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■常連王様と一見王様 編

名前 :


基本スペック : 黒髪黒目、日本人、性別オス。(他非公開)


称号 : ラーメン屋店主(屋台)

    異世界放浪者(自動)

    不思議ラーメン製作者(自動)



--------------------

俺は素敵なラーメン屋さん

--------------------






「らっしゃーい」


「ヲイ。店主よ、何故ここに居るのだ」


「おう、久しぶり。3ヶ月ぶりくらいか。精霊居たか?」


「うぉわぁあああーーー!! 機密!機密!!!」


「おっとぅ、すまんすまん!! んで、今日は、……なんだ、すげー厳重な警備じゃねぇか」


「その厳重な警備の、どこをどう掻い潜れば城の中庭に屋台が現れるというのだ……? おかしいだろう」


「別におかしいってこたねぇだろ。客がいるところに俺の屋台あり、だ」


「いや、胸をはられてもな、別にうまいこと言えておらぬからな」


「……さて、今日も味噌でいいのか?」


「……貰う。いや、貰うが……。まあいいか。この屋台に常識は通用せんと学んだ」


「で、そっちの、アンタの後ろの……目玉が落ちるんじゃねぇかってくらいに見開いてる、金髪キラキラな兄ちゃんは、アンタのダチか?」


「……うむ、まあ、なんだ。今回のいくさで我が国と同盟を組むこととなった、隣国の王だ」


「ほう。敵国の方の隣国か?」


「いや、敵国とはまだいくさ中だ」


「ふん? まだ終わってねぇか。んで、今日は同盟国との作戦会議っつうところかぁ?」


「まあな。ああ、わかっているとは思うが、メンマ……」


「大盛だろ。わかってるって。で? そっちの金髪兄ちゃんはどうすんだ?」


「初体験割引があったであろう? それで私と同じものを」


「初心者でメンマ大盛ネギ抜き味噌って、アンタ……」


「ね、ネギはいらぬだろう!? 初心者だからこそ、ネギの洗礼を受けるのを私が防いでやらねば……」


「はいよ、オプティカ王専用メンマ大盛ネギ抜き味噌。金髪兄ちゃんは、初心者割引で普通盛りでいいわな。はいよ、おまちぃ。箸は……ま、一応フォーク出しとくか」


「オプティカ王! これはいったい……!? 今、何もないところから不思議な音楽が聞こえたと思ったら、怪しげな屋台が……!!!」


「ええと、金髪兄ちゃんとこの国って」


「こちらは、トティ国、国王殿だ。トティ国は資源豊富な国ゆえ、民は潤っておる。トティ国で商売したくば敬って接するがよいぞ、店主よ。……とはいえ、我が国でもいつの間にか屋台引いておったからな……いまさらか」


「よし、今日は俺の奢りにしておくぜ! 存分に味わっていってくれ!」


「もちろん、私も奢ってもらうぞ。紹介したのだからな。さて、メンマ、メンマ……」


「オプティカ王! そのような怪しいモノを毒見もなく……!」


「まあまあ、トティ王。私とメンマの邂逅を邪魔するな……という本音は置いておいて。此度の戦で傷を負っていまだ癒えておらなんだろう。そういきり立っては傷に触るぞ」


「それはオプティカ王とて同じでしょう!」


「いや、私はもう、傷など消えた」


「は……いったい、どういうことで……」


「このラーメンは、傷を癒し、体力を回復してくれる不思議な食べ物。そして、何より、美味い。一口でもよい、口にしてみよ」


「つーか、早く食わねーと伸びるんだよ、早く食ってくれよ、怒るぞ、温厚な俺でも」


「店主もこう言っておる。さ、さっさと食してみよ。私のラーメンも伸びるからな」


「……わか、りました……。……っ、こ、れは……!」


「トティ王よ、どうだ。傷が癒えていくのがわかるだろう。これこそ、このラーメンの」


「うまい!!! とろける!! なんだ、これは、肉!? 肉なのか!? 熱いスープが絡み、なおかつ、肉の食感がありながらも口の中で脂が解けて……、ふぐっ! この麺も濃厚なスープと絡み合い程よい歯ごたえが……」


「なんと……傷、どうでもよいのか、トティ王……。……おぉ、そうだ。そういう時は、こう言うのだ、トティ王。うーまーいーぞーーーーー!! さあ!」


「うーまーいーぞぉおおお!!」


「うーむ、なんか、あれだな。いろいろ間違ったな。ま、いいか。またこうやって常連が増えてくれりゃ俺にとっちゃうれしいことだし。 ああ、俺ってば、なんて、



 『商売上手なラーメン屋さん』



なんだ!」





「店主! この、このチャーシューとやら、もっとくれ! トティにはいつ店を出す!?」


「店主、私はメンマ持ち帰りで」


「それにしても、王様ってのはハデな色あいじゃねぇとなれねえ職業なんか…?」




end


-------------


メンマ好き王様:

種:人間(平行世界:レプレス(オプティカ国)産。オス。年齢:28)

称号:

 オプティカ国王(14代目)

 無類のメンマ好き(重度)

 箸の伝道者(師範)

 戦場の英雄

 精霊(青)の加護者

 ネギ嫌い(重度)


チャーシュー好き王様:

種:人間(平行世界:レプレス(トティ国)産。オス。年齢:23)

称号:

 トティ国王(6代目)

 無類のチャーシュー好き(重度)

 箸の伝道者(見習い)

 ネギ好き(重度)

 外交の達人


--------------------------------------

蛇足)

ちなみに、メンマ王は青い髪の長髪(ちょっと老けてる)。

チャーシュー王は金髪の短髪(年上に見られる)。

国力の差は

メンマ王 > チャーシュー王

同盟もメンマ王のほうが有利な感じ。

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