#4
あれから、彼が「もう遅いから家に帰れ」と言われたので、僕は仕方なく気が休まらない家に帰ってきた。
そこに戻ってきたら受験勉強をしなければならないし、次の日からは地獄の学校に行かなければならない――。
「ただいまー」
「今までなにやってたの!?」
「……散歩……」
「あなたは受験生なのよ、分かっているの!?」
「そんなの、分かってるよ!」
「分かっているならば、勉強しなさい!」
家に帰ると、今は母さんだけだけど、父さんからも言われるんだ。
聞きたくない両親からの「勉強しなさい!」の嵐が――。
まぁ、どの受験生の家庭もそうだろうと思う。
しかし、僕にとっては「いじめ」と「受験のストレス」の2つの要因が重なっている関係で生きていることが嫌なんだよ!
「はいはい、分かったよ。勉強すればいいんだろ」
僕は素直に母さんの指示に従っい、渋々自室へ向かった。
両親や学校の先生とかにはそれらのことは話していないが、僕はいつ死んでもいいと思っている。
その言葉を言ったら、誰かしらは悲しむよ? と言われてしまうが、今の僕には関係ない。
今、凄くイライラしている。
様々なものを壊したい。
何もかも壊してしまいたい。
僕の周りにあるモノをすべて粉々になるまで――――!
「……ははっ……」
そんな自分に笑ってしまった。
それが僕の「負の感情」ではないかと――。
ならば……。
「彼と本契約を結んでしまおう」
僕は襟を正さない予定であるし、ね?
2016/12/03 本投稿