神様にご挨拶。
「うん。覚悟は出来てるよ。」
TKMDのみんなは、死と隣り合わせの場所で毎日戦っている。しかも、自分のためではなく、この国を守るために。自分の命を懸けて。そんな人たちと共に戦うために、力が欲しい。
「分かったわ。でも、今からやることは本当に簡単で本当に危険なの。」
「本当に簡単で本当に危険?どういうこと?」
「ギリシャ神話の神々たちのもとに挨拶しにいくのよ。」
「え!?挨拶!?」
意外なレスティの返答に思わず大声を出す。
何その近所に挨拶しに行ってみたいな感じ。昔、お母さんに言われたな、そんなセリフ。
「そう。さっきフユキって人が言ってたでしょ?星天大魔法は、ギリシャ神話の神の力を使って発動するって。協力してもらう為には、自分の存在を認めてもらうしかないのよ。訓練する以前の問題として、これは乗り越えなくてはならないわ。」
「神様に挨拶って、どうすればいいの?」
「自分の名前言って、力を貸してくれって頼むのよ。簡単でしょ?」
凄い普通、、、。なんか、もっと土下座とかお供え物とか持っていく感じかと思った。
「でも、無礼を働いたら即刻雷に撃たれて死ぬわ。」
わーお。だから簡単で危険って言ったのか。確かに、雷で撃たれたら魔法つかいでも死んじゃうもんね。
「取り敢えず、認められればいいんでしょ。」
「そう。そのいきよ。じゃあ、早速行きましょうか。」
そうレスティが言うと、黄金の眩い光に包まれる。
目を開ければ、そこは雲の上。すぐ目の前には、宙に浮く階段があった。
「この階段を上っていけば、神たちがお茶会をしているわ。ここから先は、神域で私は入れないから一人で行くのよ。ここで私は貴女の帰りを待つわ。」
「分かった。ありがとう、レスティ。」
レスティは手を降って見送ってくれた。それにしても、神様ってお茶会なんてするんだ、、、。
暇なのかな?←
しばらくして階段を上りきると、大きな門が待ち構えていた。そこをくぐると、突然
「待っていたぞ。」
どこかで聞いたことのある声がした。その声を合図に美味しそうな御菓子と紅茶が並べられたテーブル、それを取り囲む十二人の神々。
「我が名は全能の神、ゼウス。よく来た、魔道の子よ。」
あれが、全能の神、ゼウス。迫力と威厳が凄まじい。ゼウスが居るということは、オリュンポス十二神?ということは残りの神はヘーラー、ポセイドン、アテナ、デメル、アポロン、アルテミス、アフロディーテ、アレス、ヘパイトス、ヘルメス、ヘスティア。
「こんにちは。私の名はハナ・フロリーナです。星天大魔法を使うために、貴方たちの力を貸して下さい!」
レスティ、これでいいんだよね?でもやっぱり、オリュンポス十二神の前で、こんな普通の挨拶でいいの!?
「キサマァ!!!!!」
あぁぁぁー!!怒っちゃった!!雷に撃たれる!!!!!!!