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これは天罰?

神様に問いたい。過去の私は過ちを犯したのか、これは天罰なのか、と。


「かーえーりーたーい!!!!!」



こう私が叫ぶことになるまで5分前。

それまで私は横浜にいた。


*************************************************

「ん~ふふふ~ん♪」


今日は午前授業だけだったし、コンビニに行ったら新発売のスイーツ売ってるし!今日はついてるな~!!


あ、私、星宮薫!十七才、女子高校生です!

名字に星がついてるからって訳じゃないけど、星空を見るのが大好きなんだ!でもここは都会だし、あんまり綺麗な星空は見れないんだけど、、、。

え?聞いてないって?でもやっぱりここは、私の魅力を存分に、って話が進まないって?

しょうがないなー。ということで今は何をしているかというと、自分の部屋でさっき買ったスイーツを食べようとしているところであります!

自分の魅力を伝えていたら家に着いてたっていうね。


「じゃあさっそく、いただきまーす!!」 


その時、私をまばゆい光が包み込んだ、、、。


*************************************************

そのまばゆい光が消えると、私は知らない場所に一人で突っ立っていた。周りにはマンションや住宅もなく、草木が生い茂っている。


私が一体何をしたんだ!

ただスイーツを味わおうとしただけじゃないか!

そして、ここに来る前にせめて、一口食べたかった!


「かーえーりーたーいー!!!!!」


私が一人で悔やんでいると、


「こんにちは、星宮薫さん。いいえ、ハナ・フロリーナさん。」


と後ろから声をかけられた。振り向けば、そこには絵本でしか見たことない、妖精がいた。


「えっ!?」


私の親指サイズの金髪に暁の瞳の可愛い妖精だった。


「私はリラ族の守り神、星の妖精レスティ。」

レスティと名乗った妖精は私の目の前でペコリと挨拶をする。


「わ、私は星宮薫。」


突然現れた妖精に驚いたが、相手が名乗ったので自分も一応名乗る。何故だか、レスティは私の名前を知っているみたいだけど。


「えぇ知ってるわ。でもそれは向こうの世界での名。こちらの世

界の貴女の名は、ハナ・フロリーナなのよ。」


ん?どういうこと?


「レスティ、向こうとか、こちらとか言うけど私の名前は一つしかないの。それに、私は自分の家に帰りたいの。帰る方法を知っているなら、教えて。」


「あぁ、まだ記憶が戻っていないのね、ハナ。貴女は元々こちらの世界の人間。だから本当の名前も、星宮薫ではなく、ハナ・フロリーナ。帰る方法なんてないわ。だって本当の元いた世界に戻れたのに、帰る必要なんてないでしょう。」


レスティは淡々と私に告げる。ここが私の元々いた世界?本当の名前はハナ?頭が追い付かない。


「まあ、段々記憶も戻ってくるでしょう。取り敢えず、ここから移動しましょう。日が暮れる前に山を越えなければ。」


レスティはそう言うと私に背を向けて進み出す。帰れないとなれば、今はレスティについていくしかない。

私は一歩、踏み出した。



しばらく山道を歩き続けると、自分の身体に違和感を覚える。なんか視界は高くなった感じがするし、身体も軽い。服装は制服のままだけど、少しサイズが小さくなってきつい感じがする。そんな私の様子を見かねて、レスティは口を開ける。


「本来の姿に戻っただけよ。もうじき慣れるわ。」


鏡のような物を渡され、自分の姿が写る。


「な、に、これ、、、!」


髪は黒髪だったのが金髪に、瞳の色も黒から暁へ。

レスティを等身大にしたような少女が写っていた。

自分じゃないけど、自分のようだ。

変わり果てた自分の姿にしばらく見いっていると、


「やっと、やっと見つけたぞ!!!」 


後ろのほうから、武装した男たちが私を見て喜びの声を上げる。


「ハナ!逃げるわよ!!」


「レ、レスティ!?」


レスティが青い顔をして私に呼びかけた。私とレスティは一目散に走り出した。


「レスティ!なんで逃げるの!?」


「貴女はこの国で、指名手配されているのよ!」


「、、、。」


「ハナ・フロリーナを捕らえろおぉぉ!!!」




なんでこうなったぁぁぁぁぁぁ!!!!!






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