小話2(ルドがアギトの顔が超絶好みって話)
アギトの眼帯が取れた。
視力が戻ったのは大変喜ばしいことだ。
しかし…
でも…
(もう、眼帯姿が見られないなんて…!残念すぎる!なんでこの世界には写真がないのか!ビデオカメラ!いやせめて動画、スマホ!!)
動揺で望みがランクダウンではなくアップしている。
ルドはアギトの顔を、この顔が好きだなぁと、まじまじと見つめ、聞いた。
「目は痛くない?」
「元々、痛みはなかった」
「視力はどう?見えてる?」
アギトの目の前で手を振ってみる。
「ああ、問題ない。」
「ホントに?」
問題あっても問題ないように振舞るのがアギトだ。まるで野生の動物の様だとルドは思う。
少しくらい、自分には弱みを見せてくれたっていいのに。
「心配しなくていい」
「いてっ!」
つん、と額を指ではじかれる。
ルドは弾かれた額を撫でて、頷いた。
「良かった。」
「だが、お前は眼帯姿が好きだっただろう?」
「えっ!?いや、そうだけど、それとこれとは別…治った方がいいに決まってるじゃん!」
アギトは自分に対して、無頓着すぎる。
何を失くしても、ルドがいいならとそれで良いと思っている節がある。
ゲーム内ではそういう危うさも彼の魅力なのだが、そこはきちんと否定しておかないと、現実でもやりかねない。
「望むなら、また付けてもいい」
「眼帯を!?」
「いいぞ、お前が俺に見惚れているのは気分がいい」
「じゃ、じゃあ他の恰好でも?」
アギトが頷く。
(こ、これは!コスプレさせ放題ということでは!?)
ルドは鼻息荒く、色々な服を準備させた。
が、後日、ご褒美を要求され後悔するはめになることを
この時のルドはまだ知らない。




