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親友とその嫁さんと俺

作者: 変な鯛

ドロドロ(?)してます。

高校からの親友の嫁さんと不倫してしまった。


最初に親友の嫁さんと出逢ったのは親友が結婚した時の食事会。

披露宴は行わずに仲が良い人を呼んでの人前式みたいな感じだろうか。


その頃は職場が少し遠かったので、あまり親友とも会う事は少なかった。

が、翌年に転勤で親友の家からそこまで遠くない場所へ移ったのが第一の始まりだったかもしれない。



職場(サービス業)でのイベントで余った米を貰ったが、実家暮らしの為に米には困って無かった。

で、そういや奴の家が近かったなと思い出し、半ば無理矢理米を押し付ける様な形で俺様登場。


大した量では無かったが(1キロ×4)、感謝された。

その日以降、夕方に仕事が終わる時はちょこちょこ顔を出す様になっていった。

一緒に飯を食べたり夜中にドンキへ行ったりする程度の、別に何でもない事ばかり。

多少思ったのは『少し距離感が近いのかな?』という事か。


この場合の距離感とは物理的な意味での距離感であって、実際にはスキンシップとも言えるだろう。

親友(旦那)とある意味同じ扱いをされていたという事だ。

体の事を言う訳にはいかなかったので我慢していたが、それなりに大きめ(確かD)だったので独り身には辛かった。


そんな感じで付き合いが続いていたのだが、変化があったのが親友の入院だった。

親父さんからの遺伝で肝炎を先天的に持っていて、それまでは全く問題無かったが急に倒れ緊急入院となったらしい。


その時の俺は仕事中だったので病院には行けず、退勤後に嫁さんしか居ない親友宅へ向かった。

メールでの連絡だったので事情が全く判らなかったという事と、落ち込んでるだろうから励ますつもりで訪れたのだが……。

事情を聞いて慰めていたのだが、泣きつかれ抱き付かれ……。

気付いたら、なし崩し的に致してしまっていた。


休日に親友の見舞いをしたが本人は『ここのナースは可愛くない』とかアホな事を言っていた。


色々と病気について話をしていたが、半分も理解出来なかったし、あまり理解しようとも思わなかった。

当時はそんな事より良くも悪くも『嫁さんとヤっちまった』という気持ちで一杯だったから。


で、更にまだ奴が入院中に嫁さんの所へ行き、再びヤってしまう。

もはや1度ヤったら2回も3回も然程変わらないレベルになっていた。


この頃の俺は実家で(勝手に)ギスギスした感じになっていて、家を出たいと思い、親友宅で相談していた。

そうしたら、何故か嫁さんが『じゃあ、うちに住んじゃえば?近いよね?』と提案して来た。


まぁ、確かに近い。

実家からだと軽く1時間は掛かっていたが、そこからだと20分程度で着く。

必要な物はとりあえず私服と制服、通帳とスマホさえあれば特には大丈夫だと思っていたので身軽に移り住んだ。

家族には言わなかった。というか言えるかこんな状況。


そんなこんなで始まる奇妙な共同生活。

俺と奴は親友で、その嫁とは不倫相手でしかも同居。

奴は当然ながら最初は知らなかった。

知るきっかけになったのが、俺のアホさ加減から。


俺、遅漏なんですわ。特に近藤さんしてると。


右手が恋人だと、特にそういう傾向があるかも知れない。

たまに左手も………いや、何でもない。


もう全く『あんた馬鹿ァ?』な状態。

で、近藤さん切らして、でもシたくて。

結局、ヤっちまいましたわ。

これ以上は割愛するけど、お猿さん状態というか兎さん状態というか。


結果的に言えば、孕ませてしまった。

月のモノが来ないと言われ検査キットを買って使って『大当たり』です。


ここまで来たらもう何もかも話すしかないと嫁さんと話し、奴に報告。

最初は驚かれたが、薄々とは気付いていたようだ。


奴は子供を作りたいが肝炎の遺伝をさせたくないという想いから子作りは出来なかったと言われた。

でも血液型は同じだから旦那の実家は誤魔化せるんじゃないかとも言われた。

嫁さんは産みたかったが、嫁さんの母親がダメだと告げて中絶をする事に。


暫くして、水子の供養が出来るお寺を見つけ、少し遠いがそこへお願いする事にした。

最低でも半年に1度は行く様にしていた。


嫁さんはピルを飲み始めた。

また同じ事はしたくないのと、たまに重い時があって辛いとの事だそうだ。

俺も調子に乗って近藤さん要らずで致していた。

やっぱり猿だな、俺。


最初に関係を持つようになってから、数年。

5年を越えた頃だろうか。


貧乏は嫌だと言われた。


その頃の俺は転職していたが、歩合給でなおかつそこまで稼ぎが良くなく三人の給料でようやく二人分程度の収入だった。

でも、男二人だと食費が嵩む事。

なるべく節制してはいるが限度はある。


更には旦那の病気が腎臓へとシフトしていて、いつ透析になってもおかしくない状態になっていたせいでもあった。


それらの事が溜まりに溜まり、限界を迎えた。

旦那とは離婚。

俺ともサヨナラ。


女って怖いな。決めたらあっという間に行動するからなぁ。

俺は実家に戻った。

未だに家族からは『あの女のせいで』と言われるが、本当の事は流石に言えるはずもなく。

言ったら殺されるんじゃなかろうか、マジで。



旦那は透析開始してると周りから聞いた。


片付け等が終わった時点で俺は2人の連絡先を消去した。

旦那とは親友ではあったが、流石にどのツラ下げて行けば良いのさ。

会う理由も必要も感じてない。

冷たい奴だな俺って。


嫁さんとももちろん、今は会いたいとは思わない。

今更会ってどうすんの?と。

まぁ、確かにそうだわな。

もう終わった事だし、蒸し返しても仕方ない。


生きてればそのうち良い事あるんじゃないの?多分。



俺は……。

新しい職場で可愛いJKとイチャイチャしたい(笑)

いや、多分歳の問題が……。

間違いなくお巡りさん呼ばれる案件だろうなぁ……。


やっぱり俺がだらしない事か?

フィクションです。

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