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戦聖女は楽園を探し求める。  作者: バナナード
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神に狭義は無い

アテナはメルティアの味方にまわり擁護したが天界では、メルティアの処遇について意見がわれてしまった。天界は力を持ち過ぎた女魔導士を容認することはできなかったのだ。アテナはメルティアを助けるために打って出る。そして、メルティアはプロメテウスと最後の決着をつけるため最強魔法を放つのであった。

 アテナは、神々の協議で切々とアンブロシアの正当性を説明した。そして死罪では無く、幽閉でも無く、解放が妥当とした。道理はアテナにあったが、結局意見は、割れた。


 「お前たちには、正義とか狭義などというものはないのか!この臆病者どもが!」アテナは激怒した。


 「私は、独断であってもこの二人をアンブロシアに返すぞ!このアイギスの聖盾に誓って‼︎ ニケ!力を貸せ!」


 その場で攻防戦は始まった。アテナがメルティアとシェスターの前に現れた。


 「私の後ろについて来い。」


 アテナはアイギスの盾で守り、ニケが敵を薙ぎ払う。流石は戦女神である。強い。


 「逃さん!」プロメテウスは、メルティアを再度自身の空間に閉じ込めた。 


 アテナもニケも手が回らない。シェスターも魔力を練るが呪詛によって魔法が構成出来ない。


 メルティアは、プロメテウスの作った空間の中で深く深く、心を鎮めて集中して行く。ついに、魔法構成が完成した。


 『オメガ・フォトン・バースト‼︎』


 プロメテウスの中で還元光粒子爆発が発生する。後は、プロメテウスの器がメルティアよりも大きければプロメテウスの勝ちである。


 「まさか、呪詛・授毒状態で極大魔法を放てるとは・・・」


 光粒子魔法は、威力を増しながら拡散していき、ついには空間化したプロメテウス自体の大きさを満たした。メルティアは、さらに神聖力と魔力を注ぎ込む。


 「ぐわっあああぁぁおぐあぁぁ」プロメテウスが異常な反応を示し出す。


 「ぐっきゃあっっ」気持ちの悪い音をたてて沈黙する。


 プロメテウスの形作る空間内は、メルティアの作り出したエネルギーの嵐で、誰も何も存在出来ない状況である。


 メルティアは、さらに大きな力を放出した。その瞬間、メルティアの身体が耐え切れずに全身が血飛沫を上げて裂け始める。「いっいやあああぁ」痛みに耐え切れずに悲鳴が上がるがメルティアは、放出の手を緩めない。


 《どばっ ごっばあぁ びっきいぃぃぃっ》


 不気味な音をたてて、プロメテウスの悲鳴が上がる。


 「やっ、やべろおおおおおっ、ぎゃああああぁぁぁ」空間が弾け散った。


 メルティアの保有エネルギー量がプロメテウスを勝ったのだ。プロメテウスは逝ってしまった。


 アテナとメルティアとシェスターは、天界を脱出、アンブロシアへ向かった。






 3人は、アンブロシアに帰還した。


 「ポセイドンよ、貴方が守ろうとしていたこの地上は、、、いや、この大陸は過ちを起こしていないと判断した。故にこの者達は助け出してきた。」


 「理解していただき感謝する。やはり、同じ地上を守護する神同士、掛け値なしに評価してくれたのだな・・・」ポセイドンとアテナは握手した。






 メルティアの傷は酷かった、神剣の傷も深く、全く癒えてくれないのだ。ベッドからは起き上がれず、目も見えないままだ。


 それでも、アンブロシアに戻ったメルティアは、幸せそうに過ごしていた。


 身の回りの世話は、クロエとファンタムがつきっきりで行なっているので不便はなかった。とはいっても、暫くは身体の自由は効きそうに無いうえに、目も見えないままであるため自分自身は、戦力にならないと踏んで、周囲の仲間たちを強化して行く事にしたのだ。


 クロエは、時間操作・空間魔法・精神魔法に特化した特殊魔法を得意としているが、戦闘についてはあまり得意ではなかった。


 それに、特殊魔法は魔力を大量に消費する割にクロエの魔力量は、それ程多くなかったのだ。


 メルティアは、まずクロエの魔力容量を増加させる事にした。以前に同じ幼魔道士のセージに行った魔法である。


 『キャパシード!』


 何か普段この魔法を使った時とは全く違った手応えがあり、その後かなりの魔力を注入したが変化がない。


 徐々にクロエの身体が光だす。何かメルティアが覚醒した時と同じ様な状況である事に気づいたが、すでに臨界に達した様でクロエの身体は強い光に包まれ、一瞬何も見えなくなった。


 光が収まると、そこには、静かに気を失ったクロエが倒れていた。クロエは、メルティアの魔力と融合して覚醒してしまったのだった。


 ステータスは、体力102 攻撃力43 防御力56 魔力2455 魔法防御2427 素早さ926 器用さ965 運1282 これらの数値は、アンブロシアの遺伝子強化を成功させた魔道士のレベルに達していたのだ。


 魔法適正もメルティア譲りの光と聖属性が強化され、称号も戦聖女に変化していた。この事によってメルティアが戦えない事の穴埋めが多少なりとも出来たかたちになった。

ご閲覧ありがとうございました。後半はまとめに入ってしまい、荒い展開ですが、いよいよ物語も終盤。お付き合いいただければさいわいです。

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