なんばー2 『特別な』善良さ
逃げ込むように私は部屋に入り込んだ。
心臓は激しく鳴っているが、反対に、頭は冷たく凍り付いたようにうまく動かない。足から鈍い痛みを感じる。先程間抜けにもぶつけたところだ――背中から冷や汗が出る。とても陰鬱な気分だ。
扉に背を預けたまま、ゆっくりドアノブから手を離す。
「――――」
深く息を吐いた。
落ち着くために。この暗い気持ちをどうにかするために。
まあ、あんまり気分は変わらないのだけど。
「配信……準備しないと」
机に向かう。
ごちゃごちゃとマイクや配線が散乱している机。この部屋の主は相当にガサツな性格なのだろう――私のことだが。
席に座り、パソコンを立ち上げる。
くるくると画面でロードをしている間、マイクの位置を軽く調整し、ヘッドホンを頭にかぶった。
私はすごく暗然とした気持ちになっていた。
また、またリダムに迷惑をかけてしまった。
朝に一回やらかしてからすぐなのに、いったい私は何をしているのだろう。
ダメダメである。人として。
過去の過ちから何も学んでいない。
こんなので――リダムをご飯に誘おうとか、私はどの口で言おうとしていたのか。
「無い、無いよね……あれは無い」
柊リダム。
私の素敵なマネージャーさんはとても優しい。
私が迷惑をかけてたときも、柔和に微笑んで許してくれる。
リダムと会ってからだいたい3ヶ月ほどが経ったが、いつでも彼は変わらない笑顔でニコニコと微笑んでいる。
こんな私にも。
いつも迷惑をかけているのに。
また、リダムは仕事ができる。
配信用の機材の整備、動画の編集、送られてきたメールの整備などの技術的なモノから、丁寧な言葉遣いや行動の仕草、分かりやすい物事の説明など、コミュニケーションに関するモノまでなんでも。
あと、話によると『中央』言語が話せるらしく、異世界語もいけるのだとか。
スキル・コミュ力・性格どこを取っても欠点が無い。
一人で生きる力を持っている。
とても私と同じ年とは思えない。
彼は150㎝もないその小さな体の中に、たくさんの『価値あるもの』を詰め込まれている。いや、詰め込まれているのではなく、詰め込んだのだろう。自ら、自分の手で。
ドジをして、迷惑をかけてばかりの成長しない私とは違う。
「はぁ……」
私はリダムに『憧れている』。
優しくて、1人で生きる力がある彼に、私は強く『憧れている』のだ。
だからすごく差し出がましいし、どの口が言っているんだということなのだけど、仕事だけでなく――プライベートでも、リダムと仲良くできたらな、と思うのだ。
少しでも近づきたいのである。
そして、なので食事なんかに誘おうとしたのだけれど……。
「今のままじゃ全然だめだよね……」
ドジをした。迷惑をかけた。
それも、あともう少しでリダムにけがを負わせてしまう、と言う形で。
本当に何をやっているんだろう私は。
きっとリダムも私に呆れている。
優しい顔をして接してくれているけれど内心迷惑に思っているはずだ。だってこんなに色々私はやらかしたのだから。一度と言わず二度も。成長しろ、という話である。
「――そろそろ配信の時間だ」
ちらりと首をひねって時計を見ると、配信開始時間である9時の数分前だった。
予定の時刻。
しかし、こんな陰鬱な気持ちで配信は始められない。
配信者とは人を楽しませたり、明るい気分にさせるための仕事だ――なのに、自分が暗い気分でどう人を楽しませるというのか。
私は両手でぱん、と頬を叩いた。
この暗い気持ちを追い出して、無理やりにでも明るい気持ちになるために。
「よし、とりあえず配信に集中!」
時間になった。
少しパソコンを操作して――今日の配信が始まった。
◇ ◇ ◇
「――土曜の9時からこんにちは! 恋に悩める若者たちのための恋愛相談の時間です! みんなお便りありがとねー! それじゃあ今日も元気にやっていこう!」
配信前の定型文、挨拶に相当するモノをマイクに向かって言う。
それと同時に――画面に表示されるコメント欄に、『おはよう!』『こんにちは』など視聴者さんたちがリアルタイムで打ち込んでくれている言葉が溢れた。
視聴者数はだいたい1200人ほど――いつもよりちょっと多いくらいの人が、私の配信を今見に来てくれているらしい。
たくさんの人が私の配信を見て下さっている。
感謝の限りであった。
「最近温かくなってきたけどまだまだ寒くて朝が辛いね。 私も今日、マネちゃんが起こしに来てくれなかったら配信寝過ごすところだったよ。……迷惑かけちゃって申し訳ない。自分でやっといて何言ってんだって感じだけどさ」
配信の初めは世間話を言うことにしている。
『分かる』『朝辛い』『朝3度寝キメて無断欠勤かました俺』と視聴者さん達も朝はお辛いらしい。コメント欄でそんな感じに流れている。
と、同時に、
『まーたマネに迷惑かけたんか』
『過去から学べよチロメ』
『学ばない女』
『俺のマネちゃんに迷惑かけんなドジ』
『真にマネちゃんに起こしてもらうべきなのはお前じゃなくて俺』
「あ、あははは……おっしゃる通りです。ホント、失敗から学ばないとね。――けど、視聴者さんたちのマネちゃんではないからね!?」
そんな冗談交じりのコメントも流れた。
――配信内ではリダムは『マネちゃん』と呼び、『女の子』と言うことにしている。
リダムがマネージャーになる際、私は視聴者さん達にリダムが女の子と偽るつもりはなかったが、リダムがそれを必死に止めてきたためそうなった。絶対に問題が起こるから、と。
私は俗に言う『ガチ恋営業』や『アイドル活動』はしていない、ただの『恋愛相談の配信者』なので、別に男の子がマネージャーをしている事実を発表しても問題はないと思ったのだけど――。
ネット世界はそう単純ではないらしい。
私の素敵なマネージャーさんがそう言っていたので間違いないのだろう。
リダムは私よりも世界について詳しい。
「そろそろ今日の恋愛相談始めよっか。あんまりグダグダ喋ってても配信終われないし」
そろそろ本格的に『恋愛相談』を始めよう。
『wktk』『チロメちゃん今日も頑張って!』など応援や期待のコメントも流れる。
「えー、今週は応募された恋愛相談が23件! みんな本当にたくさんの応募ありがとうございます! 今のところ、応募された恋愛相談は全部配信で紹介させていただくつもりなので、視聴者さん達も、恋に悩んでたりするならいつでも応募、待ってるからね! 概要欄から応募ができます!」
一週間に一度この恋愛相談の配信をしているのだが、毎回大体20~30件ほどの相談が来る。
だいたい長くとも全部で3時間くらいで読み切れるほどの量。
本当に恋愛に悩んでどうにかしたいと思った誰かがその相談相手に私を選んでくれたのだから、私はそれにできる限り真摯に応え、解決してあげたいと思う。
だから送られてきたお便りはすべて読みたいと思っている。
「それじゃ、今日も恋愛相談始めましょう! ということで早速今日初のお便り読んでいこう! いや~今日はどんな恋に悩める少年少女たちのお便りが届いてくるかな?」
私はパソコンを軽く操作し、webサイトで集めたお便りの中から適当に一つを選び配信画面に乗せる。
視聴者たちもコメント欄で沸き立っていた。
「うーん、個人的には今日はフレッシュな若い高校生とかの恋愛相談がいいかなぁ。大人のベターな内容も嫌いじゃないんだけど、気分的にねー」
なんて今の気持ちを言ってみたりしながら、私はお便りを読み始める。
「えー、――『こんにちはチロメさん。38歳専業主婦の、マミ(偽名)ともうします。いつも家事の合間に、チロメさんの配信楽しませてもらっています。
土曜のこの時間帯は夫が外に出ており、休日なのに一緒に過ごせないことを寂しく思っていましたが、1年ほど前にチロメさんの配信を見つけ、その配信の明るさに心を救われました。
本日は、いつもは聞き専でしたが、私も思い切ってここの配信に相談をしてみようと思い、お便りを送らせていただきました。私の『人生』にアドバイスをくださると幸いです』 」
…………。
何というべきか、何といったらいいのか。
……38歳? 専業主婦? 『人生』にアドバイス?
フレッシュな若い恋愛相談どころか、大人なベターの話も通り越して『人生相談』の領域に踏み込んでいる相談事が飛んできた。
視聴者さん方も私と同じことを感じたのか元気に草を生やしていた。
『wwwwww』『人生相談草』『内容重い感じしない?』『はいいつもの』『本日の人生相談会場はここですか?』と視聴者様方は言いたい放題言っている。
できれば、こう、もっと可愛らしい感じの甘酸っぱい恋愛相談をしたかったのだが……嫌な予感がする。
私は内心、顔には出さないが冷や汗をかいた。
「え、えー……はい、お便り有難うございます、マミさん。あなたの『恋愛』、お力になれたらと思います! それでは相談始めていこっか!」
私の配信に送られてくるお便りは、どうも重い内容が多い。
理由は私も分からない。
一応、この配信は『青少年少女を対象とした恋愛相談』なのだけど、送られてくる手紙はどうも『人生相談』のような内容の、例えば浮気だとか、ストーカーだとか、離婚したいやなんだだの、女子高校生に相談するものではないものが大半なのである。
そして、今回も多分それに当てはまる気がしている。
「私の『人生』にアドバイスしてください」とか、差出人が38歳なこととか、その他もろもろ不穏なことが書いてあったし……。
ま、まあまだ分からない。
私の考えすぎかもしれない。
恋愛とは時に人生に影響を与えるものだ。人生にアドバイスしてください、の表記もおかしくないのかもしれない。
38歳も……どんな年でも恋愛はできるのである!
まだ決めつけるのはよくない!
どんな年齢でもふれっしゅな恋愛はできるのだ、多分!
「『相談したい内容は、私の夫との今後のことです。』」
不穏。
「『夫は39歳、某自動車会社で働く会社員で、私と夫は結婚生活を今まで14年間続けてきました。夫は仕事が忙しいらしく、結婚した当時からずっと残業して帰りが遅くなるような人で、それは今も昔も変わりません。
私は時々それを寂しく思っていましたが、夫は私のために働いてくれていたと思っていたし、私は専業主婦でしたので、不満はありませんでした。夫を困らせたくなかったので、毎日夜遅くに帰ってくる夫に私は何も文句は言わず今日まで過ごしてきました。』」
続けて、
「『3週間ほど前のある日、夜遅くに帰宅した夫が風呂に入っている間、私が夫が脱いだ服を洗濯機に詰めているとき、ちょうどズボンのポケットに入れっぱなしになっていた夫のスマホに連絡が送られてきたらしく、スマホの振動音で私はそれに気づきました』」
続けて、
「『その時はスマホを洗濯物に入れっぱなしな夫のだらしなさに、呆れを感じていました。「またあの人は、」くらいの気持ち。そして私は特に疑問を抱くこともないままに、送られてきた連絡が夫の会社からのものだといけないと思って、夫のスマホを確認しました。夫は不用心な性格で、ロックを解除せずともスマホの画面には、送られてきたメッセージの内容と送信者が表示されていました』」
続けて、
「『若い女の人からのメッセージでした』」
……続けて、
「『結論から言うと、夫は浮気をしていました。メッセージの内容は、具体的には書きませんが、そういう内容でした。信じられない気持ちでした。私はその場でスマホを落としました。風呂場から、夫の鼻歌が聞こえてきました。音をところどころ外している、呑気なメロディーでした。
私はどうすればいいのか分からなくて、とりあえず、スマホを洗濯機の上に置いて、残りの洗濯物を片付けて、夫の晩御飯を温めて、日常を続けようとしました。』」
……続、けて、
「『それから一週間後、夫の帰りが遅い日に、スマホの位置機能を使って夫の場所を確認しました。洗濯物に、浮気の証拠が入っているスマホを残すような夫です。案の定、スマホの位置機能は正確に、夫の位置を指示していました――ホテルです。
ようやくそこで、私は日常の終わりを実感しました。
それから少し調べるだけで、夫の浮気の証拠はボロボロと出てきました。3年ほど前から浮気は続いているみたいです。私はその日、一日中泣きました。今でも時々涙が出ます』」
…………。
『夫とは離婚するべきなのか、それとも夫の浮気は見なかったことにして日常を続けるべきなのか、私にはわかりません。夫は今でも私に普通に接しています。自分の気持ちはよくわかりません。
私はこれからどうするべきなのか、チロメさんの意見を聞きたいです。
話が長くなってすみません。どうか、ご意見いただきたいです』」
――案の定、というヤツである。
ワンチャン可愛い恋愛相談にならないかな、と思っていたけど案の定重い話だった。
私は内心冷や汗を流す。ここ、青少年少女向けの配信なんだけど……。
しかし――私を選んでここに相談しに来てくれた以上、この人の今後の人生ができるだけよくなるように、できるだけのことをしたい、と思う。
「はい、わかりましたマミさん。それではちょっぴりビターな恋愛相談ですけれど、私にできる限りのご相談、させて頂きたいと思います! えーと、じゃあ早速だけど、視聴者さんはどう思う? ……って、これは聞くまでもなさそうだね」
コメント欄では『すぐ別れろそんなクズとは』『慰謝料ぶんどれ』『裁判やな』『不倫相手側にも請求できる』などの、法廷に持ち込むよう指示する意見が流れている。
まあ、普通の流れだとそうなるだろう。
浮気した相手とは別れる、当たり前のことだ。
しかし話はそう単純でもないと思う。
「うーん、視聴者さんたちは離婚派の人が多いよね。確かに、それは自然な流れだと思うよ。けどちょっと考えないといけないと私が思うのは――離婚後の、経済的な問題のことかな」
『慰謝料取ればいいやんけ』『会社への連絡ちらつかせて示談金せしめればおk』『慰謝料』『慰謝料やね』『慰謝料ぶんどろうぜ』と、コメント欄から返信が返ってくる。
「私、あんまり法律とかは詳しくないんだけどさ。多分、離婚裁判の慰謝料って、人がその後の一生を生活できるような大金は支払われないよね。ネットとかで聞くのだと、3桁万円くらいかな? マミさんは38歳で専業主婦って言ってましたけど、今後の人生を生きていくうえで働かないといけなくなりますよね。その、あんまり言いたくないんですけど、いい条件の仕事は、見つかりにくいと思うんですよね……」
38歳、職歴無し。
正規雇用は、その……かなり厳しいんじゃないかと思う。学生の私が言うことではないんだけれど。
もし慰謝料で大金を貰ったとしても、やっぱり今後の人生働く必要は出るだろう。
私は社会を知らないが、かなりつらい日々になるんじゃないかなとは、何となく、想像できる。
「けど、本当に夫さんのことが憎いんでしたら裁判はお勧めします。離婚裁判の経歴が付くのはかなり社会的な制限が付くと思うので……ほとんどまともな職には今後一切付けなくなる、とも聞きます」
相手の人生を終わらせるのには最高の一手だろう。
コメント欄では『はえ~』『わい、裁判経歴あるけどガチで仕事ない』『考えとるやんけ』『今日はイケメンだなチロメ』『かしこいやん』『離婚一択定期』と流れていた。
まあ、考え方は人それぞれだ。
「経済的に苦労したくなくて、でも夫といるのが辛いなら――夫さんと浮気の件について話して、離婚せずに別居、っていうのも選択肢の一つだと思いますよ。確か夫婦はお互いに対して扶養義務がありますので、離婚しなければ夫さんはマミさんにお金払わないといけないはずですし……た、多分」
確証はない。
事実上の婚姻関係の破綻がどうたらとかを聞いたことがある。
「ちょっと詳しいこと分からないので、というか、私素人どころかただの高校生ですし……詳しいことは弁護士と相談してみてください。ここで私が言いたかったことは、離婚後の生活の際に経済的な苦労があるかもしれない、ってことですので」
示談とか、多分もっと専門的な話が弁護士からは聞けるだろう。
私がするべきことはマミさんがより良い選択を自らの心に従ってできるよう、できるだけ多くの選択肢を提示することだけだ。私の足りない頭なりに。
「ここまで経済的な話をしてみましたけど、もしマミさんが夫さんのことをまだ好きなら、私は『別れない』って選択肢も全然ありだと思います」
コメント欄がざわつく。
しかし、このことは私は言わなければならないと思う――マミさんのより良い選択のために。
「夫さんと話してみたら、浮気を辞めてくれるかもしれません。マミさんが浮気について家族や知人に話をしたとき、別れることを強く勧められるかもしれませんけど、もし、もし本当に夫さんのことをまだ愛していると思うのなら、勧められるままに別れる、というのはもしかしたら後の後悔に繋がるかもしれません」
結局、私が言いたいことは。
「自分の心を大切にしてくださいね。時間をたくさんかけてもいいので、まずはいったん落ち着いて、自分の本当にしたいことを、復讐なのか、生活なのか、愛なのか、何なのか、ちゃんと考えてみることが大切だと思います」
ちゃんと自分の気持ちを把握してほしい。
そして――。
「私はマミさんがどんな選択を選んだとしても、心から応援してますから」
マミさんにはできる限り、幸せな人生を送ってもらいたいものだ。
心の底からそう思う。
ここまでペラペラしゃべっていたが、そう言い終わりはっと気づいてコメントを見ると『すごいね!』『感服しました』『流石人生相談の女王』『チロちゃんかっこいい!』『そんな本職よりもちゃんとしてるから恋愛相談来ないんやで』となんだかべた褒めしてくれている。
「そ、そんなすごいことなんて言ってないよ私は。私ただの女子高生だし! 人生相談なんて言ったけど、あんまり具体的な内容も言えてないし……。本職の人の方がちゃんとしてるよ。みんなはそう言ってくれてるけど……」
そうして予想外の賛美に慌てながらコメントに相手していると――一つのコメントに、目が行った。
『ありがとうございました。チロメさんのおかげで、何もわからなかった現状で、自分のすべきことが少し明確になった気がします。本当に、ありがとうございました』
力になれたのなら、と思う。
心臓の鼓動を感じた。胸が高鳴る。体温が上がって、温かい気持ちになる。湧き上がる。
「はい、それじゃあ次のお便り行こうか! マミさんの恋愛が、今後いい結末になりますように!」
先程まで落ち込んでいた気分が上がった。
意気揚々と、私は次のお代へ進もうとした。
リダムに粗相を犯してしまい、陰鬱な気持ちになっていたがちょっと回復したのだ。
――?
そういえばリダムと言えば、何か忘れている気もするが……。
『次のお代!』
『次はフレッシュな恋愛相談だといいな』
『早くキボンヌ』
「……あっ、はいはい! 次のお便りは――」
視聴者にせかされる。
何かを忘れたような気がしながら、しかし私はそれを深く考えず、次のお便りに移った。