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リルとシャノとモユ

初めて文章を書きます

のんびり日常を書いていくと思います


よろしくお願いします

リリリリリリ…


時刻は朝の6時半

優しい鈴の音とともに、部屋中の道具たちがふわふわと動き始める


「ふぁあ…もう朝なのね…」

ゆっくりと体を起こしたリルはぐぐーっと伸びをする


その肩にふわりと優しくカーディガンが舞い降りてきた

数日前までぽかぽかと暖かい日が続いていたのに、気づくともう冬は目前

朝はひんやり冷えるようになっていた


「気が効くのね、ありがとう」


どこともなく宙に投げかけるように呟いて、リルはそっとベッドから起き上がった

足元にはもふもふのスリッパが用意されており、その柔らかい歩き心地に少しほっこりとする


スタスタとドレッサーの前にやってきたリルは、チラッと窓の外を見て思案する

まだ空は薄暗いが、雲は見当たらず今日は快晴になるだろう



「寒いけどお昼はあったかいかな、それならこの前の星のニットとこうさぎのポンチョにするよ」


鏡に向かってリルがつぶやくと、クローゼットから洋服が飛び出しあっという間にリルの洋服がすり替わった

足元にはさっきまで来ていたパジャマが綺麗に畳んで置かれている


「星のニットに合わせて青にグラデーションでどうかな?アイシャドウももちろんカラーを合わせてね」


リルがゆっくりと椅子に腰掛けると、ご注文の通りにメイク道具やヘアアイロンがくるくると動き始めた

そろそろかなと目を開けて身支度が完了したことを確認すると、リルは朝食の準備をするために1階に向かった

もちろん洗濯物も忘れずに回収していく


リルが扉から出ていくと、箒や雑巾がまたふわりと動き出し、いそいそと部屋の掃除を始めた


布団も綺麗に整えられ、部屋中がピカピカになった頃には宙に浮いていた道具たちはいつもの定位置にゆらりと帰っていく



きちんっと整えられた部屋で、道具たちはまた主人の帰りをのんびりと待つのだ





ジリリリリリリリリリリリ


時刻は朝の6時45分

ややけたたましい鈴の音とともに、布団の中の山がモゾりと動いた


「あと5分だけ…」

再びゆるりと寝落ちしようとしたところに、深く被っていた掛け布団がガバッと取り除かれた


「寒ううううういっっ」


もこもこのくまみみパジャマを身に纏った塊が、あっという間にくるんっと丸まって隠れてしまうと同時にベッドもベッドでユッサユッサと大きく動いてなんとか主人を起こそうと試みる



「あーもう!わかった!わかったから…!」


致し方なしともこもこの塊が指を振ると、チカチカと光が舞って冬の制服を纏った女の子が現れた

黒のニットに緑のチェックのズボンが金のショートヘアによく似合っている

目覚まし時計の時刻は7時になっていて隣の部屋からはドタバタとモノがそこかしこにぶつかる音が聞こえ始めた


「おっと、行き過ぎた」

女の子…シャノはそう呟いてまた指をくるくるっと回して光を弾けさせる


目覚まし時計の時刻は6時55分


「よし、パジャマくらいは持っていこう」

さっきまでなかった寝癖がピョコりと生えているが、気にかける様子もなく脱ぎ捨てたもこもこを手に取りパタパタと部屋を後にした



少し散らかった部屋で、一仕事終えたベッドがふうっとため息をついたような気がした





……


時刻は朝の7時

もふもふの塊が、今度は宙にふわふわと浮いている


ガチャリと部屋の扉が開いた先には、身構えた様子のリルが立っていた


「モユ、朝よ起きなさい」


リルが言い終わるが早いか、ヒュンッとリルのいる扉に目掛けて大きな枕が飛んできた

リルはそれをふわりと魔法で受け止めて、そのままえいやっと投げ返す


息つく間も無く本やら服やら文房具やらが次々とリルのいる方向に飛びかかっていく

器用に全て投げ返した頃には、部屋はしっちゃかめっちゃかになっていた



「んむ…眠い…」

「眠い…じゃないの、今日は朝礼がある日なんだから。遅刻は厳禁だからね」


宙に浮かぶもふもふを捕まえたリルは、そのままもふもふとともに朝食の席に向かった



かなり散らかった部屋で、道具たちはやれやれと再び眠りについた

改行や句読点で読みにくいところがあったら教えていただけると幸いです

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