とある兵士と少女の涙
第11話です。
ちょっと急いで書いたので、所々おかしいです。
申し訳ない…
誤字修正しました。
燦々と太陽の光が眼を瞑るジェフに降りかかり、不機嫌な声を漏らしながらジェフが目覚めると、辺りには荒野と水辺、そして水辺で遊ぶ少女達が居た。
(夢じゃない、わなぁ。夢であって欲しかったぜ)
少女達に見られぬように、気落ちしたジェフだったが、そんな気分を無視する声がジェフに掛けられる。
「あ、オジさんおはよう!! よく眠れたみたいだね!!」
徐晃が、目覚めたばかりのジェフを見つけると、朝の挨拶をしてきた為、頭を掻きながらジェフはそれに答える。
「っふぁ、ああ、おはようさん。うへっ、もう11時かよ、昼前まで寝てたのか」
頭を掻き、目を擦りながら左手首の内側に付けた腕時計を確認したジェフが、完全な寝坊に呆れかえる。
「へ~、また、オジさんの変わった道具なの? それって一体何?」
ニコニコしながら、ジェフの道具に興味津々な徐晃に、まだ寝ぼけた状態のジェフは水辺に這いながら近づき、顔を洗いつつ答えた。
「…っ、ふぅ、こりゃな、時間を計るための道具だ。お前らでも日時計位は知ってるだろ? それを持ち歩けるようにした奴だと思っとけ」
そう言われた徐晃は、判ったような判らないような感じを出しながら、ふ~んと返すしかなかったが、満寵や荀イク達が興味を持ったようだ。
「日時計を~、持ち歩く~、ですか~、トルーマン様は~、時間が~、殊の外~、大切なようですね~、桂花ちゃん」
「ま、まあ、確かに大切だけど、日時計なんて持ち歩いてたら、それこそ邪魔じゃない」
戲志才と荀イクがそう言い合っていると、ジェフの脇から満寵がそっと近づいてきたが、大体気配で判った為、気にせず時計に表示されている気温と湿度を確認する。
(ちと暑すぎるな、川も細いし周りの地形から考えると、この水辺も時期干からびるってとこか)
ジェフが辺りを見渡していると、李儒がそれに気付き近づいてきた。
「おはようございます、トルーマン様。どうかなさいましたか?」
笑顔で挨拶し、何か気になる事でも? と言う雰囲気の李儒に一瞬昨晩の事を思い出したが、気になることは間違いないため、ジェフは一応聞いてみる事にした。
「李儒、今の季節は夏で良いのか?」
そう聞かれた李儒は、すぐに頷く。
「はい、今年は特に暑いと思います。この様な小川と水辺がある事に、感謝しなければなりませんね。日照りがとても恐ろしいですわ」
李儒の顔が険しくなり、ジェフは確かこいつ文官とか言ってたな、と思っていると、李儒がジェフに日程を聞いてきた。
「トルーマン様、確か2日程此方で休養を取るとの事ですが…」
「ちょっと待て、ガキ共がいるのに、んな話をするな」
聞き始めた李儒にジェフが釘を刺したが、李儒は首を振る。
「藍ちゃんや緑ちゃん、睦月ちゃんに桂花ちゃんなら大丈夫ですよ。この子達なら邪魔にはなりません。…お願い、出来ませんか?」
李儒の意図に気付いたジェフだったが、流石に子供に生き死にの話し合いを聞かせるのは、と一瞬躊躇するが李儒の言葉を聞いた徐晃達は、ジッとジェフを見つめるのだった。
「ちっ、わぁったよ。だが、とりあえずは飯だ。徐晃と満寵は狩りに行くからついて来い。戲志才と荀イクは李儒の手伝いをしてろ。話し合いするなら徐栄も居ないと駄目だろ?」
左手で頭を抱えながら言うジェフを前に、少女達は目を輝かせながら早く準備をしようと急かすのだった。
○
実際にされた話し合いには、ジェフと徐栄、李儒の三名が話し合い残りの徐晃、満寵、戲志才、荀イクの四名は側で聞いている状態だった。
徐栄や李儒も旅はしたことがあるが、場所が全く判らないところから、自分の知っている場所へ帰るなんて事はしたことなど当たり前だが無いため、ジェフにどうするのか、聞いているのだった。
「水鳥の居る水辺を、俺達は運良く発見出来た訳だが、近場に村、ましてや街なんてもんは、間違いなく無いだろう。こんな状態で出来る事なんざ、多寡が知れてる。ぶっちゃけ遭難してるのと変わらんからな」
その言葉に、徐栄達だけでなく周りに集まってきた少女達もうなだれる。
「じゃああんたは、私達は此処で終わりっでっ!?」
我慢出来なくなったのか、荀イクが怒鳴り始めた瞬間、ジェフのデコピンが荀イクの額を捉えた。
「お前よぅ、何のために俺が居ると思ってんだ? まあ、任しとけって」
そう言ってジェフはニヤリと笑うのだった。
○
水辺で2日間休養を取り、移動し始めたジェフと徐栄達一向だったが、意外な程元気だった。
徐栄達が盛り立てた事も要因の一つだが、一番の要因はジェフだった。
大言を吐いたジェフはあの後直ぐにノートパソコンを開き、もの凄い勢いで何やら調べ始めたのだ。
その後、話をした中で地形に詳しそうだとジェフが判断した、荀イクと国の文官である李儒を伴って水辺近く荒野を歩き戻ってきた後、残り1日を休息に費やした。
ジェフが、考え事があるから黙ってろと言われた後、何も語らず2日間の休養後直ぐさま移動を開始した為、ジェフに何をしていたのか聞けなかった徐栄は、列の後ろ側にいた李儒に真相を聞こうとした。
「響、桂花と一緒にトルーマン殿と何をしてたんだ?」
「それが、今は雨がよく降る季節なのかとか、何処もこの辺りと同じ土の色なのか、とか。後、トルーマン様…」
言いよどむ李儒に徐栄は先を催促すると、言いにくそうに李儒は答えた。
「土の匂いを嗅いだ後、土を食べていたの」
その言葉を聞いた徐栄は、呆然とするのだった。
その頃、ジェフは不安に駆られながらも顔を振り、懸命に追いかけてくる徐晃と共にいた。
後ろから少女達もついてきていたが、ジェフの歩く速度がかなり早くなった為、少女達とジェフの間に少し間隔が合いている。
なので現在は徐晃しか近くに居なかった。
(オジさん、どうしてこんなに急いでるんだろう。まさか…、ううん、そんな事考えるなんて失礼だよね。私達を此処まで助けてくれたんだから…だから、信じよう)
願いにも似た感情の動きに、少し震えた徐晃だったが、ジェフが急に歩く速度を緩め始めると、小走りだった徐晃はジェフの背中に激突した。
「いった~、オジさん!? ごめんなさい、大丈夫?」
そう言う徐晃に、何も言わないジェフだったが、徐晃の背中に手をやり前へ進ませた。
「徐晃。お前、この辺りに見覚えは無ぇか?」
そう言われ、へ? と呆けてジェフの顔を見ようとしたが、頭を無理矢理前に向かされたので、徐晃はジェフが止まった小高い丘の上から辺りを見渡す。
漸く後続の少女達が追い付いた時、徐晃が大きな声を上げて泣き始めるのだった。
それを見て心配になった徐栄が、ジェフに訳を聞く。
「一体何があったんですか!?」
そう聞かれたジェフは、前を見据えながら答えた。
「此処が、徐晃の故郷がある河東群らしいぜ? 見覚えがあるんだとよ」
顎で徐晃を指すジェフを、徐栄はただ呆然と見つめるのだった。
ジェフさんは、この状況より酷い目にあった事がある為、余り動揺しておりませんでした。
ケ○ンで、味方とはぐれたり、ア○ガンの山岳地帯で迷子になったりと波乱万丈です。
「やりたくて、なった訳じゃねぇよ」




