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ワード1ページ小説

メール

作者: 神月 里央

絵文字は全部ハートマークなので、読み取れない人はハートなんだなーって思ってください

僕はきっとこの数分間で、生まれて一番頭を使ったんだろう

「こんな感じでいいかな」

そう言った僕のスマホには、今日初めてアドレスをもらった女の子の名前が書いてあり、僕はそこに名前と共に「よろしくね」と書いた文章を送った。

「結局これが一番だよな」

そう言って僕がスマホを閉じると直ぐにピコっと通知音が鳴る。

ま、まさか返事が来たのか?と期待しながらスマホを開くとそこには、彼女の名前で「よろしくね♡」と書かれた連絡が帰って来ていた。

「は、はーと?」

僕は驚きのあまり声に出してそのマークを読んでしまう。

なんでハート?まさかそういうことなのか?いや、まさかな…女性のハートマークは意味がないって聞いたこともあるしな…

僕の頭に葛藤がよぎって、数十分にも感じた三分間僕は微動だにせず立ちつくしてしまっていた。

「あ、返信…返信しないと」

僕はそうしてハートマークじゃない文章の方を重視する、そこにはただただ、「よろしくね」とだけ書かれていた。

これは返信するべきなのだろうか、でも、この簡易な文章はただ返事をした。と読み取れる、だがこれで、既読スルーとか言われて嫌われるのは避けていたい、なら返すか?ただ面倒に思われるだけなんじゃないか?それに僕には、この返事を軽々と返せるだけのコミュ力なんて持ち合わせていない。よし、ここは…スルーしよう。僕が決心したときに、またも通知が鳴る。

「は、ハートマークは間違って送っただけだから(笑)」

やっぱり、そうだよな。わかってた、もちろんわかってた。そう言い聞かせて少し期待した気持ちを落ち着けると、僕は返信をする。「だよなーそうだと思ったんだよ(笑)」と送ると、直ぐに既読が着いたので僕は返信を待つ。すると、「迷惑だったかな?」と返信が来る。

正直に言おう、かなり心を動かされます、その気が無いならかなり困ります。

「別に大丈夫だよ(笑)」

僕はそう送ってしまっていた。そうだよ、かなーり動揺はするよ?でもさ、結局好きな子からのハートマークって、なんかこう…うれしいじゃん!?しょうがないじゃん!そんなことを考えていると、返信が返ってくる。

「良かったーならこれからも使っていくね♡」

「了解(笑)」

とだけ送ると、僕は頭を抱えて転げまわった。

一部の女性のハートマークは、意味がないっての聞いたんで、ちょっとされたら困るなーって思ってひたすら気持ちをぶつけたので、批判のとこも多いでしょうが、共感してくれるとうれしい。


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