後日譚1(ルドとアギトのその後)
「なんでもすると言っただろう」
「そういう意味じゃない!」
ぐぐぐとアギトと手を組んで力比べをする。
勝敗は明白だ。ルドはもうすでにベッドに押し倒されている。
(負けるもんか!)
しかし、得意の負けん気を発揮して、なんとかアギトの手を押し返す。
「アギト、ホントに待って!このお話、R15指定だから!」
「何を訳の分からんことを言っている」
(いや、分かってた…!R15とか、アギトに通じるはずなかった…!!)
組んだ手はだんだん押されて、とうとうルドはベッドに縫い付けられる。
(ぎゃーっ!やばいやばい!)
アギトの顔が眼前に近づき、ルドは焦る。
「そんなに嫌か?」
アギトが眉を顰めて聞いてきた。すこし悲しそうに見える。
「そういうわけでは…まず、目を治そうよ。その為に、ちゃんと休んで欲しいってだけで…」
ルドは言いにくそうに、顔を赤らめてアギトから視線を逸らす。
「こういう事って体力使うじゃん…」
「ルド、呪力と体力は関係ない」
「そんなの分かんないじゃん!」
アギトは縫い付けていたルドの手を開放して、長いため息を吐いた。
「せっかく愛しい恋人が近くにいるのに。触れられないストレスの方が目に良くないとは思わないか」
物憂げに、ルドの頬を撫でながら、アギトはつぶやく。
「えっ…!そ、そっか…その可能性は考えてなかった」
ルドは単細胞だった。これでよく王太子妃候補になったものだと思うほどに
単純で、純粋で、人に騙されやすかった。
「そう…そうだよね。恋人同士だもんね」
「ああ、触れてもいいか?」
「ちょっとなら」
ちょっと、で終わるはずがない。
と、ツッコんでくれる者はそこには居なかった。
最後まで拝読頂き、ありがとうございました!




