#8
昨夜は寝る時間が遅かったせいもあるが、いつもよりかなり眠い。
今日もまた地獄の1日が始まる――。
目覚まし時計がけたましくなり、僕はそれで目が覚めた。
「ふぁぁ……おはよう」
「おはよう、少年。昨夜は眠れたか?」
「うん」
僕は人外である彼に挨拶をする。
今日は2人(?)で学校へ行く。
なぜならば、彼は普段の僕の様子は知らないため、一緒に学校に行くことにしたのだ。
「今日の授業の準備はできてるのか?」
「今からする。それが終わったら、朝ご飯だ!」
「朝から忙しそうだな……」
「毎日だから慣れてるよ?」
「少年の朝はいつもギリギリっと」
彼は懐から筆記用具を取り出し、先ほど言ったことをメモしている。
「あのー……それは重要なことじゃないよ?」
「そうではあるが、さっき、少年は面白いことを言ったからメモを取ったのさ」
「僕、そんなに面白いことを言っていたんだ……って、早くしなきゃ!」
「朝ごはんだろ? 俺はここで待っているから行ってらっしゃい」
「うん。行ってきます!」
僕は慌てて朝ごはんを食べるためにリビングに行った。
周りは未来があるが、僕には残り2日しか時間がない。
その時間を無駄にしないよう、生きていこう――。
2016/12/25 本投稿
※ Next 2017/01/21 0時頃更新予定。