる。
瞼の先にあるのは、黄金の瞳。
キラキラと光輝く黄金の瞳の皇女の未来を憂いて、王妃は涙を流していた。
龍玉眼の瞳は不幸を招くと、一般にはされている。
直系の王位を継いだ王族にだけ、龍玉眼の真の意味が受け継がれている真実がある。
それが、波乱を呼び、
龍玉眼を持つ女性は、幸福になれないとジンクスとも重なる。
王族にとっては至宝の玉となる事を知られている。
だから、不幸を招く。
何故、自分の娘でないといけなかったのか、
自責の念に苛まれ、祝福という状況でなくなっていた。
赤子はそんな事も知らず、手を宙に彷徨わせ、父である国王の指を掴むと見上げる。
国王は王妃ごと娘を抱きしめて、
「守り通す。
必ず、娘も君も」
国王は宣言する。




