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草食系男子におくるハンディキャップ理論のはなし

作者:小田秋雪
オレの名前はルドルフ。代々オレの家系の男に受け継がれる由緒正しい名前なんだ。
どっかの王子様から拝領したらしい。
青風鳥って言えばわかるかい、もっとわかりやすく言うと極楽鳥の一種だ。

ちょっとオレの話聞いてくれよ。
オレの生まれはパプアニューギニアの森ん中。いいところだよ、オレにとっては、ね。

先代ルドルフのこと?
父親のことなんか大して知らないね、オレが目が開く前にどっか行っちまったらしい。
こちとら幸せの青い鳥にしてバード・オブ・パラダイスなんだ。
いちいち説明しなくてもわかるだろう?

つまりは目の色変えてオレの親父に大枚叩いた奴がいたんだろうなぁ。
次から次に女に手ぇ出す野郎だったけど、その羽根の美しさは、もうすごかったらしいぜ。
ま、案外親父は幸せだったかもな。どことも知れねぇ異国の地でも、きれいだきれいだって誉めそやされりゃ気分も良かっただろうよ。
いや、親父のことだから、女にありつけなくて苦しんだかもしれねえけどな。
オレも女がいない場所にいく位なら、いっそ殺してくれって叫んじまうだろうよ。いや、その前にどうにかして逃げ出すさ。オレも一端の男だ。

そんな男にイカレちまってたオレの母さんもなかなか図太い玉でね。一発ヤッただけでオレができて、それでも後悔してなかったみたいだぜ?
「お前の父さんはこの世で一番きれいな男だった」ってよく思い出して目ぇ細めてたなぁ。幸せそうだったよ。
その母さんのおかげでオレも見ての通りの良い男になった。
面食いだけど良い趣味してるって、一言言ってやりたいね。きっと年甲斐もなく照れるんだろうな。

まぁその母さんも今じゃどっかの動物園で、好きでもない男と一つ檻に閉じ込められて、卵抱いてるんだろうけど。
あぁ、そうだよ。母さんもちょっと前に捕まっちまったんだ。
もしかしたら「こんな男じゃヤダ」って踏ん張ってるかもしれねぇ。ハハ、そう考える方が気持ちがいいや。

大きなお世話だよな、まったく。オレらの仲間が減ってきてるから、どっかの誰かさんがどうにかして増やそうとしてるらしい。
オレに任せてくれりゃいくらでも女孕ませてやるのにさ。
オレが口説いてなびかなかった女はいねぇぜ。青臭い昔のことは多少都合よく忘れてるかもしれねぇけどさ、そこは大目に見てくれると助かるな。フラレた回数はものの数じゃねぇのは確かだからさ。
証拠ならある。オレの女房たちが証言してくれる。
オレがどんだけ良い男か、どんだけの女口説いてきたか。

この頑丈そうな鍵が開けば、すぐにでも女房たちのところに案内してやるんだけどな。
オレの強い翼ならひとっ飛びなんだ。
まぁそのうち隙を突いてやるさ。オレにまかせとけ。
ちょっとオレの好みじゃないがあんたも女には違いねぇ。女の前に出るとオレはいつだってヒーローになれるんだ。きっとそのうちいい案が浮かぶ。それまではもうちょっと話をしていよう。
なぁ、今度はあんたのこと聞かせてくれよ。

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