表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/20

プロローグ03:女性

…私はこれからどうすればいいのだろうか…今ここで自分の体が変だということを言ったほうがいいのだろうか?それとも、何も知らないフリをしていたほうがいいのだろうか____

…こんな風に悩むくらいなら、いっそ、うちあけてしまえば__そう思ったときだった。

「おい、あれは起きたのか?」

突然、ノックもなしに黒服の、スーツ姿の女性が入ってきた。

背筋がいきなりぞっとした、いや原因はわかる、この人だ。

本能的に察するにこの人には勝てない、何か武術でも習っていたのだろうか、立ち姿からまるで攻撃的な意思を感じる。

多分それだけだったらここまでにはならないだろう、気が桁違いも大概名レベルで違う…まるでレベル1の勇者がレベル1000の魔王に出会ってしまったかのような物だった。

「そうなんだよ、目が覚めたね、例の子」

「ふん、そうか…」

__例の子?

「えっと、その…?」

何かを聞いておかなければいけない、でも言葉は何も出てこなかった。

そんな混乱している姿を見て医師はやさしげな口調で

「あわてなくても大丈夫だよ、命をとりはしないからね」

そう微笑みながら私に言いかけた後__

「あと君はね、初対面の人にそんな殺意を向けない、それでも交渉に来た口なのかい?」

だいぶあきれた口調で女性になだめるように言った。

…何が起きているんだ?

「…フン…」

女性は医師が座っている椅子の近くの壁に寄りかかった。

…あんまり反省はしていないみたいだったけど、さっきよりは気を抑えてる様な感じだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ