第14話「それぞれ」
アマネが戦っているところまで歩き出した凛の少し先では、2体の宇宙人が見える限り8人のPomeを倒し、椅子のように上に座っていた。
「おい、俺たちはどーすりゃいいんだっけ?この辺の敵殺せばいいんか?」
「そうだ。上からの命令に従って殺しまくるんだよ、オリジンをな。まあだいぶ殺ったがな、」
「だな、なんでこの辺はガキしかいねえんだが、」
「ガキでもオリジンだ。点増やしていこうぜ、ほら、ちょうどそこに逃げ遅れたガキがいやがるぞ」
「いいなあ、俺が殺す。」
全身緑色のオリジンよりも少し体の大きい男二人が目の前の少年に殴りかかった。
「はぁはぁ!、さようなら、」
気持ちの悪い荒い呼吸をしながら少年に手をかけた。
…緑の男は3発の銃声の音の後、その場に倒れ込んでいた。
「お、お前何しやがった。なんでガキが武器使いこなしてやがる、」
「なんでだろうね、でもどーでもよくない?」
黒いマスクを被った少年は銃を男へ向けた。
「おかしいよ、そうおかしい。君みたいな子供が戦場に駆り出されるなんて、俺が助けてやる、」
「へえ、助けてくれるの、たしかに、この世界は狂ってる」
「そう、そうだよな、俺が外の世界に連れてってやるっていってるだろ、だから着いてこい、怖がらなくていいよ。俺が助けてやるから、攻撃はするな、」
男は春音に近づき手を伸ばした。春音は出された手を2秒ほど見つめ距離をとった。
「逃げなくていいんだよ、ほら、」
さらに近づいてくる男を他所に、少年は時計を見て、針を3にセットした。すると、近づいてきた男は丸焦げになって倒れた。さっきの1発はもう一人の男に当たっていたようだ。
「凛に近づくなら僕は殺さなきゃいけないから。ごめんね」
春音は2人の倒れた男に頭を下げ、元の位置へ戻って行った。春音が通った道の後ろには煙を上げて倒れている人々が約10人はいたと言う。
「ごめん凛。大丈夫だった?」
春音は開口一番、凛の確認をした。しかし、もうそこに凛の姿はなかった。春音は焦り、時計で位置を確認すると、アマネのレーダーの近くにいることが分かり、急いでそっちへ向かった。
(大丈夫、銃の扱いもだいぶ慣れた。私ならできる、)
アマネは宇宙人を一体倒し、疲れ切っているところにさらにもうひとりが襲いかかってき、だいぶ追い詰められていた。
「女の子じゃねえか!俺は女を殺す趣味はない、別に違う生命体だって女は女だ、さあ俺と遊ぼ!」
敵はアマネが女だと気づくと、舌なめずりをしながら近づいてきた。
「あなたと遊ぶ時間はない、」
アマネは近づいて来た男に銃を放ったが、男は素手で受け止め、弾を下に捨てた。
「抵抗されると逆に燃えるね、ほら、おいで、」
アマネはあまりの気持ち悪さと怖さに動けなくなってしまった。その時、遠くから刀が飛んできて、男の首を思いっきり飛ばした。血飛沫を上げながら頭のなくなった男は倒れた。
「アマネ、何もされてない、か?」
アマネの前に現れたのは目が潰れ、お腹を抑えながら片足を引きずる凛の姿だった。
「凛くん、助けてくれたんですか、それよりもその怪我!大丈夫ですか?」
アマネはあまりにぼろぼろになった凛を見て驚いていた。
「目に当てるつもりだったのに、首切っちまった、ごめん嫌なもの見せたな、俺は、大丈夫だから、あいつに一応弾打っといて、」
凛は途中途中で浅い息をしながらアマネに伝えた。
「わかりました、」
アマネは言われた通り、男にトドメをさした。その後、アマネが凛の手当をする中、春音が合流した。




