もっと早く言って欲しかった。
「えぇ!?私がTKMDの隊員に!?」
イヤイヤイヤイヤ。
「いいじゃない。入っちゃえば?」
今まで口を閉ざしていたレスティは軽々と言う。
「ちょっとレスティ!」
学習しない私はまた大声を出して脇腹の傷を痛める。
さっきより血がドクドク流れる。しかし、よくこんな血を流して倒れないな、私。ちょっと、くらくらしてきたけど。
「さっきから思っていたんだが、誰と話しているん
だ、お前は。」
「え?」
不思議そうに首を傾げるラリー。そのラリーの言葉に対して合わせて首を傾げる私。レスティは笑いながら説明する。
「私の姿は、貴方しか見えないの。」
「レスティっさ、大事なことをいつも言うの遅いよ
ね。ラリーさんには、私が一人で話していたり、笑
っていたりして見える訳でしょ?それ、ただの危な
い人になっちゃうじゃん!」
「ラリー、でいい。姿が見えないということはつま
り、そこにいるのは、妖精というところか?」
流石、鋭い。
「そうなんです。彼女の名前はレスティ。私がこの世
界に来た時からずっと私の隣にいるん、、、
で、、」
身体から力が突然抜けた。血を流し過ぎたらしい。
「大丈夫か!?おい!、、、い!!、、、!!」
私は意識を手放した。