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第17章

  ・・・僧侶そうりょの経営する学校で教育を受け、カトリックの家に生まれ育っていたので、彼らはアンデス山中にいた七十日のあいだ、信仰しんこうによって助けられ、信仰になぐさめを得たのだった。


 事故のときまでは、彼らはとくに信心深い様子でもなかったが、アンデスの雪の中では、毎日、祈りに明け暮れた。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 「・・・登っていく間じゅう、私の同行者たちは、『寒い』とか『道が険しい』とか『高山病にかかりそうだ』とかこぼしていましたが・・・それを聞くたびに私は、フェルナンド・パラードや、ロベルト・カネッサのことを思い出して我慢したものです。


 彼らは息子と仲が良く、子どものころ、うちの庭を走り回って遊んだものでした。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 自力で脱出するべく、事故現場から、歩いて助けを求めにいく、代表者の若者二人。


 パラードとカネッサは、谷に沿って歩いてきたが・・・途中はずっと雪におおわれていた。


 遠くに、小さく、緑のものが見えたので行ってみると、雪の谷が終わって、そこから新しい谷が始まっていた。


 ・・・谷じゅう、ことごとく緑だった。


 彼らは、いつも何かに押されるように進んできたのだ。


 もはや、一種の『執念しゅうねん』だった。


 だが・・・カネッサは、ついに、そこで動けなくなった。


 パラードは、彼の顔を上に向けさせて、水をやった。


 幸運なことに、それがカタランに会えた日だったのである。

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