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タロウザの冒険  作者: みつお
7/8

犬がいぬ

タロウザはふと気になった。後ろを歩いている犬が振り替える度に大きくなっている気がする。もう一度振り返ってみる。やはり大きくなっている。そんなことを繰り返していると、とうとう犬は象ぐらいの大きさまで大きくなった。

(これは戦力として期待できる!)こんなことを思っていると、犬はふと質問してきた。

「どこに向かっているんですか?」

「悪い奴らを懲らしめに行くんだよ。」タロウザはにっこりと答える。

「君も戦力として期待しているよ!」タロウザは微笑みながら犬に発破をかける。

「おいどんも戦うんですか?」

「そうだよ」こう言った後、犬の様子が明らかにおかしくなったことに、タロウザは気づかない。

しばらく歩くと、犬がトイレに行きたいというので、パーキングエリアで休憩した。

(いつの間にパーキングエリアなんか出来たんだろう)と思っていると、犬がいないことに気づく。

待てど探せど犬は見つからない。そう、犬は逃亡したのだった。

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