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第4章

 「・・・私は、事故の翌年夏、登山隊の本拠ほんきょを、『サン・フェルナンド』に置きました。


 サンチアゴの南270キロ・・・『コルチャガワ州』の首都です。


 ・・・捜索そうさく中にも、何度かきたところです。


 そのころはまだ、息子の生存を期待していました。


 ここから軍の捜索機そうさくきが・・・私たちのチャーターした小型機が、事故機の姿を求めて、何度も飛び立っていきました。


 救出された生存者たちが、ヘリコプターで運ばれてきたのも、このサン・フェルナンドです。


 このオフィスで、はじめて生存者と死者の名前が確認されたのでした。


 コルチャガワ州の行政長官『セ・プルペタ氏』から、私は息子が、生きていないことを知らされたのです。


 ・・・今度、私はあらためて、息子の死体収容のための登山隊員と、使用する馬など、それから、ルートや天候などについて、彼に助言を求めました。


 セ・プルペタ長官も、他の人たちと同じく、最初のうちは私に思いとどまらせようとしましたが・・・


 私の決心が変わらないことを知ると、いろいろ力を貸してくださいました。


 サン・フェルナンドは、アンデス山脈のふもとにあって、町じゅうほとんどどこからでも、すぐまえにそそり立つ『山の壁』が見えます。」

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