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プロローグ01:目覚め
目を覚ますとそこは、白い天井だった。
体は異常なほどにだるく、まるで全身筋肉痛みたいな状態だった。
そして、ただの白い電灯の光でさえ、太陽を直視しているかのようなまぶしさだった。
右手で遮ろうとしても右腕はひどい筋肉痛のせいで動かすのもやっとだった。
やっとの思いで手で光を遮ると何かがおかしい、手が小さく、腕の肉付け少し痩せ細り、毛が結構生えていたのにも関らず、すべて抜け落ちていて、そして腕が異常なほどに白かった。
「うぅ…」
手で遮ろうとしたときに声が少し出てしまったが、その声も少し、いやだいぶおかしかった。___まるで幼いころを思い出すような…
そう思っていると、ドアが開き____
「ようやく目覚めたかい?」
開いたと同時に白い白衣を着た医師___けれども不精ひげが少し生えていて…髪もぼさぼさなほどに生えきっている男がいた。