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■ PSIなJK二人組みトリップ 編

名前 :


基本スペック : 黒髪黒目、日本人、性別オス。(他非公開)


称号 : ラーメン屋店主(屋台)

    異世界放浪者(自動)

    不思議ラーメン製作者(自動)



--------------------

俺は素敵なラーメン屋さん

--------------------








「ラーメン屋台! お、おにーさんだぁああああ!!」


「ん? ……おお。サイのJKその1じゃねーか。妙にボロボロだな。制服破れてるぞ。こんな森の中で何やってんだ?」


「うぁあああああん!! たっけてー!!! おなかがすいて力と火が出ないーーー!! 100円ライターにも今は負ける!」


「なんだなんだ。落ち着け。ほら。ちょうど餃子が出来たとこだ。落ち着いてこれでも食え」


「餃子! 餃子だぁああああ! うぇ、うぇえええええ!!!」


「相方はどうしたんだ? なーんか、いつも一緒にいるイメージだったんだが、別行動中か?」


「ヤベェ、おにーさんマジで神!! んまい! んぐんぐ……アイツとは、2日くらい前にはぐれた! でも、アイツのことだからなんとか未来視で合流してくると思うけど……」


「そうかぁ。なんだかわからんが、大変だな。ラーメンも食うか?」


「う……でも、今、金ない……。餃子食っちゃったけど……。カバンもどっかいっちゃったし……」


「ま、お前らにはいつも贔屓にしてもらってるからな。今日は奢ってやる」


「びぇええええええええんん!!!!」


「うぉおお!! 今! 今、コンロの火が! 火柱に!!! 落ち着け!! 泣くな!!!」


「うぇ、だって! ここ、どこ!? わけわかんない! 何アノ化け物! 化け物が燃やしても燃やしても追いかけてくるよー! 帰りたいよー!! 進んでも進んでも森ばっかり!! 燃やす!? 森、燃やしていいの!? 焼き畑してやろうかぁああああ!?!? でも自然大事にぃいい!!!」


「あー……そいうことか。お前がここにいるのは事故か、さらわれてきたか、どっちかってことだな」


「うぐ……、どゆこと?」


「ここ、お前らがいつもいる世界とは違う世界なんだけど……、俺の言ってること、わかるか?」


「テレポート能力者にどっかの実験施設に放り込まれたとか、そういうんじゃないの……?」


「おぉう……。そうか、お前らのいる世界ってそういう世界だったな……。おっと、ほら、ラーメンだ。食え」


「うぇ!? お、おにーさん、これ! ま、マー油ラーメンじゃん!! ヤベェ! なんで!?」


「いや、お前熊本出身つってただろ。んで、これの話してたから、裏メニューに加えてみたんだけど」


「お、おにぃさあああああああんん!!! 一生ついていく!! うぁ! ヤベェ久しぶりなんですけど!! 美味いー!! やっぱニンニクだよな!! ヤベェ黒い! めっちゃまろやか! とんこつ! ニンニク!! うまいぃいい!!! もうここがどこでもいいし!」


「いや、よかねぇだろ! つーか、これ、時々しかできねぇからな! おい、鼻水出てっぞ、女子高生……」




「いやぁぁあああ!! 食ってる!! 先に食ってるし!! マジかよ!!! おにーさん、なんでソイツにばっかりぃいいい!!!」


「……お? おぉ、JKその2じゃねぇか。……その後ろにつれてる重装備のおっさんたちはなんだ? こんな森の中でフルアーマーとかどゆこと。ん? 狩人っぽい人もいるな。……ああ、この世界だと……アイツらと同じ、冒険者ってヤツラか?」


「ちょ、ヤベェんだって! 聞いて! ほら、地元のラーメン作ってくれたんだ! アタシのために!! アタシのために!!!」


「マジで!? なんでそいつばっかり贔屓すんだよ! 私は!? 私には!?」


「俺の話、まるっとシカトか。……あー。……ほーら、ここに半熟の味つき煮玉子が! 食うか? JKその2」


「食うけど! 食うけどさ!!! あ、えっと、おじさんたち、ちょっと待っててくれます? さっき言ってた知り合いたちなんで。あ、そだ、アンタのカバン、拾っといたから。ほら」


「あ! アタシのかばん!! おにーさん、金払える!! 無銭飲食撲滅!!」


「いや、もういいっつうの。そんなボロボロのガキどもから金とれっかよ。あー、そこのおっさんたちに、ほら、そこの予備の椅子、出してやれよ。ここまでつれてきてもらったんだろ? 休んでもらえ。屋台の周りは安全だからな」


「うんありがと! 未来視で場所はわかったけど、方向わかんないし、へんな化け物に襲われるしで、死に掛けてたとこを助けてもらった!! すげーの! でっかい剣で、ばっさばっさ!! 化け物は死んだらふわっと消えちゃったし!  ファンタジー!! なんかさ、ぎるど? に所属してる、冒険者? なんだってさー! 装備がレトロチックだよね! ゲームの装備みたいだよな! あ、どぞどぞ、これ、椅子。ここで休んでっていいって! ……え?いや、だいじょぶだいじょぶ! 怪しいけど怪しくなくて、マジでイイヒトだから、あのおにーさんは。水飲みます? 水はセルフだからさ、持ってこよっか?」


「や、お前らもたいがいファンタジーだからな!? その2はその1と違って戦えないからなぁ。無事でよかったな……。ラーメン食って回復していけ。おい、JKその2! 味噌でいいか?」


「んー? うんにゃ、ソレと同じがいい。食ってみたい。コイツ、マジ無言で食い続けてっし、美味そう……。はー、疲れた! なんかいつもどおりの屋台に座ると、安心するー! ……森の中とか、マジでミスマッチだけど」


「んじゃ、玉子食ってまってろ。後ろの人たちには……ま、塩ラーメンが妥当か。たすけて貰ったんだから、サービスで餃子もつけといてやる。そこの、予備のテーブルも出してやりな」


「や、でも、私そこまで金持ってないって! マジで!!」


「だから、礼なんだから奢ってやるっつってんだろ。そっちの人らのもサービスだ。お前を助けてくれたんだろ?」


「おにーさん……!! マジカッケェ……!!」


「ま、その人らも常連になってくれりゃぁいいな、ってな、下心ありの親切だけどな!」


「やべぇ、ツンデレ? ツンデレ?」


「マジか、ツンデレなのか? ツンデレ?」


「ちげぇ!!! ツンデレ言うな!!


俺は、




『ちょっと子供に親切なラーメン屋さん』




な、だけだ!!」




「ヤベェ、ツンデレキター」


「マジでツンデレじゃーん。あ、これ、ウマイ! えー、とんこつ苦手だったけどこれはいけるかも!! あ、おじさんたち、この餃子はさ、ほら、このタレつけて食うの! 」


「七味入れるとヤベぇうまいっすよ! オススメ! それと、……コイツのこと助けてくれて、本当にありがとうございました!! この恩は必ず返します!!」


「ちょ、アンタ……やめろよ! う、……うぇえええんん!! マジでこわかったよぉおおお!!」


「うぁああああんん!! 一人にすんなよばかぁあああ!! 心配すんだろ、アンタ弱いのにぃいい!!」


「うぉおおい!! だから、泣くなぁああ!! 火が! 火が!!!」




end

-------------


ヤベェ サイキックJKその1:

種:人間(平行世界:地球(日本国)産。メス。年齢:16)

称号:

 特級サイキック少女(PK:パイロキネシス)

 火の女王

 異界渡りJK

 日本人JK(実家:熊本)

 餃子好き(タレに七味入れる派)

 マー油ラーメン伝道師

 

 


マジ サイキックJKその2:

種:人間(平行世界:地球(日本国)産。メス。年齢:16)

称号:

 特級サイキック少女(ESP:未来視)

 世界を跨ぐ預言者

 異界渡りJK

 日本人JK

 餃子好き(タレなくてもいける派)

 煮玉子好き(半熟通)

 

 



--------------------------------------

蛇足)いつの間にか異世界にトリップしてたJK。


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