表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/26

■辺境森の虎人とその友人 編

名前 :


基本スペック : 黒髪黒目、日本人、性別オス。(他非公開)


称号 : ラーメン屋店主(屋台)

    異世界放浪者(自動)

    不思議ラーメン製作者(自動)



--------------------

俺は素敵なラーメン屋さん

--------------------





「らっしゃーい」


「またどこにでも居るな、この屋台は……」


「求められればどこでも参上! ミラクルラーメン屋さん、だからなぁ。お。そういうお客さんは、あれだ、熱いの苦手な虎獣人のオッサン」


「よく覚えていたな。あれから大分時はたったはずだが……」


「覚えてるさー。面白かったからなぁ、熱さに耐えて汗だくで泣きながら食べ続ける虎耳のオッサンの姿」


「……熱くないものを用意するといっておったな? それを一つ。……と、友人にも何かやってくれ。よくわからんので店主のすすめるものでよい」


「おぉ。新しいお客さん連れてきてくれたのか! そりゃ結構! 腕によりをかけて……えっと、お友達さんの姿が見えないんだが……?」


「ん? ああ、警戒しているようだな。ちょっと待て」


「なんだ? 笛か、それ。まさか、犬笛的な……?」


「犬笛? なんだ、それは? これは仲間登録をしている者にだけ聞こえる、『仲間笛』という……」


「ぅあああああああ!!!うるっせぇええ!!!もっと加減して吹けぇえええ!!!」


「おぉ、猫、…じゃない、虎耳のオッサンが増えた……」


「ああ、これが友人の……」


「こんな怪しい屋台に平然と近づくんじゃねぇよ!! この馬鹿! この馬鹿!!」


「まあ落ち着け。この店主が以前話した『この世の物とは思えぬほど美味いが熱いラーメンとやら』を作る人間族の男だ」


「……お前のレベルがいきなり数段階上がった辺りに言ってたヤツだろ。……覚えてるよ。けど、怪しいもんは怪しいだろうが!」


「マジか! この世界レベル制なのか! 俺のレベルってどんなもんなんだろなぁ。……はいよ、おまち、魚介つけ麺チャーシュー大盛いっちょーぅ」


「レベルならばマジックアイテムがあれば見てやれるが、あいにく持ち合わせがないな。おぉ、このチャーシューがとろりと口の中でとろけるのがまた美味いのだ。ふむ、熱いスープを別にしているのか。なるほど、これならばいける!」


「お客さんやっぱまだ熱いのだめなんだなぁ。お友達さんも熱いのだめなんだろ? 同じのにするか?」


「あ? いや、俺は別に、熱いのが苦手ってわけじゃないぞ。むしろ熱いものは熱いままで食うのが好きだ。なんつーか、特殊なのはコイツのほうで、コイツが特に『虎族一の猫舌』ってだけだから」


「……え!? 猫だから猫舌って言うんじゃねぇの!?」


「おい、貴様、余計なことを言うな。そして店主。われらは猫族ではない。」


「いや、お前の熱いの苦手って、ほんと人知を超えるレベルだからな!? 人間族に虎族の沽券に関わるような誤解を与えても困る」


「とんだ誤解をしていたみたいだなぁ、俺。なら、普通のラーメン出すよ。今日は寒いしな。友達さんも食ってくだろ?」


「む……まあ、その、食ってやってもいい、ぞ。それと、こ、こいつと同じので、いい!」


「そっか? それにしても突然デレたな。いや、まあ、ガタイのいいおっさんにデレとか無いわな。

俺は、

           



  『華麗にスルーできる気のきいたラーメン屋さん』



だし、ま、気にしない方向で」


「おい、尾が立っているぞ。そんなに楽しみか、ラーメンが。そういえばお前肉より魚が好きだったな。この濃厚な魚介の匂いにやられたのか」


「ぐぬっ!! ……ああ、そうだよわりぃか!! こんなに美味そうな匂いははじめてだよ! ああそうさ! 口ん中涎であふれてるっつうの! 店主! 早くくれぇええ!!!」


「魚介系好きなオッサン虎……」


「店主ぅううう!!!」


「ちょ、待ってくれって!」


「店主、こっちにチャーシュー追加してくれ。あと、麺もだ」


「ちょ、だからちょっと待ってくれって!!」



end


------------



辺境森の虎族獣人(猫舌):

種:獣人(平行世界:オスマ(カオカ国)産。オス。年齢:43)

称号:

 猫舌(人知を超えるレベル)

 虎族きっての猫舌

 ラーメン好き(遠くから見守る)

 魚介系つけ麺好き(普通)

 チャーシュー好き(普通)

 虎族の戦士(伝説)

 箸の伝道者(師範代)

 冒険者





虎族獣人(猫舌虎族戦士の友人):

種:獣人(平行世界:オスマ(カオカ国)産。オス。年齢:41)

称号:

 魚介系つけ麺好き(信者)

 チャーシュー好き(普通)

 虎族の戦士(並・英雄)

 箸の伝道者(見習い)

 冒険者


--------------------------------------

蛇足)

短い!!

※ラーメン好き(遠くから見守る)……

美味しいのに食べられない、せつない、という、かなしさを表現してみました☆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ