第15話「クープル同士」
「凛、動くなって言っただろ、」
「ごめん、でも俺自分がしなきゃ行けない事を弱いせいでしないなんてことは出来なくて、」
「凛らしいけど、アマネさんも無事?」
アマネは春音が自分のことを心配してきたことにびっくりし、春音の顔をまじまじと見たが、春音が不思議な顔で見返してきたため、すぐに返事をした。
「わ、私はなんともないですよ、凛くんが助けてくれましたし、」
「それよりさ、俺は、大丈夫だけど、あいつのこと助けてくれないか、」
「あいつって?」
凛が手を伸ばした先には屋根の上で敵3人に囲まれ、今にも負けそうになっている雪村の姿だった。春音は嫌そうな顔を見せたが、すぐに了解の旨を伝えそっちへ向かった。
「凛のお願いなら仕方ない。」
「くそ、弱いやつは群れたがるよな、ほんとに!」
雪村は囲んだ3人を氷で固めては、直ぐに破られを繰り返していた。
(このままじゃ体力負けする、あの女はあっちで戦ってるし、凛は見たところ瀕死だった、俺一人で何とかするしかねえ、)
「おぉぉぉぉ、死ねぇぇぇぇ!」
雪村は大声を出して時計に手をかけ叫んだ、
「5.9.8 タンペートネージュ!」
すると、雪村の足を中心に風を巻き起こり、氷と混ざり吹雪が出来上がった。そのまま思いっきりその力を弾にぶつけ、ぶっ飛ばした。男3人は風邪で吹き飛ばされ、蒸発した。この吹雪には弾の中に入っている成分が混ざっていたため吹雪に巻き込まれた時点で消えてしまった。雪村は吹雪の反動で足を引きずっていた。
「勝ったか。」
勝ったことを確認し、歩き出したが、背後に何かが迫っていることに気づき、振り返ると金属と弾がぶつかった嫌な音がした。
「お前、なんで、」
そこには、銃を放ってきた男の弾を刀で弾いた春音の姿があった。
「凛に頼まれたから、ああ刀?これは凛がどっかから持ってきたやつで、」
「はあ?そんなこと聞いてねえよ、お前、なんか変だぞ、そんな喋るヤツだったか」
雪村は怪訝な顔で春音を見た。
「お前も僕と会話するような人じゃなかったはずだよ」
「ちっ、うるせえな。というかどうする、こんなこと話してたら敵バカ増えてますけど、」
「何とかするしかない、僕こっちの6人やるから君はそっちの3人やれ、」
春音は銃を取りだし雪村と背中合わせになった。
「なんでお前が俺の倍やるんだよ、」
「僕は別に怪我おってないし、なに?3人もできない?」
春音は雪村を挑発し、走り出した。
「やれるわ、バカ、舐めてんのか、」
雪村も口角を少し上げ、走り出した。
「雪村、こいつら剣持ってるぞ、気をつけろ、」
「こいつらなんでもありかよ、」
雪村は自分の歩く道を氷で固め、滑ることで足をかばいながら、いつも以上のスピードで敵の間合いに入り、敵の足を固めた。
「そんなことで時間稼ぎして、どうなる、こんな氷、簡単に、」
男たちの足に着いた氷は今にも弾けそうだった。
「そんなことわかってる、でも俺は勝つ。」
すると、雪村は自分の足を氷で固めだし、身動きがまだ取れていない男たちの顔に回し蹴りを入れた。もろに食らった男たちは意識を失ったらしくその場にバタバタと倒れた。
「俺の新技を受けられて光栄に思え!そして死ね!」
雪村は倒れている男たちのひたいに先ほど春音から渡された銃でトドメをさした。
(危なかったな、でももう足は動かない、か。頑張れよ黒水、)
雪村は倒れ込み、ゆっくり目を閉じた。
(6体か。僕の銃には弾はあと4つ、普通型はさっきあいつに貸した、4体蒸発、2体は殺す、)
春音はまず最初に攻めてきた2体の攻撃を素早くかわし、背後から銃を放ち、蒸発させた。すると、この行為に切れた男たち4体は剣を持って一斉に斬りかかってきた。春音は方に当たりそうな剣を寸前でかわし、剣の上に飛び乗り、剣を真っ二つにおった。そのまま、その男を後ろの三体の方向へ蹴り飛ばし、連携を崩すと、銃を2発放ち、前の2体は倒れ、蒸発した。そして、次の2体を倒そうと振り向くと、振り下ろされた剣が頭に当たり、顔は血だらけになった。
「怪我、か。 ちょっと痛いな、」
春音は血で真っ赤に染った片目を触り、血を目で確かめた。
「ちょっと強えからって調子こくなよ、俺たちはここ侵略できなきゃ、家族が死ぬんだよ。なあ?とっとと死んでくれ、な?」
男は立ち止まっている春音に向かって叫びながら走り出した。剣を振り上げ、下げた先には春音はいなかった。春音は突然逆方向へ走り出していたのだった。
「逃げてんじゃねえぞ!」
すると、春音はある地点で止まり、何かを拾った。
「剣で来るならこっちも剣でいかせてもらうよ」




